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2023年5月読んでよかった本【美しい解き方、洗濯ブラザーズなど】

読書シリーズ

毎月、読んで良かった本をピックアップして紹介していくこの企画。

今回は2023年5月に読んだ本の中から、読んで良かった3冊をご紹介します。

最近はわりと移動することが多く、電車の移動時間=読書時間というスタイルが定着してきました。

数学オリンピックチャンピオンの美しい解き方

数学オリンピックチャンピオンの美しい解き方

しかし私が数学を好きなのはただそれが面白いからである。ちょうど寓話や物語や逸話が、現実の生活を理解するときに若い人たちに重要であるように、数学の問題、つまりパズルは、実際の数学にとって(現実の問題を解くのと同じように)重要である。

引用元:数学オリンピックチャンピオンの美しい解き方

数学オリンピック最年少金メダリストによる、問題を解くアプローチ方法に焦点を当てた解説本。

この本は最近読んだ本で一番内容が難しかったかも(笑) 数学なんて高校時代以来、遠ざかっていましたからねぇ(しかも僕は文系だし)。

よくある数学問題の解答集みたいな感じではなくて、解くためのアプローチ方法、考え方にフォーカスを当てて丁寧に説明されています。

「こんな本何の役に立つんだ」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、僕は最初の数ページを読んだだけでも仕事に応用できる視点が得られたんで、読んだ甲斐がありました。

例えば、「対象を理解する(私たちは何を求めているのか?)」ということの重要性が説かれている部分を読んで、「今仕事で進めているAIのプロジェクト、対象がぼんやりしているなぁ」ということに気づいたんで、そこを明確にすることでプロジェクトを前進させることができたりしました。

ある程度数学の基礎知識があることが前提の内容となっているので、基礎知識があやしい僕にとっては難易度高い内容だったのですが、考え方のエッセンスを抽出して学びを得ることができたのが良かったです。こういう読書も悪くない。

文章的に読みづらいところも結構あった(翻訳の問題?)ので万人におすすめできるものではないですが、著者は間違いなく天才中の天才なんで、そういう人の思考に触れてみたいという人は読んでみると面白いかもしれません。

日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術

日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術

「一生もの」という言葉がありますが、この洗濯術を行えば本当に、お気に入りの服を一生、大切にできます。
一生着られれば、ちょっと高いものでも、結果的にお得になりますよね。
本当に気に入ったもの、質のいいものを身につけていると、純粋に気分がいいものです。妥協せずに、自分の思いをまっすぐ叶えることができるって、最高だと思います。幸せな暮らしとは、こういうことのなかにあるのではないでしょうか。

引用元:日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術

この本は読んで大正解。「たかが洗濯。洗濯機に入れてボタンを押すだけでしょう?」とみくびっていましたが、知らなかったことのオンパレードでした。

そもそもこの本を読もうと思ったのは、ヴィンテージ服などデリケートな衣類を洗う際の参考にしたいと思ったからです。

ヴィンテージアトリエコート2着
左は1930年代、右は1940年代頃のアトリエコート。色やディテールが異なっており、どちらもかなりお気に入り。

先日、偏愛クローゼットの記事で紹介しましたが、最近はヴィンテージのアトリエコートなどを好んで着ているので、それらの正しいケア方法を知りたかったんですよね。

本書を読んでバッチリ理解できました。これでデリケートなおしゃれ着の洗濯も怖くありませんぜ!

単に「おしゃれ着モード」とかで洗濯機に全任せするのとは全然違うやり方が紹介されていて、めちゃくちゃ勉強になりましたね。

洗い方だけでなく、洗濯機選びや洗剤選びの基準も参考になりました。洗剤は今まで香りでしか選んでいなかった…。

また、著者の洗濯ブラザーズの方々が、ある意味変態レベルのガチプロなのも良かったです。

洗濯機の各メーカーに電話し、水量設定の根拠を調査したというマニアックなエピソードは笑いました(どのメーカーも明確な根拠なしって結果にビビる)。

いやー、洗濯がこんなに奥深いものだったとは。服好きな人は読んで損はないんじゃないでしょうか。

Kindle Unlimitedで読み放題対象なんで、Unlimitedユーザーは気軽に読めます。

オメガ城の惨劇

オメガ城の惨劇

「その場合、どうしてそんなものが出現したのかという理由を問うことよりも、それが本物ではないことを確かめる方が先決となる。どのようにして作り出されたものか、どんな細工やトリックで、それを見間違えるよう導かれたのかを割り出さなければならない。そうなるはずです。動機を問うのか、あるいは、方法を問うのか。それは観察したものが実現可能かどうかという無意識の評価によって、異なってくる」

引用元:オメガ城の惨劇

森博嗣ミステリーのシリーズ外伝。

読み終えた感想は、一言で言うと以下の通りです。

うわぁぁぁぁぁ!!!!

やられた、騙された…。

ネタバレになっちゃうので詳しいことは何も書けないのが歯がゆいところですが、S&MシリーズやVシリーズなど、森博嗣作品シリーズを読んでいる人は間違いなくニヤッとしてしまう展開でした。

シリーズものを読んでいない人でも楽しめるとは思いますが、やはり読んでいた方がより楽しめるかと。

いつも結末を予測しながら読んではいるんですが、全然当たりませんでした。今回も「それは予想外すぎる」という結末。

森博嗣作品を読んでいる人は間違いなく買いでしょう。

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