読書好きのための珍iPhoneケース、「Astropad Bookcase」を購入してみました。
こちら見たまんまですが、「スマホをKindle端末みたいな持ち心地にする」という、一見ジョークみたいな商品であります。
このケースを購入するのはちょっとした冒険でしたが、実際に使ってみると意外にも快適だったので、使い心地などをご紹介したいと思います。
読書が1%でも快適になるなら

僕は紙の本も電子書籍もどちらも読むのですが、最近はスマホで読書することが多くなりました。
昔はKindle PaperwhiteやiPad miniも使っていましたが、複数の端末を使い分けるのが面倒になり、今は電子書籍を読むときもiPhoneを使っています。
ただ、スマホは手軽に読める反面、画面が小さいため、紙の本や電子書籍専用端末と比べると若干の窮屈さを感じることがあります。

次のページに進むためにページをめくろうとしたら、違うところをタップしちゃって前のページ戻っちゃう、みたいな操作ミスもたま〜に発生するんですよね。
ストレスとまではいかないまでも、「もっと快適に読めたらなぁ」と常々感じておりました。
そんなとき、たまたま見つけたのがAstropadの「Bookcase」です。
現状、日本では売っておらず、海外のAstropad公式サイトから入手可能。
よくセールなどしていて、タイミングによって価格が変動していますが、今だと6,000円ちょっとになっていますね。
これは普通のスマホケースとは異なり、スマホを保護するためのものではなく、読書をしやすくするために設計されたケースです。

本を読むという用途に特化したケースってのは初めて見ましたが、ちょっと面白いなと思いました。
読書好きとしては惹かれる商品でしたが、僕がこれを見つけたのはプレオーダー(発売前)のタイミングだったので、レビューが全く無く、未知の商品でした。
「これで本当に読みやすくなるのか」という疑問はありましたが、僕にとって読書は人生になくてはならない大切な趣味の一つです。
もし、その大切な趣味の時間が1%でも快適になるなら「賭けてみるのもアリかな」と思い、運試し的に購入してみることにしました。
AstropadのBookcase

こちらが購入したBookcase。装着して手に持ってみるとこんな感じになります。

なお手元に届いた際に奥様に見せたところ、

またそんな訳わからないもの買って…
みたいな感じで失笑されました。まぁ、妥当なリアクションですな(笑)
見た目は完全に想像通り。
機能的な特徴としては、MagSafeに対応しており、磁力でiPhoneにしっかり装着できます。磁石でくっつく感じだから、着け外しはとても簡単。

なお、スマホに元々MagSafe対応のケースを装着している場合は、そのケースの上からBookcaseを取り付けることも可能です。
ちなみに僕が普段付けているのは、Arc Pulse(アークパルス)というiPhoneケース。もちろん、これを付けたままBookcaseを装着することができます。
また、BookcaseにはNFCが内蔵されており、自由にオートメーションを作ることができるようになっています。

僕は「ケースを装着したらKindleアプリが自動的に立ち上がる」というオートメーションを設定しました。
ケース自体の重さは約140gです。

それなりの重さがありますが、手に持ってみた感じは「見た目より軽いな〜」という印象でした。
これくらいなら、ずっと持っていても手が疲れるようなことは無いんじゃないかと思います。
Bookcaseの使用感「意外と良い」

さて、実際に使ってみた感想ですが、意外と良かったです。
「1%でも快適性が向上すればいいかな」という程度の期待値で購入しましたが、体感では20〜30%ほど快適になったように感じています。
まず、Bookcaseを取り付けることで、指のポジショニングが変わります。
通常、スマホ単体で読書をする場合、どうしても画面に指が被ってしまうことがあり、ページをめくる際にも画面上を指が行き来することになります。

画面に指が被らないように持つこともできますが、なんか持ちづらかったりするんですよね。
Bookcaseを装着すると、手のホールド感が向上し、指が画面に被ることなく持つことが容易になります。

ページめくりの際も軽くタップするだけで済むため、操作ミスがなくなり読みやすさがアップしました。
また、左右どちらの手でも持ちやすく、片手持ちでも安定感があるのがポイントです。

妙にしっくりくるサイズ感だなぁと思っていたんですが、試しに文庫本と比較してみると、Bookcaseのサイズがほぼ同じであることに気づきました。

このサイズ感が「しっくりくる」理由かもしれません。
ちなみにiPad miniと比べるとこんな感じ。BookcaseはiPad miniと比べて一回り小さいです。

スマホ用ケースとしては重量は重めの部類に入るかもしれませんが、読書中に手が疲れることはなく、むしろ安定して持ちやすいところが良かったです。

想定外のメリットとして、QWERTY配列で文字が打ちやすくなったというのも挙げられます。
僕は普段フリック入力を使っているので、QWERTYキーボードは滅多に使いませんが、普段からQWERTY配列を愛用している人はこの恩恵を受けられるかもしれません。
こうなっていたらもっと良かった

Bookcaseのコンセプトや使用感には満足していますが、「これがあればもっと良かったのにな」と思う点もいくつかあります。
まず、ページめくり用の物理ボタンが欲しかったです。おそらく、各種読書アプリとの互換性を考えると難しいのかもしれませんが、もし搭載されていれば、快適性はもっと上がるはず。

また、折りたたみ式の構造だったら良かったなとも思いました。
僕は外出時にもスマホで読書をすることが多いのですが、Bookcaseは形状的にポケットに入れづらく、持ち歩くにはやや不便に感じる場面もあります。
折り畳んでコンパクトにできれば、携帯性が向上し、使うシーンがさらに増えたでしょう。

最後に、背面もMagSafe対応だったら良かったと思いました。
普段はMagSafe対応のバンカーリングを使用しているのですが、これをBookcaseの背面にも付けたかった。

別に指を通す為にバンカーリングを付けたいわけではなくて、スタンドとして立てかけておけるようにしたかったんですよね(このリングはスタンド代わりにもなるタイプなので)。
Bookcaseが意外と便利だったので、家ではBookcaseをつけっぱなしにしてスタンドしておけたら良かったなと感じたのです。
これに関しては、Bookcaseの背面に金属リングをつければ対応できそうなんで、そのうちやってみるかもしれません。
こういうブラックの金属リングなら目立たないだろうし、良い感じになるんじゃなかろうかと。
読書が好きで好きでたまらない人向けの商品

購入時の期待値は低かったものの、実際に使ってみると意外にも快適で、個人的には良い買い物だったと感じています。
とはいえ、このBookcaseは決して万人向けのアイテムではありません。とにかく本が大好きでスマホで読書しまくる、みたいな人向けの商品です。
確かに持ちやすさ・読みやすさは向上しますが、読書が全く新しい体験に変わる!みたいな劇的な効果があるわけではないので、そこは期待しすぎてはいけません。
言うなれば、これは体験を変える革新的なアイテムではなく、読書の心地よさをちょっとだけ上げてくれるプチサポートアイテムみたいな感じ。
普段からスマホでの読書に慣れ親しんでおり、スマホでガンガン読書するという人にとっては、効果を実感しやすい商品だと思います。
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