[新着] 10/26 J.M. WESTONのスニーカーCheck

ジェイエムウエストンのスニーカーを買ってみた|ハント オンタイム #201

ジェイエムウエストン ハント オンタイム #201

初めてJ.M. WESTON(ジェイエムウエストン)のスニーカーを購入しました。

買ったのは「ハント オンタイム #201」のブラックです。

この靴は僕にとって5足目のジェイエムウエストンなのですが、スニーカーをチョイスするというのは今回が初めての経験

そのクオリティやフィッティング、実際に履いてみた感想などをレビューしていきたいと思います。

99%と1%の購入理由

ジェイエムウエストンの靴箱

僕がジェイエムウエストンのスニーカーを買おうと思った理由は、最近コーディネート的にスニーカーを合わせたいと思うシーンが増えたからです。

例えば、カジュアルな飲み会、近所への買い物、ジムへトレーニングしに行くとき、公園へ散歩しに行くときなど、TPO的に革靴よりスニーカーの方が合うんじゃないかなと思うんですよね。

なので、こういう時はよくASICS WALKING(アシックスウォーキング)のスニーカーを履いておりました。このスニーカーが思っていた以上に重宝しています。

ペダラ ライトX 2E

ただ、このスニーカーだと僕としてはややカジュアルすぎる感じもしていて、もう少しだけ綺麗めなスニーカーがあると便利だなと感じていました。

そこで思い出したのがジェイエムウエストンのスニーカー

ウエストンと言えば革靴のイメージがあるかもしれませんが、スニーカーも意外と種類豊富に展開されています。

中でも僕の記憶にずっと残っていたのがハント オンタイムというモデルで、スニーカーでありながら革靴のような上品なルックスを兼ね備えた1足であります。

これなら最近の僕の服装ともマッチするし、コーディネートの幅も広がって重宝するだろうなと思い、今回購入した次第です。買った理由の99%がこれですね。

スツールに乗せたハント オンタイム

そして残り1%の理由は「使命感」であります(笑)

というのも、ジェイエムウエストンのスニーカーをがっつりレビューしている人って全っ然いないんですよ。

ジェイエムウエストンと言えば革靴が好きな人が選ぶブランドだと思いますから、おそらく最初に買う靴として選ばれるのは、#180ローファーや#641ゴルフなどの革靴が中心でしょう。

J.M. WESTONイメージ
かくいう僕も最初に買ったのは#180ローファー。その後#641ゴルフを購入しています。色違いで揃え、計4足のウエストン革靴を所有。

1足目からスニーカーを選ぶという人は、ほとんど居ないんじゃないでしょうか?スニーカーを買うのは、僕みたいに既にウエストンの革靴を持っていて、かつウエストンが大好きな人達だけなんじゃないかと想像します。

多分そういう理由から、スニーカーについてはWEB上で手に入るリアルな情報が極端に少ないです。ネットで検索すると、ウエストンの革靴については山のように体験記が出てくるんですが、スニーカーに関してはさっぱり情報が出てきません。

「ウエストンのスニーカーが気になっているけど、他の人のレビューを参考にしたい…」という人もいるのでは?

こういう時こそ、ジェイエムウエストン偏愛ブロガーであるこの僕の出番だろうと。無い情報を切り開いていくことこそ、AIには真似できない、ブロガーとしての使命でしょう。

これまで4足のウエストン革靴をレビューしてきた知見も活かしつつ、ハント オンタイムスニーカーを紹介していきたいと思います。

ハント オンタイム #201 ブラック

ハント オンタイム真上から

ハント オンタイムにはいくつかのカラー・素材バリエーションがありますが、僕が購入したのはブラックのボックスカーフモデルです。

ハント オンタイムサイド

革靴とスニーカーのハーフみたいな靴で、アッパーが上質なボックスカーフ、ソールが白のラバーソールになっています。

そもそもハント オンタイムってのは何かというと、レジェンドとも言える革靴「#677ハント」と、クラシックなテニスシューズの「オンタイム スニーカー」を組み合わせてデザインされた靴なんですよね。

ハント オンタイムアッパーデザイン
スニーカーにしては珍しいデザインかと。

アッパーはまさに#677ハントを彷彿とさせるデザイン。

#677ハントといえば、今や定価50万円ほどになっており、値上げ値上げで限界突破してしまった感があるレジェンド級の革靴。

素材や細部は若干違えど、その#677ハントに通づるデザインを楽しめるという点では、ある意味お得なんじゃないでしょうか。

ハント オンタイムの革質

ボックスカーフは滑らかで、触っていて気持ちいい手触りです。

靴紐は、革靴で使われているのと同じ丸紐ですね。

僕は革靴なら紗乃織靴紐(さのはたくつひも)に交換するのが好きなんですが、ハント オンタイムはこのデフォルトの靴紐のままの方がドレッシーになり過ぎず良いバランスかもしれないです。しばらくはこのままの状態で楽しんでいこうと思っています。

ハント オンタイムのソール
ソールはよく見ると「JM」の文字が敷き詰められている。

ソールは約4cmほどの厚みがあり、裏面はモノグラムラバーソールになっています。

このソールが白いところが、スニーカーっぽさがあっていいですね。ソールまで黒いボックスカーフ&スエードのコンビモデルもあったのですが、見た目にスニーカー感が欲しかったので、僕はこのモデルをチョイスしました。

↓参考までに、ボックスカーフ&スエードのコンビモデルはこれ。

ちなみにこのスニーカーは1度だけオールソール(靴底全体を新しいものに交換する修理)が可能。スニーカーでありながらソール交換が可能なハイブリッドモデルとなっています。

ハント オンタイムのヒール

履いてみた印象としては、ヒールはそんなにすぐ削れなさそうな感じでした。僕の場合、毎日履くわけでもないし、すり減り具合はかなりゆっくりになるでしょう。

これだけ分厚いソールですし、オールソールする機会なんて訪れないかもしれません(笑) スニーカーだけど、革靴並みに長く履けそうですねぇ。

普通のスニーカー、だと思ったら大間違い

ハント オンタイム右足

さて、このハント オンタイムですが、履いてみて思ったのが「これはスニーカーという名の革靴である」ということです。

スニーカーだから楽に履ける…などと思ったら大間違いで、革靴と同じように履き慣らしが必要でした。

ローファーとハント オンタイム
180ローファーとハントオンタイムスニーカーを並べて。

まずサイズですが、僕が選んだのは5ハーフ(5½)。

僕は#180ローファーで5D、#641ゴルフで5Eを履いているのですが、ハント オンタイムだと5のサイズは足が入らなかったのでハーフサイズアップしています。

相当無理してねじ込めば5でも履けましたが、履いた瞬間「このサイズは選んじゃダメ!!」と本能で直感しました。

ハント オンタイム左足と片手

これまでウエストンやトリッカーズを軽々と履き慣らしてきた僕ですが、それらをも超える尋常ならざる締め付けに、恐怖すら感じましたね(笑) このまま歩いたらもはや骨折するレベル。

そこでハーフサイズ上げてみたところ、無事に履けそうな感じだったので、最終的に5ハーフをチョイスしました。これで変なゆとりもなく、タイト目に履ける感じです。

ハント オンタイムと両手

ウエストンでは革靴だとウィズ(幅)が選べるんですが、このスニーカーはウィズの選択肢がありません

推測ですが、ハント オンタイムはウィズが若干狭めなのかなと思ったのと、履き口も少し狭めなのかも。

ハント オンタイムの履き口
履き口は狭めかも。履く際はシューホーン必須。

やはり靴のデザイン・型が違えば履き心地も違いますね。革靴と同じサイズを選ぶと失敗する可能性があるので、スニーカーを選ぶ場合も必ず複数サイズを試着してみることをおすすめします

そうしてハーフサイズアップで購入したハント オンタイムですが、それでもかなりのタイトフィットです。万力締めで知られるウエストンフィッティングがスニーカーでも健在。

僕は1週間ほど、家の中で履き慣らしをしました。

ハント オンタイムサイドを両手に持つ

履き慣らしの際は、①普段より分厚い靴下を履くこと②履いたままちょっと立っておくこと、がコツです。

僕は普段はユニクロのアンクルソックスみたいな薄手の靴下を履いているんですが、履き慣らしではあえてより分厚い靴下を着用しました。

分厚い靴下にする理由は、厚みの分だけ革にストレッチを掛けて早く馴染むようにする為です(加えて、足の保護にもなる)。

靴下の厚みは結構侮れなくて、いつもよりちょっと分厚くなるだけで履き心地が激変します。

ハント オンタイムはハーフサイズ上げたにも関わらず、感覚としては#180ローファーの履き慣らしと同じような締め付けを感じました。つまり超絶タイト。

でも大丈夫で、30分〜1時間程度履くというのを1週間ほど続けたところ、馴染んで普通に履けるようになりました

シューキーパーを入れたハント オンタイム
また、履いていない時間はシューツリーを装着し、少しテンションをかけ続けて馴染むようにしました。

履き慣らしの際は座ったままじゃなくて、できれば立った方がいい気がします。その方が靴の左右にストレッチが効いて馴染みやすいのと、ソールも若干沈む(?)感じがあって馴染みが早いように思います。

僕はスタンディングデスクを使っているので、履いている時はそのまま立って作業をしておりました。

ハント オンタイムとシューズケア用品

なお、全ての革靴の履き慣らしでやっていることですが、ブリフトアッシュのシュークリームを塗るとより足馴染みが良くなる感じがします。

ソールが白いので、クリームはナチュラル(無色)のものを使うのが良いかと。

色付きを使っても良いですが、ソールに付かないように塗布するのは神経を使いそうです。マスキングテープなどでソールを保護すれば、色付きクリームでもいけるかもしれません。

靴磨き後のハント オンタイム
靴磨き直後の革の状態。手に吸い付くようなしっとり感あり。

さすがはジェイエムウエストンの革、クリームを塗って軽く磨くと、しっとりテラテラの艶感が出ました。

他の革靴と同様に、エイジングでさらにカッコよくなっていきそうです。

履き心地とスタイル

ハント オンタイム

室内での履き慣らしを経て路上デビューを果たしましたが、歩いた感じは革靴に近い感触です。

もちろんラバーソールなので、足裏は普通の革靴ほど硬くはありません。

ただフカフカというほど柔らかくはなく、適度な硬さが感じられる歩き心地。これが絶妙な塩梅で、地面をしっかり蹴れる感覚があり、個人的には結構気に入っています。

ハント オンタイム着用画像
履くとこんな感じ。革のリッチな質感に白ソールによる軽快感がプラスされ、上品な印象。

そこそこ歩いても疲れないですし、変に靴擦れしちゃうことも今のところ無し。最初こそ足先の曲がるところ、特に親指の付け根あたりに革が当たる感覚がありましたが、すぐに馴染んで気にならなくなりました。

履けば履くほどより心地良くなっていく気がするんで、これからの経年変化が楽しみです。

ハント オンタイムアップ

また、履いた姿が普通のスニーカーより上品に見えるところも気に入っています。

プライベートでの普段使いにはもちろん、オフィスカジュアルOKの職場から、少し綺麗めなレストランにも履いていけそうな汎用性の高さが良いですね。

「お洒落は足元から」などとよく言われますが、全身の印象に対する靴の影響は結構大きく、スウェット姿のだらしない格好ですらこの靴を履くと品格がプラスされる感じがします。

着用写真はあまり撮ってなかったので画像が少なくなっちゃいましたが、近々別記事で「新コーディネート一覧」を公開しようと思っているんで、コーデと合わせた着用画像はそっちの記事で詳しくご紹介しようと思っています。

ニューノーマルな靴

ハント オンタイムと青背景

まとめると、ハント オンタイムは「2足目以降のジェイエムウエストンの靴として、めちゃくちゃアリ」だと思いました。

アッパーでウエストンの革とデザインを堪能でき、経年変化も楽しめ、かつスニーカーのような気軽さで履けるというのは、まさにこれからの時代のニューノーマルな靴って感じがしますね。

革靴ほどかしこまった感じにならず、上品さを残しつつ程よくカジュアルダウンできるので、着用シーンは多くなりそう。これからガンガン履いていきたいと思います。

スツールに乗せたハント オンタイムアップ

ちなみに今回、このスニーカーを求めて「ジェイエムウエストン丸の内店」と「ジェイエムウエストン青山店」に行きましたが、丸の内店だと在庫がなく、青山店に在庫ありと案内されました。

青山店でもいくつかのカラー・サイズは欠品していましたが、まだ在庫は何足かあるようだったんで、店舗で実物を見たいなら青山店に行くと良いと思います。店頭に展示はされていませんが、店員さんに尋ねれば出してもらえます。

最近ジェイエムウエストンのオンラインサイト上ではハント オンタイムが確認できなくなってしまいましたが、阪急メンズのサイトならオンラインでも確認可能です。

ハント オンタイムはウエストンのスニーカーの中でも傑作だと思うんで、「上品で質の高いスニーカーを探している」という方はぜひチェックしてみてください。

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