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2020年4月読んで良かった本まとめ【15分哲学、読む時間など】

4月読んでよかった本アイキャッチ画像 読書シリーズ

毎月、読んで良かった本をピックアップして紹介していくこの企画。

今回は2020年4月に読んだ14冊の中から、特に面白かったものを3冊ご紹介します。

自分の頭で考えたい人のための15分間哲学教室

15分間哲学教室_表紙
  • 自分の頭で考える」をテーマに哲学をわかりやすく紹介した本
  • 哲学本にありがちな難解な内容ではなく、身近なテーマを使って平易に解説されていて読みやすい
  • 今まで自分がいかに「考えていなかったか」を思い知らされる

この本は身近なテーマを題材に、自分で考えることを促してくれる本です。

「自分で考える」というのが趣旨なので、各テーマごとに明確な答えが提示されている訳ではないのですが、代わりにこれまで哲学者達がどのように考えてきたかが紹介されています。

15分間哲学教室_8章

題材としては、「悪いことは起こる。でもなんで起こるの?」みたいないかにも哲学的な問いから、「AIって恐るべき?」みたいな近代ならではの疑問まで、27のテーマが扱われています。

15分間哲学教室_10章

中には「人は何かを所有することで幸せになれるの?」みたいな、ミニマリストなら確実に興味を惹かれるであろう問いも(笑)

どのテーマも深くて、改めて自分の中で考えさせられるものばかりです。

僕は最近まで、「哲学って何の役に立つんだろう?」って思ってましたが、本書を読んでみて、自分の頭で考える力を身につける上で役立つなぁと思いました。

そもそも、哲学はいったい何の役に立つか。

自分がふらふらしないようになるために役立つ。多くの人はものすごくふらふらしている。

たとえば、何か行動を決めなければならなくなったとき、どの方向に行くべきかわからないので、他の大多数の人が向かう方向に行く。それがふらふらしているということだ。

自分の頭で考えたい人のための15分間哲学教室

本書によると哲学は、「自分にとって何が大切かを見きわめ、自分なりの基準と優先順位に従った人生を送るのに役立つのだ!」というわけです。

考える力を鍛えたいと思う人にとってはちょうどいい本かもしれません。

哲学って意外と面白いなぁ。

それちょっと、数字で説明してくれる?と言われて困らない できる人のデータ・統計術

それちょっと数字で説明してくれる?_表紙
  • 幅広い人に役立つであろうデータ活用術の本
  • データ分析の考え方から結果を人に説明する方法まで、非常にわかりやすく解説されている
  • 本書の構成も秀逸で、面白い物語を見ている感覚でスッと内容が入ってくる

この本、多くのビジネスパーソンにおすすめできる内容でした。

データ活用術の本ですが、専門家向けではなく、一般的な実務をする大多数の人向けに書かれた本です。決して難しい内容ではありません。

特に、普段何かを分析したり、データを元に資料を作ったりしている人にはとても役立つ内容ではないかと。

データ整理とデータ分析の違い解説ページ

僕も普段はWebマーケターとしてバリバリ数字やデータを扱っていますが、色々と実務に活かせる学びがありました。

構成も秀逸で、各章毎にちょっとした物語が挟まれており、実務でのあるあるがよく再現されていて共感しながら読めます。

平均と標準偏差の解説ページ

分析の考え方だけでなく、それを人に伝える際のコツまで解説されているのも素敵なポイント。

何を分析したらいいかわからない」「プレゼンでいつも相手に伝わらない」みたいな悩みを抱えている人におすすめです。

“ビジネスパーソン”のゴールに、必ずしも難しい統計学は不要です。

代わりに、しっかりとした課題設定、数字に基づく、筋の通った説明を下地としたシンプルなストーリーが求められます。これには文系も理系も関係ありません。

誰もが理解でき、やればやるほどスキルとセンスを上達させることができます。

それちょっと、数字で説明してくれる?と言われて困らない できる人のデータ・統計術

読む時間

読む時間_表紙
  • 1971年に初版が発行された写真集
  • 本を読む人たちの姿を、当時の情景と共に捉えた作品
  • 写真集なので基本的に文字は無いが、最初のページについている「読むこと」という詩は、読書好きなら必見の名作

アンドレ・ケルテスという写真家による、読書する人々の姿を捉えた写真集です。

個人的に、本を読んでいる人の姿には何とも言えない魅力を感じるので、この写真集は前から気になっておりました。

読む時間_本を読む女性

こうやって本を読んでいる人を見かける機会って最近減ったよなぁと思いつつ、やはり読書する人の姿って魅力的だなぁと思えた作品でした。

本書の冒頭には、谷川俊太郎さんの「読むこと」という短い詩が掲載されているんですが、これもまためちゃくちゃ良い。

今あなたはもうもしかすると

この世からふらふらと抜け出しているのかもしれない

見たことのない光景がひろがっています

会ったことのない人に会っています

経験したことのない気持ちに溺れています

聞いたこともない音が聞こえています

そして自分とはまったく違う考えが

いつの間にか自分の考えとハグしているのに気づきます

読む時間(「読むこと」谷川俊太郎)

読書の魅力を見事に言い表したような詩。

全文を載せられないのが極めて残念ですが、読書好きなら心に響くこと間違いなしの感動的な詩です。

もしこの本を見かけた際は、ぜひ手に取ってみてください。

4月振り返り:久々に小説を読んでみるなど

4月はちょっと骨太な小説を読んだり、過去に読んだ本を読み直したりしていたので、読んだ冊数としてはいつもより少なめでした。

(読んだ本の一覧はブクログの方にまとめています)

久々に小説も読みましたが、良いもんですね。別世界に引き込まれる感じがたまりません。

5月はゴールデンウィークもあり比較的読書できる時間があると思うので、積読している重めの本でも消化していきますか。新たな本との出会いが楽しみです。

5月は漫画なんかも読んでみようかなー。
面白いの見つけたら紹介します。

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