少し前にSTAUB(ストウブ)鍋の「ラ・ココット De GOHAN」を購入しました。
ラ・ココット De GOHANは、おいしいご飯が炊けるように開発された鋳物ホーロー鍋であります。
公式サイトでも炊飯レシピが紹介されているんですが、公式よりも時短で出来ておいしい炊き方を見つけたんで、商品レビューと共に紹介したいと思います。
炊飯に最適化したストウブ鍋
こちらが購入した「ラ・ココット De GOHAN」のMサイズ。
Mサイズは2合炊き用なんですが、ギリギリ3合までいけるみたいです。
僕は元々16cmの普通のストウブ鍋を持っていまして、これでご飯を炊いていました。
しかし同時におかずを作りたいときに不便だったので、今回炊飯用にラ・ココット De GOHANを購入した次第です。
普通のストウブ鍋とは違って、ラ・ココット De GOHANは羽釜の形を再現した丸みのあるフォルムになっています。
羽釜や炊飯器って丸みを帯びた形状になっていますから、こういう形状が炊飯にはいいんでしょうね。
一応、柔らかさ・ふっくらさにおいては土鍋を超える炊き上がりになる、という分析結果が出てました。
蓋の裏にはシステラという突起がついていまして、蒸気が水滴となって食材に降り注ぐ仕組みです。
ストウブの得意技、アロマレインってやつですな。
ちなみにこのシステラ、ドーム型の形状に合わせて突起の形状を変形させたというだけで、普通のストウブ鍋についているピコと機能的には全く同じみたいです。
公式より簡単においしく炊く方法
では早速、おいしいご飯の炊き方を紹介しましょう。
公式で紹介されている炊き方よりも簡単で、かつ短い時間でおいしく炊くことができます。
この方法は「小さいストウブで作るおいしい毎日ごはん」という本で紹介されているやり方です。
「浸水もせずにちゃんと炊けるの?」と思われるかもしれませんが、全く問題なくふっくらおいしく炊けますよ。
初めてこれで炊いたとき、「浸水って要らなかったんだなぁ」と衝撃を受けました(笑) これがストウブ鍋の力なのか…。
ちなみに公式の方で紹介されている炊き方はこれ。
手順や水の分量など、細かいところが違ってますね。
公式だと所要時間50分以上かかるのに対し、僕がやっている時短レシピはその半分程度の時間で済みます。何より、公式レシピはちょっと工程が多くてめんどくさいw
面白いことに、時短だからといって味が落ちるわけではなく、むしろ時短レシピの方がおいしい説あります。
というのも、公式で紹介されている方法だと「柔らかくなりすぎ!」ってレビューをちらほら見かけるんですよ。
ご飯の柔らかさに関しては人それぞれ好みがあると思いますが、柔らかすぎず硬すぎず普通くらいが好みであれば、上で紹介している時短レシピの方が満足できるかもしれません。
時短レシピは、もしかしたら炊飯器よりも早いですかね?
早い・美味い・コンパクトってことで、めちゃめちゃ良いですなぁ。
もし時短レシピの方で「もうちょっと柔らかくしたい」といった場合は、お水の量を少し増やすことで柔らかめに仕上げることも可能です。
重要ポイント
上記の手順通りに作れば大体おいしく炊けるはずですが、仕上がりに影響を与える重要な要素が2つあるんで、軽く触れておきたいと思います。
その要素とは、①米選びと②計量方法です。
まず前提として、おいしいお米を選びましょう。
素材自体がおいしくないと、いくら炊き方を工夫してもどうしようもないです。
もちろん自分の好きなブランドでOKですが、よく分からんということであれば「おいしいお米ランキング」なんかで上位を取っているようなお米であれば間違いないかと。
僕の最近のおすすめは「龍の瞳」や「つや姫」ですねー。大粒が好きなら龍の瞳、小粒が好きならつや姫がいいでしょう。
いずれも実践済みで、上の時短レシピ通りで完璧においしく炊けますよ。
食べ比べましたが、個人的におすすめなのは龍の瞳ですね。つや姫の場合はお水を10〜20mlほど多く入れた方がいいかもです。
他のお米でも大丈夫ですが、選んだ米の品種・状態によっては仕上がりが変わる可能性があるので、炊き上がりが硬く感じたら少し水を増やす、柔らかすぎに感じたら少し水を減らすなど、水の量で微調整してみてください。
中には「玄米がいい!」って方もいらっしゃるかもしれませんが、個人的には白米を推しておきます。
玄米は(野菜やフルーツと比べて)特段栄養があるわけでもない上に、ヒ素が多く入っている問題があるので…。
どうしても玄米が良いって場合は、調理法が変わっちゃいますが以下を参考にどうぞ。
次に計量方法ですが、よくある計量カップではなく量りを使うことをおすすめします。
理由は、その方が正確でブレないからです。
お米もお水も量がちょっと変わっただけで仕上がりに差が生じてしまいますので、重さで計っておけば間違いありません。
まぁ僕の場合は、計量カップを持っていないから重さで計るしかないって背景もあるんですがw
重さで計る場合は、以下の対応表を参考になさってみてください。
炊く量 | 米の重さ | 入れる水の量(重さ) |
---|---|---|
0.5合 | 75g | 90ml(90g) |
1.0合 | 150g | 180ml(180g) |
1.5合 | 225g | 270ml(270g) |
2.0合 | 300g | 360ml(360g) |
2.5合 | 375g | 450ml(450g) |
3.0合 | 450g | 540ml(540g) |
お米は1合=150g、お水は1合につき180gと覚えておくと良いです。
重要ポイントは以上。
まぁその他にも水温や火加減など、仕上がりを左右する要素はあるんですが、語り出すとキリがないんでこの辺でやめておきます(笑)
上で説明している米選びと計量の2点をきちんとやれば、まず大失敗することは無いでしょう。
ひと手間加えてグレードアップさせる方法
ここからはアドバンステクニック。
これはTwitterで仲良くさせて頂いているいおりさんから教えて頂いたのですが、お米2合につき小さじ4の酒を加えて炊くと、仕上がりがレベルアップします。
ご飯の味はさほど変わらないんですが、炊き上がりがものすごく良い香りになるんですよ。
小さじ4でも結構しっかり目に酒の香りが付くので、あまり強く香らせたくない場合は小さじ2〜3とかでも良いかもしれません。好みに応じて加減してください。
酒は余計な味がついてしまわぬように、食塩が入っていないものをチョイスしましょう。
僕は「こんにちは料理酒」ってやつを愛用しております。
注意点として、水+酒で規定の分量になるように計量してください(例:2合=360mlの水を入れる場合、水+酒で360mlになるようにする)。
みりんでも同様の効果があるようですが、時間が経つとご飯に少し変色が現れてしまうようなので、個人的には酒を推奨しときます。
なお調べてみると「炊飯時に◯◯を加える!」ってワザは他にも色々とあるようでして、
- ハチミツを加える
- 炭酸水で炊く
など、調べると色んなTipsが出てきます。面白いですねぇ。
個人的にはハチミツが気になっているんで、今度試してみる予定です(楽しみ)。
おいしく冷凍保存する方法
ご飯は保温するよりも冷蔵・冷凍した方がおいしく保存できるって説がありまして、僕は2合炊いたら半分は冷凍保存するようにしております。
冷凍というと味が落ちてしまうと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、保存容器と炊き方を工夫すればおいしく冷凍保存することが可能です。
保存容器でおすすめなのがこちら。
この保存容器は、
- 粗熱を取らずに炊きたてご飯をそのまま冷凍庫にぶち込める。
- 加熱時に水分が循環する構造になっている。
というのが特徴でして、レンジで解凍してもおいしく仕上がるようになっております。
水分が循環する構造はストウブ鍋に通づるものがありますね。
冷凍しておくと時間が無いときにサクッと食べられるから便利なんですよね〜。
冷凍庫と電子レンジの性能にもよると思いますが、僕の場合は規定の時間通りにレンチンすると少し硬く仕上がる気がしたので、10秒短くしてレンチンしております。
また、この容器を使うだけでもOKなんですが、炊き方を工夫すればさらにおいしく保存することができます。
それは「米を炊くときに少しだけ水分を多く含ませる(少し柔らか目に炊く)」という方法。
電子レンジで水分が飛んでしまうと硬くなっちゃうんで、その分水分を多く含ませておくという発想ですな。
僕は米を浸水させる作業が面倒なので、少し柔らかく炊きたいときは炊くときに氷を投入しております。
氷を入れることによって、沸騰までの時間が長くなる=鍋の中で米が水に浸かっている時間が少し長くなるんで、その分ちょこっとだけ柔らかく炊けるんですよ。
氷が無ければ、単純に水の量を増やせばOKです(ただしこの場合は吹きこぼれにご注意ください)。
まぁこれをやらなくても別においしく保存できますんで、僕は気分によってやったりやんなかったりしております(笑)
沢山冷凍保存しときたい!みたいなときにやると良いかもしれないですね。
まだある、秘められたポテンシャル
というわけでラ・ココット De GOHANを使ったご飯の炊き方紹介でした。
今回紹介したのは普通の白飯だけでしたが、もちろん混ぜご飯なんかも良い感じに炊けます。
他にも色んな混ぜご飯を試してみたいですねー。
この商品、「GOHAN」って名前ですが、もちろん炊飯以外にも使えます。
普通のストウブよりも高さがあるので、汁物や麺類・揚げ物・パン作りなんかにも使いやすいみたいっすね。
僕は今のところ炊飯にしか使っていないんですが、そのうち他の料理作りにも活用してみたいと思います。
コメント
ミニマログさん、こんばんは。
僕もラ・ココット De GOHANは持っているので今度白米を炊くときは試してみようと思います。最近は専ら玄米を食べていますが…。
>玄米は特段栄養があるわけでもない
というのはちょっと引っかかったので反論させていただきます。
https://venus-presents.com/hpgen/HPB/entries/72.html
https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouan/220216.html
玄米は白米と比べてビタミン、ミネラル、食物繊維は概して数倍〜十数倍含んでいますし、ヒ素が白米に比べて多いのは事実ですが約1.5倍程度で、白米を主食にしていてもヒ素の摂取量はゼロでないのならそこまで玄米を毛嫌いすることかな、と思います。
babooconさんこんばんは!
「野菜やフルーツに比べて」の文言が抜けちゃっておりました…すみません。
上に貼っている参考リンクと、下記の記事を参考にしておりました〜。
https://yuchrszk.blogspot.com/2014/07/blog-post_16.html
仰る通り悪い物ということでは無いと思います!
玄米だと水加減も変わるのでしょうか?僕も機会があれば玄米でも試してみたいと思います!