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2023年10月読んでよかった本【マッスルエリート、悲観する力など】

2023年10月読んでよかった本【マッスルエリート、悲観する力など】 読書シリーズ

毎月、読んで良かった本をピックアップして紹介していく読書シリーズ。

今回は2023年10月に読んだ本の中から、読んで良かった3冊をご紹介します。

今月は「スマホで読書」を試してみていたんですが、案外普通に読めますね。iPadを持ち歩いていない時はこれでいいかも。

マッスルエリート養成バイブル

マッスルエリート養成バイブル

セレブやモデルが珍妙な装置の上で微笑みながら前後に揺れているインフォマーシャル−−−あれは、嘘をついている。多少の犠牲を払わなければ理想的な体型に変わることはない。犠牲にするのは時間ではない。快適さだ。快適さよりも目標を優先させることだ。

引用元:マッスルエリート養成バイブル

米軍のトレーニングスペシャリストが解説する、自重筋トレの本。

著者は異彩を放つ経歴の持ち主で、グリーンベレーやネイビーシールズといった特殊部隊を鍛え上げてきた訓練スペシャリストです。

最初の70ページくらいまでは「なぜ自重トレーニングがいいのか?」「どうやってモチベーションを保つか?」など、トレーニングの基礎知識の解説になっていて、それ以降はレベル別に色んな自重トレーニングが紹介されている構成。

前半の読み物パートがめちゃくちゃ良くて、この部分だけでも買ってよかったと思えるほど学びが多くて最高でした。

自分のトレーニング方法をちょっと見直さなきゃな〜と思わされましたね。自重トレーニングちょっと増やしたい。

後半では125の自重トレーニングが紹介されていて、これらを組み合わせたりアレンジしたりすることで、自分に合ったプログラムを作れるようになっています(作るのが面倒い人向けに最初から組まれたトレーニングプログラムも何パターンか紹介されている)。

筋トレ初心者向けの強度が低めのものから、プランシェ・プッシュアップやスパイダーマンなど1回も出来ないレベルの高強度・高難度トレーニングまで網羅されていて、万人にオススメしたい筋トレ本だなと思いました。

Xシリーズ全6冊合本版

Xシリーズ全6冊合本版

「一つだけ教えてほしいな。その日本人は、あの天才に金を渡したかったのかい?」 「一つだけ教えてあげるわ。そのとおりよ。それ以上は危ない。もうやめましょう」

引用元:ムカシ×ムカシ

森博嗣ミステリー小説のXシリーズ。

ちょっと前からちょこちょこ読み進めていて、今月6冊全て読み終わりました。なんか不思議なシリーズだったなぁ。

S&Mシリーズ、Vシリーズ、四季シリーズの番外編らしく、各シリーズのキャラがたまに登場してきます(が、そんなに深くは絡まない)。

一番意表を突かれたのは、6冊目の「ダマシ×ダマシ」でしたね〜。タイトル通り、これはまさに騙し騙し…(笑)

上述の各シリーズを知らなくても読めますが、やはり知っていた方が楽しさ倍増でしょうね。

森博嗣小説を読むのがライフワークみたいになりつつありますが、次は百年シリーズを読んでいこうと思っています(購入済み)。

悲観する力

悲観する力

それでは、いよいよ「悲観」のし方について説明しよう。一般的な意味での悲観とは多少違っていて、悲しくなる方向へ考えるのではなく、「AならばB」という通説、常識、思い込みなどについて、「本当にそうなのか?」「それは常に成り立つもの?」「案外、そうではない場合の方が多いのでは?」と疑うことである。

引用元:悲観する力

かな〜りとんがったエッセイ。

悲観というとネガティブなイメージが想起されるかもしれませんが、上で引用している通り、「上手くいかない可能性を考えて、対策を打つ」みたいな意味で使われています。

悲観から客観的視点や冷静さが生まれると説かれていて、全体を通して「考え続ける人間であれ(楽観して考えることをやめるな)」ってメッセージを感じました。

それにしても本書、かなり切れ味が鋭いパンチラインが数多く登場します。

では、どうすれば頭を使えるのか。頭を使わない人は、こういう質問をする。これ自体が、頭を使っていない証拠といえる。どうやったら頭が使えるか、とまず考えてみてはいかがか、とお答えするしかない。

引用元:悲観する力

しかし、僕が観察できる範囲では、多くの老人は、ほとんどなにも考えていない。考えるのをやめてしまった人が非常に多い。そういう人は本も読まないから、ここに書いた言葉は届かない。というよりも、人の話を聞く耳がもう退化している。

引用元:悲観する力

考えることをやめてしまった人々に対して、これでもかという辛口でぶった斬っていく。

人によっては不快に感じるでしょうから、万人にはオススメできない本ですね(笑) (まぁそもそもこんなタイトルの本を手に取る人なんて少数派だと思いますが)

ただ個人的には「人生においてあまりにも有用過ぎる良書」だと思いました。

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