今回は「こんなに愛用するとは思っていなかった!」という、予想外の偏愛アイテムを紹介してみたいと思います。
それはacaiaの「PEARL MODEL S」というコーヒースケール(計り)。
これ、コーヒー抽出用に買った計りなんですが、実はコーヒー以外の用途にも大活躍しております。
acaiaのコーヒースケール
acaiaさんは、テクノロジーとデザインにこだわったコーヒー器具を作っている会社です。
イメージ的には「コーヒー界のApple」みたいな存在でしょうか。
acaiaのスケールは現在4種のモデルが存在していますが、僕が持っているのはプログレードの「PEARL MODEL S」です。
↓紹介動画。
PEARLとPEARL MODEL Sがよく似ていて違いが分かりづらいですが、ざっくり違いを表にするとこんな感じ。
項目 | PEARL | PEARL MODEL S |
---|---|---|
特徴 | ドリップ中の重量、時間および流量をモニターできる。 | PEARLの機能に加え、エスプレッソモードやアプリ連動型Brewguideが使える。 |
モード | 5種 | 8種 |
なお、ちょっとややこしいですが、僕は2020年に購入しているので、現行品とは少し違う旧仕様のモデルを使っています。
僕のは古いので、電源がUSB Type-CじゃなくてMicro USBだったり、喋る機能が付いていなかったりする。
acaiaってコーヒースケールにしてはめちゃくちゃ高価なんですが、アプリと連携させてプロの淹れ方を再現できるなど、色々と多機能なんですよね。
僕が気に入っている点は次の4つです。
まず計測の精度がかなり精密で、0.1g単位で正確に測ることができます。
公式サイトでは「実験室グレードの精密なスケール技術」と謳われているんで、精度・品質にはかなりこだわっているみたい。
まぁ一般の人が普通にコーヒーを淹れる分にはそこまでの精度は不要だと思いますが(笑)、0.1g単位で正確に計りたいときもたまにあるんで、そういう時は非常に重宝しています。
また、モノを乗せてから計測がズレない(ピタッと素早く止まる)というところも気に入っています。
acaiaのスケールを使う前はHARIOのV60ドリップスケールってやつを使っていたんですが、この2つを比べると重さを計るスピードが全然違いました。
コーヒー淹れる際、スケールで重さを計りながら注ぐ水の量をコントロールするわけなんですが、スケールの反応が遅いと上手くコントロールするのが難しくなってしまいます。
HARIOはモノを乗せてから数秒待たないと安定しない感じでした。
acaiaは反応がめちゃくちゃ早いんで、湯量の調節がとってもし易いんで気に入っています。
3点目の「フラットデザインで掃除がラク」ってのはデザイン面の話になるんですが、acaiaのPEARLは見ての通り表面がフラットなデザインでして、これがまた良いんですよ。
これは見た目がカッコいいだけでなく、ちゃんと実用的なメリットがあります。
コーヒーを淹れていると、よくスケールにコーヒーの粉がこぼれちゃったりすることがあるんですね。
これがHARIO V60ドリップスケールみたいな段差があるデザインだと、パーツの隙間にコーヒーの粉が入り込んで掃除が厄介なんです。
acaiaはフラットなので、サッと拭き取るだけで綺麗にできるのでとても楽チン。
またこのデザインのおかげで、コンパクトでありながら計量しやすい・ちょっと水が溢れても平気(水が染み込むところが無い)、といった点も良いところです。
最後は充電についてですが、USBケーブルでチャージする仕様で、充電が長持ちするところが気に入っております。
僕の使い方だと、1度充電すれば数ヶ月は持つ感じ。
充電が減ってくると「Low Battery」と表示されて知らせてくれるんで、使っている途中で急に電源が切れちゃうこともありません。
頻繁に電池交換などしなくて良いのはやっぱりラクですね。
そもそもなぜスケールが必要なのか?
「そもそもなんでコーヒー淹れるのにスケールが必要なのか」って話にも少しだけ触れておきましょう。
スケールが必要な理由は、美味しいコーヒーを淹れる為には重さや時間を計るのが大事だからです。
これに関しては動画で見ていただく方が分かりやすいと思うんで、井崎英典さん(アジア人初のワールド・バリスタ・チャンピオン)の解説動画を貼っておきましょう。
この動画では、美味しいコーヒーを淹れるポイントは以下の6つであると解説されています。
これらの要素をどのように設定し掛け合わせていくかによって、コーヒーの味わいがだいぶ変わってくるんですよ。
ここで重要なのは、4番の温度以外、スケールを見ながらコントロールしていく項目になっているということです。
6項目のうち5項目はスケールで計測しながら調整していくってことですね。
となれば、自ずとスケールが重要アイテムであるってことが理解できるかと思います。
当然、その精度が高いほど安定して美味しいコーヒーを淹れられるようになる。
意外と料理で使いまくっている件
さて、ここからはタイトルにある「予想外」の話をしていきたいと思います。
acaiaのスケールはコーヒー抽出用に買ったものではあるんですが、実は料理でも活用しまくっております。
これほど料理にも使用するとは、購入当初は想定していませんでした。
これまで公開してきた料理系記事見返してみたんですが、高頻度でこのacaiaのスケールが登場してきてますね(笑) めちゃくちゃ使っているなぁ。
スケールを持っていなかった頃は、目分量で料理をしていたこともあります。
しかしそれだと、やはりたまに失敗しちゃうことがありました。
ちゃんと計量するようになってからは、料理で大失敗したことはほとんどありません。
というか、毎回美味しい料理が作れるようになったんで、調理自体もより楽しくなりましたね。
ちゃんと計量するということは、料理上達の近道だなぁと感じます。
マニアックすぎる使い道
他にもマニアックな用途として、観葉植物の水やりにもスケールを活用しております。
植物の水やりタイミングって、結構難しいじゃないですか。
僕みたいな初心者だと、どれくらいの頻度でお水をあげれば良いのかよくわからない。
そこで、最適な水やりのタイミングを見計らう為にスケールを活用しております。
具体的には「鉢の重さがほとんど変化しなくなったら水やり時と判断する」みたいな使い方ですね。
鉢内の水分が減っていくにつれて鉢全体がどんどん軽くなっていくわけですが、その変化量が小さくなったら、水分がほとんど無くなった状態と判断できるわけです。
↓詳しくは以下の記事で紹介しております(マニアックすぎてヤバい記事ですが)。
計量してみると分かりますが、植物の種類や鉢の大きさ・素材などによって水分が減っていくスピードが全然違っていて面白い。
もちろん大型植物に対してはこの手法は使えませんが、テーブルに乗るくらいの小型観葉植物であればこの方法が役に立ちます。
デジタルスケールって重量制限が1kgとか2kgのものが多いっぽいんですが、僕が持っているPEARL MODEL Sは3kgまで計測可能なんで、そこそこ重たい植物でも対応できております。
計り知れない計り
以上、予想外の偏愛スケールについてのご紹介でした。
最初の方で軽く紹介したように、このacaiaのスケールってめちゃくちゃ多機能なのですが。
実は、僕は「デュアル表示モード」という時間と重さを表示するモードしか使っておりません(笑)
他のモードやアプリ連携も試したことがありますが、結局使わなくなってしまいました。
acaiaならではの機能を全く使っていない状況なんで、購入当初は「これ、買った意味あるのか…」とか思っていました(笑)
しかし長く使うほどこいつの良さ(精密さやデザインの秀逸さなど)がわかってきまして、毎日使い続けて今や大のお気に入りのアイテムとなっています。
美味しいコーヒー、美味しい料理、枯れない植物。
考えてみれば、これらを日々楽しめているのはこのスケールのおかげでもあるんで、acaiaは日常に計り知れない喜びをもたらしてくれている存在なのかもしれません。
最後に、購入を検討されている方へアドバイスを。
PEARLとPEARL MODEL Sで迷ったら、「3kgまで計りたい」「どうしても使いたい機能がある」など特殊な事情がない限り、PEARLの方を選ぶで良いと思います。
機能面で多少違いがありますが、僕みたいに「デュアル表示モードしか使わない」みたいになったら結局どっちでも一緒ですので(笑)
今売られているものは改訂モデルで、使いやすさもさらに向上しているみたいなので、僕も今から買うならPEARLの方をチョイスするかなぁ。
あと、綺麗なまま使いたければ、専用の保護シートは買っておいた方がよろしいかと。
僕は保護シートを貼らずに使用していますが、電源ボタンの印字が禿げてきてしまっています。
シートを貼らなかったことを若干後悔しているんで、これから購入される方はその点もお気をつけください。
また、acaiaの製品はAmazonだと謎に価格が高騰しているんで注意です。
普通に公式サイトで買った方が安いです。一時期は品薄で入手困難でしたが、今は普通に公式オンラインで買えるみたいです。
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