これまで何度か紹介したことがある低温調理レシピシリーズ。
今回は低温調理器を使った「完璧な骨付きチキンコンフィの作り方」を紹介します。
この料理は去年のクリスマスに初めて作って、僕と奥様が共に「過去イチ美味しい」と絶賛したレシピ。
作ってみると、異次元のジューシィさにきっと驚くはずです。
材料
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必要な材料は以下の通りです。
- 骨付き鶏もも肉 … 1本
- 塩 … 肉の重さの1%
- タイム … 1本
- ローズマリー … 1本
- ローリエ … 1枚
- 黒胡椒ホール … 5粒
- オリーブオイル … 大さじ3
- じゃがいも … 1個(メークインがおすすめ)
味付けは塩とハーブのみのシンプル構成。これだけで、めちゃくちゃ美味しいコンフィが出来上がります。
ハーブは乾燥させたやつじゃなく、フレッシュなものを使うのが断然おすすめ。近所のスーパーに売っていなければ、Amazonとかでも手に入るのでぜひGETすべし。
ハーブは量的に一回では使いきれないですが、真空保存容器を使えばかなり長持ちするのでおすすめです。僕はツヴィリングの真空容器を使っています。
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ちなみに「コンフィ」とは、低温の油などでじっくり煮る料理のこと。
見た目はローストチキンに似ていますが、以下のような違いがあります。
コンフィ | ローストチキン | |
---|---|---|
仕上がり | しっとりジューシー | パリッと香ばしい |
調理方法 | 低温でゆっくり火入れ | 高温で焼く |
保存性 | 油に漬けて保存可 | 早めに食べる必要あり |
作り方(レシピ)
レシピは「武島たけしの極み飯」で紹介されている鶏ももコンフィを参考にさせてもらいました。
作り方の手順は以下の通りです。
- 鶏もも肉にフォークで複数箇所穴をあけ、肉の重さの1%の塩を振る。
- 袋に鶏もも肉、タイム、ローズマリー、ローリエ、黒胡椒、オリーブオイルを入れ、軽く揉み込む。
- 低温調理器で65度に加熱したお湯に食材を投入し、4〜5時間放置。
- 鶏もも肉を取り出し、ハーブや黒胡椒を取り除き、キッチンペーパーで余分な油・水分を拭き取る。
- じゃがいもをスライスし、コンフィの旨味汁でソテーする。
- フライパンを高温に熱し、鶏もも肉を片面50秒ほどずつ焼く。
各工程ごとに、写真で解説していきましょう。
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ちなみに、低温調理は時間ぴったりに取り出す必要はなく、多少長めに入れていてもOK。
別の日に、低温調理を4時間した場合と5時間した場合で食べ比べてみましたが、そんなに変わりありませんでした。
規定時間より短いのは絶対NGですが、多少長めにやる分には問題ないので、副菜の下ごしらえなど落ち着いて調理できます。
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最大のポイントは最後の焼き付けです。焼きすぎると肉が固くなるので、高温でサッと焼くのがコツ。
動画だとじゃがいもと一緒に焼いていますが、別々に焼いた方が失敗しないのでおすすめです。
実食
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食べてみると、ふわっと柔らかく、めちゃくちゃジューシィ!
家で作ったとは思えないクオリティです。
ちゃんと計量したおかげで塩加減も完璧で、ほのかに香るハーブが奥行きを感じさせる味わい。
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また、肉の旨味汁を吸わせたポテトも主役級の美味しさです。ちょっと焦げ目がつく程度にカリッと仕上げた食感も楽しく、手が止まらなくなります。これだけでも無限に食える。
このままで十分美味しいですが、味変に粒マスタードを付けても美味しかったです(写真撮り忘れた)。
使用した道具
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今回使用した低温調理器は、定番のBONIQ。
僕はBONIQ Pro 2を使っていますが、65度くらいをキープできるものなら何でもOKです。
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ちなみに直近では最新型のBONIQ 3.0の先行予約も始まった模様。
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袋はジップロックなどでも代用可能ですが、BONIQの低温調理専用袋「BONI BAG」が圧倒的に使いやすいのでおすすめ。
サイズが大きめなので食材を入れやすいし、長さがあるのでわざわざ口を閉じる必要が無く、食材を沈めるだけで真空状態にできます。
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これに慣れると、ジップロックには戻れません。
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また、マストではないですが、0.1g単位で正確に測れる計りもあるとよいです。
僕はacaiaというコーヒースケールを使用しています。
この料理はシンプルな味付けだからこそ、塩加減を正確に決めるのが重要。
料理全般に言えることですが、きちんと計量することで失敗を防げます。
日常にコンフィを
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このレシピは、個人的にかなり気に入りました。
材料がシンプルで作り方も簡単な割に、高級レストランで出てくるレベルのコンフィを堪能できるのが最高です。
こんなに簡単なら、特別な日だけでなく日常的に作りたいと思えますね。
骨付き肉が無ければ、普通の鶏もも肉でも同様に作れるはず(今度試してみよう)。
ジューシィな鶏肉を堪能したい気分の日には、これを作ることにしようと思います。
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