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買い物の再考

買い物の再考ミニマリズム

久しぶりの再考シリーズ、第4回目は「買い物」について。

今回は「どうしたら良い買い物ができるんだろう?」という疑問について考えてみました。

なおここで言う買い物とは、カタチのあるもの・ないもの問わず、お金で買うという行為全般を指しております。

買い物の難しさ

部屋全体像

「何も買わない」というのは意外と簡単です。

「買わない」という選択肢しかないからそれ以上深く考える必要がありませんし、少しの忍耐力があれば誰でもできることだと思います。

一方「何かを買う」となると、途端に考えることが多くなって難しくなる。

テキトーに買うのは簡単ですが、本気で良いと思える買い物をするのは案外難しいです。

膨大な選択肢の中から、どの選択が自分にとってベストなのかを選び抜かなければなりません。

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生涯手にできるお金は有限ですから、この限りある資金をいかに上手に使うか(何を・いつ・いくらで買うか)って、人生の肝と言えるんじゃないかと思います。

なぜなら、お金は使ったときに初めて価値を発揮するからです。

お金を持っているということは、「価値に変わる前の紙を持っている状態」に過ぎませんから、これを生かすも殺すも使い方次第。

良い買い物に使うほど人生で経験できる良い体験(喜びとか楽しさとか)が最大化するでしょうし、逆に後悔する買い物・下手くそな買い物をすればするほど、良い体験ができたはずの機会を失っていきます

もちろん貯金することも大事ですが、行き過ぎて必要のない貯金をしている場合は、お金の使い方が下手くそと言わざるを得ません。

例えば、もし自分の為の貯金1000万円を残して死んでしまった場合、その人は1000万円で体験できたはずの価値を体験することなく人生を終えたことになり、お金=可能性を最大限に活かせなかったと考えられます。

これってちょっと残念じゃないでしょうか。そのお金を使えば体験できたことがきっとあるはずです。

ですから、お金をどれだけ上手に価値と交換できるか、すなわち「どれだけ上手に良い買い物ができるか」は、人生を左右する肝であると僕は思うのです。

何を、いつ、いくらで買えば良いのか

りんご

では、何を・いつ・いくらで買えば、人生の幸福度を最大化させることができるのでしょうか。

3つの観点に分けて考えてみました。

何を買うか

何を買うべきかを考えるには、以下2つの自問自答が必要だと思います。

  1. 自分は何が好きで何を楽しいと感じるのか
  2. 過去の良かった買い物・後悔した買い物にはどんな共通点があるか

①は自分自身の価値観を明確にする為の問いです。

案外ぱっと答えられないような質問ではないかと思いますが、これがわからなければ良い買い物などできるはずもありませんので、真剣に考えてみる価値のある問いでしょう。

僕もこれは常に自問自答している感じです。

僕の場合はブログの執筆が結構役に立っておりまして、記事執筆の過程で「何が好きなのか、なぜ好きなのか」をとことん深堀って考えるようにしております。

記事のカテゴリーは、「自分の好きなもの」という切り口で作っております。

②は過去の経験から学んで、買い物の精度を上げる為の問いです。

僕の場合、過去の良かった買い物を振り返ると、

  • 普段よく使うもの
  • レザーや金属といったマテリアル
  • 多くなりすぎない(面倒を見切れる範囲内)

といった共通点がありまして、これらの条件に合致したものは比較的買っても後悔しない可能性が高そう。

逆に、

  • 熟考せずに買ったもの
  • 大して使用頻度が高くないもの
  • すぐ使えなくなるもの

などは後悔することが多かったですから、こういう買い物はなるべくしない方がいいんだろうなぁと思っております。

いくらで買うか

いくらで買うかを考えるには、まず使えるお金の把握および確保が必要となるでしょう。

当たり前ですが、使える予算には限りがありますから、いくらで買うかはこの制約条件ありきで考えた方が良いと思います。

お金の把握および確保については、財産三分法という考え方が非常に役に立っています。

簡単に言うと、手取りを「財布」「投資」「預金」に振り分けるという考え方。

これは20代のときに以下の本を読んで知った考え方なのですが、人生で学んで良かったことトップ3に入るレベルで有用だったので、知っておいて損はないと思います。

財産三分法によって、自由に使える予算が判明したら、あとはその予算内でいくらで買うかを決めれば良いだけ。

つまり「いくらで買うか」の答えは、「予算内で考えよ」となりますかね。適切な予算を見極めるのに、財産三分法が役立つ感じ。

あくまで「予算内で何をいくらで買えば得られる喜びを最大化できるか」が考えるべきポイントということになります。

なお、財産三分法の原則に基づけば借金をするという選択肢はありませんから、借金は考慮していません。僕自身、借金はしない方が得策であると考えています。

いつ買うか

いつ買うかが、個人的には一番難しい問題だと感じます。

なぜなら、その買い物が本当にベストなタイミングだったのかどうかは、過去を振り返ったときに初めてわかることだからです。

僕はこの「いつ買うか」問題で失敗したことがよくあるんですよね。

買うタイミングを逃して二度と手に入らなくなってしまったものもあるし、旅行みたいに「いつか行きたい」と先延ばしていた結果コロナで行けなくなって後悔しているものもある。

いつがベストなのかどうせわからないのですから、買いたいと思ったタイミングが買い時なのかもしれません。

ただし、上で述べた「何を」と「いくらで」が明確に定まっていることが条件です。

まぁ、これだけだとただの運任せになりますから、多少は未来を予測する努力はした方が良いでしょう。

僕がやって良かったなと思うのは、100歳までのキャッシュフローを具体的に試算してみたことです。

上で紹介した財産三分法を、より長期的なスパンに当てはめて検討した感じ。

これは予算計画を立てるためにやったことなのですが、ライフプランを長期的な視点で俯瞰してみるのは、いつ何を買うべきかのヒントにもなりました

ちなみにプランを立てる上で参考になった書籍は「正しい家計管理」など。

それでも失敗するときは失敗するんですが、少なくとも大きな買い物での致命的なミスは回避できるのではないかと思います。

というわけで、いつ買うかの答えとしては「完璧に推しはかることはできないけど、できるだけ未来を俯瞰した上で決めるべし」ってことになりましょうか。

ちょっとモヤッとしちゃいましたが。

その他役立った買い物ルール

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以上が良い買い物をする上で核となる考え方かなと思うのですが、それ以外にも個人的に気に入っているマイルールがあります。

これらも一応、買い物の失敗を減らすのに役立っているんで、おまけで紹介したいと思います。

必要なものより欲しいものを買う

「逆じゃない?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、これで合っています。

これは森博嗣さんの「お金の減らし方」で述べられていた考え方です。

必要なものの多くは、実は絶対に必要というわけではない。なにしろ、それを買う今現在、それがなくても過ごせているからだ。

お金の減らし方

僕はこれを読んではっとさせられまして、今の僕はそもそも必要なものなどほとんどないということに気づかされました。

以来、僕は「必要かどうか」ではなく「本当に欲しいのか、本当に好きなのか」をひたすら深堀りして考えるようにしております。

一瞬「欲しい」と思っても、それは心の底から本当に欲しいわけじゃない可能性もありますから、慎重に、注意深く自問自答するようにしています。

面倒を見れる範囲の数に抑える

これは僕の好きな革靴から学んだことです。

今は4足のジェイエムウエストンを履き回しているのですが、以前はこれより多く革靴を所有していたことがありました。

しかし僕の場合、数が多すぎるとケアが大変になることがわかったし、ローテーションしていると一番お気に入りの靴を履く回数も減っちゃうし、むしろ幸福度が下がっちゃうなと感じたんですね。

僕が面倒を見切れるのはせいぜい4〜5足だと悟りました。

僕はこれを「面倒見の法則」と名付けていまして、自分が面倒を見切れる範囲の数を超えると、そのアイテムの価値を味わい尽くすことができなくなると考えるようになったのです。

良いものを自分が面倒を見切れる範囲内で持つことが、人生で感じられる喜びの総量の最大化に繋がるのではないかと。

これが僕のブログのサブタイトル、「少しだけ、でも飛びっきり良いものを。」という思想の原体験にもなっております。

下振れてもダメ、上振れてもダメ

これは主に20代のときにやっていたマイルールです。

毎月◯万円貯金する、みたいな目標を立てている人は多いと思いますが、僕もそのように一定金額を目標に置いていました。

でも少し違ったのは、目標より少なくてもダメだし、多くてもダメだというルールにしていたことです。

目標より多く貯金するのは良いことなんじゃないかと思う方もいらっしゃると思いますが、僕はそれはお金の使い方が下手な証拠だと考えていました。

当時、長期的なライフプランを描いた際に、「これくらい貯金していれば路頭に迷うことは無い。逆にこれ以上貯金しても意味はない。」というラインを把握していたので、目標を超えて余ったお金=貯めていても意味がないお金だとわかっていたからです。

お金が余っているのは、資金を上手に活用できていないという状態ですから、月末あたりにちょっと余っていると「どうやって使うのがベストだろう」と頭を悩ませたりしていました(笑)

こう言うと勘違いされそうですが、めちゃめちゃ稼いでいたとかじゃないですからね。どちらかというと薄給でしたからw

今思うと、このとき失敗を含めて色々な買い物を経験し学んだことが、多少は成長の糧になったんじゃないかなと思います。

買い物というスキル

Amazon画面

僕は今でもたまに買い物で失敗することがありますが、さすがに20代の頃よりは良い買い物ができるようになったという実感はありますんで、買い物ってスキルなのかもしれません。

スキルは、実践を重ねて徐々に磨かれていくものだと思います。

かつて色々な失敗を繰り返したからこそ、今のスキルアップに繋がったのだと考えれば、多少は救われた気持ちになりますな(笑)

とはいえ、人生全体で見たら僕の買い物スキルなんてまだまだビギナーレベルだと思いますから、引き続き思考と経験を重ねてスキルを研鑽していきたい所存です。

今回、冒頭で「買わないのは簡単」と述べましたが、「最小限で暮らすのだ!」と安易に決め込んで、深く考えもせずに思考の機会を失うのはとても怖いことだなぁと思いました。

「何も買わない」と全てを自動的にシャットダウンしていると、そのうち何も考えなくなってしまうような気がしたからです。

買わないことで得ることもありますが、それと同時に、今体験しておくべき経験やスキルを磨く機会を失っている可能性があることも認識しておくべきでしょう。

買わないと決めるにしても、これまで述べてきたような思考プロセスを経て、自分自身と向き合い、1つ1つ丁寧に決断していきたいものです。

そういった思考の積み重ねによって、より後悔のない人生を送れるようになるんじゃないかなぁという気がしています。

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