気づけばこのブログも今回で100記事目となりました。
一応キリのいい数字ではあるので、記念にいつもと趣向の違う記事にしてみようかと。
今回は僕の「偏愛」の由来について書こうと思います。
僕は自身のことを偏愛ミニマリストと名乗っておりますが、何度か書いている通り「ミニマリスト」の部分はアメリカのThe minimalistsに影響を受けております。
一方「偏愛」の方は、今回紹介するBAR MEIJIUさんに影響を受けました。
飯田橋のBAR MEIJIU(バー メイジュ)
こちらが東京都飯田橋にあるBAR MEIJIU(バー メイジュ)さん。
MEIJI(メイジ)にU(ユー)を付けて「メイジュ」と読みます。
ちなみにMEIJIUは中国語で「美味しいお酒」という意味らしい。
僕が初めて訪れたのは2015年あたりで、それから定期的に通い始めてかれこれ6年ほどになります。
看板が示す通り、メイジュは「カクテル・コーヒー・音楽」のBARです。
BARというと、もしかしたら「ハードボイルドなおじさんがタバコをふかしながらお酒を飲んでいる」みたいな光景をイメージされるかもしれませんが、メイジュはちょっと違います。
どちらかというと気軽に入れる雰囲気で、お客さんは老若男女幅広い感じ。
最近は女性のおひとり様も増えているように見受けられます。
面白いのは、常連さんの中には「お酒が飲めない」という方もいらっしゃるということです。
モクテル(=ノンアルコールカクテル)も充実していて、お酒が飲めない方はそういったものを注文されているみたい。
“MOCKTAILS(モクテル)”とは、「似せた・真似た」という意味の「mock(モック)」と「cocktail(カクテル)」を組み合わせた造語で、ノンアルコールカクテルの新しい名前です。
引用元:https://www.rakuten.ne.jp/gold/auc-saladabowl/mocktails/
そこまで人を惹きつける理由は、たぶん店主が普通じゃないからだと思います(詳細は後述)。
最近ではWebメディアや雑誌でも紹介されることが増えており、「今東京で勢いのあるBAR」と言っていいでしょう。
直近だとこちらの雑誌でも取り上げられていました。
アンドプレミアム2021年9月号では「若いバー、おとなの一杯」で取り上げられています。
今は音楽好きの間で急速に認知が広まっているようですが、今後音楽好き以外の層にも人気が広まるのは時間の問題って感じがします。
ギークな店主
前項で軽く触れましたが、店主・松本さんの普通じゃないところは「こだわり力」です。
カクテル然り、コーヒー然り、音楽然り、そこから垣間見えるこだわり方がえげつないのであります。
例えば、コーヒー1つを取っても並々ならぬこだわりが見受けられます。
研究の為に都内のコーヒー屋はほぼ行き尽くし、和洋問わず書籍や文献を読みまくり、コーヒー豆の焙煎から淹れ方まで色んなパターンを試しまくって、最終的にコーヒー屋を超えるレベルまで知識・スキルをキレキレに磨きまくっておられる。
もちろんこれはコーヒーだけの話ではなく、カクテル・モクテル・音楽などに関しても同様。
店内設備にもこだわりが反映されていますし、店主自身の洗練された所作も注目です。
「普通そこまでやらない」というところまで磨き込むのが松本さんスタイルなのでしょう。
そのレベルはもはや常軌を逸していると言えます(※褒めてます)。
ありきたりな言葉で表現すれば凝り性なのでしょうが、よりディープでオタク気質であるという意味を込めてギークと表現したいですね。
店内に足を踏み入れて少し周囲を観察すれば、きっとすぐに「こだわりが凝縮された店」であることに気づくはずです。
偏愛の始まり
そんなお店にずっと通っていたもんだから、いつの間にか僕もギークな気質が移ってしまいました。
いや、「移った」というより「呼び覚まされた」の方が近いかもしれません。
僕も多分、生来の凝り性だったのでしょう。
それまで僕は、何でも「偏りすぎてはいけない」と心のどこかで思っていた節があります。
どこでインプットされたものなのかわかりませんが、何事もバランスよくやるのが良く、何かに偏りすぎるのはさも悪いことであるかのように感じておりました。
しかしメイジュに通う中で、「何かをとことん極めた人の圧倒的な強さ」みたいなものを肌で感じまして、偏って良いしむしろ意識的に偏っていこうと思うようになりました。
これが偏愛の始まりというわけです。
このブログのキャッチコピーは「少しだけ、でも飛びっきり良いものを」ですが、実は構想段階では「どんどん偏っていこう」みたいなキャッチコピーも考えておりました。
このブログをお酒で例えるなら、ビールのように大衆ウケするものではなく、ウイスキーのように濃くて嗜好性の高い偏ったブログにしようと考えていたんですよね。
キャッチコピーは結局採用はしなかったものの、今でもブログの根底にはこの考え方が流れています。
この思想はメイジュに影響されて芽生えたものですから、メイジュ無くしてミニマログは存在しなかったかも知れません。
ちなみに僕が偏愛アイテムとして紹介しているジェイエムウエストンの革靴や竹俣勇壱氏のカトラリーなんかは、実は松本さんに教えてもらって知りました。
松本さんはファッション・カメラ・インテリアなどにも詳しく、いつも色々と教えてもらっています。
BARのある生活
BARに通う目的は人それぞれだと思いますが、僕にとってBARに通うことは日常におけるスパイスみたいな位置付けです。
僕のメイジュでの過ごし方は、本を読むか松本さんと会話するかのいずれかですが、その中で刺激を受けて新たなアイデアを思い付いたりすることも多い感じ。
「創造性の4B」と言って、Bus(バス)・Bed(ベッド)・ Bathroom(風呂)・Bar(バー)はアイデアが浮かびやすい場所だと言われたりしますが、まさにその通りだなと実感しております。
ちなみにメイジュにはメニューが無いので、好みや飲みたいものを伝えればそれに合わせて作ってくれます。
※ただ「メニューがあった方が注文しやすいので、今後メニューを作るかもしれない」とのこと。
「炭酸でさっぱりしたもの」とか「ちょっと甘めのやつで」とか、ざっくりしたオーダーでOK。
何でも美味しいですが、僕のお気に入りはコーヒーのカクテルでして、めちゃくちゃ美味しいのでぜひ飲んでみて頂きたいです。
自粛中はアルコールが飲めないんで、そういうときはノンアルコールのモクテルを頼んで、〆にコーヒーなんて流れが良いんじゃないでしょうか。
店内はカウンター席とテーブル席がありますが、カウンター席がおすすめです。
一歩足を踏み入れれば、どこか異世界チックな雰囲気が、意識を非日常へと誘ってくれることでしょう。
誰にでもおすすめできるお店ですが、個人的には「BARに行ったことがない」という人こそ、メイジュに訪れてみて頂きたいです。
癒しが欲しい人も、刺激が欲しい人も、きっと満足できると思います。
※昔からなんですが、Googleマップで検索すると絶妙に違う位置が表示されます(笑) 迷ったときは「横浜家系ラーメン 家家家」さんを目指してください。この隣がメイジュです。
(あとがき)
ちなみにこの記事はPR記事じゃないんで、僕が好き勝手に書きました。
一応ブログに書くってことで許可は貰いましたが、事前に中身は見せていません。
なんか文句言われないことを祈ります(笑)
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