コーヒー好き界隈で話題になっていた新しい抽出器具、デルターコーヒープレスを購入しました。
使ってみると、圧倒的クリアな味わいにハマりまして、最近は毎日これでコーヒーをいれております。
スッキリと飲みやすいコーヒーがお好きな方におすすめです。
僕が欲しかった情報がなかなか出回っていないようだったので、使ってみたからこそ分かった点などをレビューしたいと思います。
デルターコーヒープレスとは
デルターコーヒープレスは2019年オーストラリア生まれのコーヒー抽出器具。
形状はエアロプレスと似ていますが、仕組みはちょっと異なります。
このジェットシールでお湯をせき止めて、注射器を押すイメージで抽出する感じ。
こちらの公式動画で大体のイメージが掴めると思います。
内容物
内容物は上記の通り。
フィルターは結構多く(100枚くらい?)同梱されています。
使い方&Tip’s
ここからは使い方を写真で簡単にご紹介。
使ってみて気づいた点などはTip’sとして記載します。
フィルターをセット
Tip’s お湯をかけたらキャップを上下左右に振って、お湯をよく切った方がいいです。
溝にお湯が残っていたりすると、キャップを被せる際にボタボタ垂れてきてしまう為。
ちなみに、フィルターはデルターコーヒー専用のものを使用する必要があり、エアロプレスのペーパーフィルターはわずかに大きさが違うので使えません。
以下の記事によるとABLE BREWINGのAeroPress用DISKコーヒーフィルター(金属フィルター)は使えるみたいです。
コーヒー豆をセット
Tip’s 公式によると、ドーサー1杯で約6gとのことですが、豆の大きさや焙煎度合いによって重さは変わるので、計りで計った方が正確です。
Tip’s キャップは止まるまでしっかりと締めます。緩いと空気が漏れてしまうようです。
お湯をセット
Tip’s ひっくり返したら、中の粉を平らにするイメージで再度軽く左右に振ると良いと思います。
ひっくり返した勢いで、粉が偏っている可能性があるので。
Tip’s セットする前に、サーバーやカップ自体にお湯をサッと通し温めておくことを忘れずに。これ超大事。
僕はサーバーを持っていないので、上の写真の通りケメックスをサーバー代わりに使っています。3カップ版だとぴったり。
外に持ち出す際は、KINTOのトゥーゴータンブラーにそのままセットして抽出しています。
サーバーにセットしたら、お湯を200ml注ぎます。印があるので分かりやすい。
Tip’s このとき、ちゃんと湯温を計ってやると毎回味がブレにくくなります。僕は温度計が壊れてしまったのでやってませんが(笑)
抽出
Tip’s 押すときの量や回数、スピードなどを変えることで、味わいを変化させることができます。
Tip’s プランジャーを押す際にはほとんど力は要りません。両腕の重さで自然に下がっていく感じ。
公式によると、ゆっくりと下げていくと良いらしい。
Tip’s カップに直接抽出した場合は、スプーン等でかき混ぜると良いでしょう。
表現が難しいのですが、普通にプアオーバー(ハンドドリップ)で入れるよりも、喉に突っかかりのないクリアなコーヒーが楽しめます。
洗う
Tip’s 勢い良くプッシュしたくなりますが、あまり力強くプッシュしすぎるとジェットシールが痛む可能性がありそうです。
空気のプッシュはあくまで優しくやっておいた方が無難(公式でも「優しく」って言ってるし)。
洗いが面倒というレビューもありますが、僕は特に面倒には感じませんでした。
Tip’s 洗いが不十分で粉が残ってしまうと、次の抽出時に悪影響がありそうなので、しっかりと洗っておいた方がいいでしょう。
余談ですが、ジェットシールが洗っている時に勢い余って外れてしまった場合は、本体の上から入れて長い棒などで押し込んでいけば簡単に装着できます。
おすすめレシピ
僕が色々と試した中で、おすすめのレシピを紹介します。この辺の情報がなかなか出回っていないので、参考にして頂ければ幸い。
200ml(1杯分)の量を、3プッシュで抽出する方法です。
- 準備豆の準備
スケールで計って14gを用意。
挽き加減は中挽き、焙煎度合いはお好みで。僕は浅〜中煎りを使うことが多いです。 - 〜1分1プッシュ目(50ml,1分)
50mlのお湯を30秒かけてプッシュ。
そのままプランジャーを下げたままにして、30秒蒸らし。 - 1分〜1分30秒2プッシュ目(50ml,30秒)
次に50mlのお湯を30秒かけてプッシュ。
- 1分30秒〜2分30秒3プッシュ目(100ml,1分)
ラスト、100mlのお湯を1分かけてプッシュ。
スッキリしていてかつ豆の味わいをしっかり感じられるコーヒーが入るので、気に入っています。
薄いなと感じたら豆の挽き具合をもう少し細かめに、濃いなと感じたら粗めにして調整すると良いと思います。
豆の量、抽出時間、プッシュする回数やお湯の量などで味わいが変化するので、色々試せるのが面白い。
デルターコーヒープレスの弱点
デルターコーヒープレスにはちょっとした弱点もあったりするので、その辺も軽く触れておきたいと思います。
約200ml(1杯分)しか抽出できない=1人用
本体容量の問題で、一度に抽出できるのは1人分。
1杯分をサクッといれたい場合に適していると言えます。
いれてる最中の香りが楽しめない
サーバーやカップにフタをするような形で抽出する為、いれている最中はあまりコーヒーの香りが楽しめません。
プアオーバーの場合は、お湯を注ぐとふわっとコーヒーの香りが立ち上りますが、デルターにはそれがない(仕組み上、仕方ないですが)。
いれてる時の香りも楽しみたいなら、やはりプアオーバーですね。
現在(2020/01)日本では手に入りづらい
2020年1月現在、Amazon.jpでは欠品状態。入荷も未定となっています。
僕はアメリカ版のAmazonで購入し、送料込みで4,677円。
海外Amazonは普通にアプリからアクセスできて、拍子抜けするほど簡単に注文できるので、もし興味があれば調べてみてください。
一応、アメリカ版Amazonのリンクも貼っておきます(タイトルに400mlって書いてあるけど200mlの間違いだと思う)。
アプリから海外Amazonを利用する方法は以下の記事を参考に。
※ただし雑に届けられる場合もあるので注意。僕は何度か海外Amazon利用していますが、梱包が破れていたりなど結構あります(中身は無事ですが)。それも含めて楽しめる方であれば、海外Amazonおすすめです。
新しすぎて情報が出回っていない
新しい抽出器具なので、美味しくいれるためのメソッドなどお役立ち情報がまだ出回っていません。
なので、どうすれば好みの味を出せるかは、自分で色々と試してみる必要があります。
やり方を色々と試してみるのが好きな人にとっては問題ないと思いますが、手っ取り早くノウハウを知りたい人には不向きかもしれません。
僕はケメックスとデルターの2つ使い
というわけでまとめると、デルターコーヒープレスは以下のような方におすすめです。
デルターコーヒープレスを使ってみて、「味わいがクリアってこういうことなんだなぁ」と新たな発見がありました。
僕は今までケメックスを使ってコーヒーをいれていましたが、
- 読書でもしながら2杯分をゆっくり飲みたいときはケメックス
- サクッと飲みやすい1杯分を抽出したいときはデルターコーヒープレス
といったように使い分けています(どちらも頻度高くて、スタメンです)。
個人的には、浅煎りの豆を使ってコーヒーをいれるのが結構難しいと感じていたのですが、デルターだと上手くいれられていい感じ。
サクッと1杯分をタンブラーに抽出して、フラッと散歩に出かけられるところも、とても気に入っています。
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