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失敗のミニマリズム

失敗のミニマリズムアイキャッチ画像 ミニマリズム

久しぶりのミニマリズムネタです。

今回は「失敗のミニマリズム」と題しまして、ミニマリズムの失敗談を取り上げてみたいと思います。

失敗から学べることもあるでしょうから、失敗にフォーカスしてみる価値はあるんじゃないかなと。

日本のミニマリストについてはほとんど見ておらずよく知らないので、僕がいつも参考にしている海外のミニマリストと、僕自身の失敗談を紹介していこうと思います。

Joshua Fields Millburnさんの失敗

Joshua Fields Millburn_1
左がJoshua Fields Millburnさん。 引用元:https://www.theminimalists.com/start/

僕の1番好きなミニマリストがJoshua Fields Millburnさん。

ブログや本やYouTubeでミニマリズムについて発信されているんですが、僕のミニマリズムはJoshuaさんの考え方にかなり影響を受けております。

彼が書いたこの本が、僕のバイブル

そんなJoshuaさんですが、著書「あるミニマリストの物語」の中で「物質主義的なモノを1年間何も買わないチャレンジをして失敗した」というエピソードを語っておられました。

結果から言うとこの「1年間何も買わない」というチャレンジは失敗に終わったんですが、ここには重要な気づきがあって、僕はこのエピソードが結構好きです。

失敗した理由はずばり、パソコンが壊れたから。

挑戦6ヶ月目に、カップになみなみと注いだ紅茶をキーボードにこぼしてしまい、パソコンを壊してしまったんですよ。

Joshuaさんは「文章を書く」ということが好きでその作業をパソコンでやっていたんですが、それが出来なくなってしまいました。

とはいえ「モノを買わない」という挑戦中だったんで、パソコンが壊れてからはしばらく手書きで頑張ってみたそうです。

しかし、手書きだと明らかに効率が落ちてしまい、徐々に書くことを純粋に楽しめなくなっていっちゃったらしい。

この時点でJoshuaさんは「こりゃ無理だなぁ」と悟って、挑戦を諦めて潔くパソコンを買いました。

「書く」ことに情熱を持っていたJoshuaさんにとって、パソコンは無くてはならないアイテムだったということっすね。

Joshua Fields Millburn_2
引用元:https://www.theminimalists.com/class/

僕が思うに、ここから学べることは「パソコンは重要なアイテムである」ということではありません。

自分にとって大きな価値を生み出しているものは手放しちゃいけない・もし失ったらすぐ買った方がいい、ということです。

これはそもそも「自分は何に価値を感じるのか?何に情熱を持っているのか?」ってのがわかってないと判断できませんから、ミニマリズムに取り組む前に、まずはそこを明らかにしておいた方が良さそうっすね。

ちなみに僕もJoshuaさんと同じく、「書く」ということが好きなので、こうしてブログを書いている感じであります。

Matt D’Avellaさんの失敗

Matt D'Avella_1
引用元:https://www.mattdavella.com

Matt D’Avellaさんも僕がよく参考にしているミニマリストの1人です。

彼は「成功したYouTuber」と言われるほど、側から見たらすごい成功してる人って感じなんですが、色んな苦労話失敗談もYouTubeで赤裸々に語っていて学べることが多いんですよね。

沢山あってどの失敗談を取り上げれば良いか迷うほどですが(笑)、中でも重要と思われる失敗を1つピックアップするなら「ミニマリズムが全ての問題を解決してくれると思ってた」ってことでしょうか。

ミニマリズムを実践し始めると、段々と生活も変わっていって、ある種の心地よさ・スッキリ感みたいなものを感じる瞬間ってあると思うんですよ。

多分Mattさんも最初の頃はそうだったのではないでしょうか。

まるで悩みが完全に消えたかのような感覚を覚えますが、Mattさんが何年もミニマリズムを実践し続けて気づいたのは、「ミニマリズムは全ての問題を解決してくれるわけじゃない」ってことでした。

ミニマリズムを実践しても、不安が完全に無くなったわけじゃないし、人生から困難な問題が無くなったわけでもなかったんだと。

Mattさんは、むしろ問題は起こり続けているし、これからも色んな問題が降り注いでくるだろうと語っておられます。

なんかこれだけ聞くと、ガッカリする人も多そうですな。

Matt D'Avella_2
引用元:https://slowgrowth.com

じゃあミニマリズムで何が得られたんだって話ですが、得られたのは「問題の解決そのもの」ではなく「問題への対処に、より集中できるようになった」ということらしいです。

余計な「物」への心配が減ったことで、本当の問題に対処しやすくなったんだと。

これはなるほどなと思いました。

ここから学ぶとすれば、「ミニマリズムは問題を解決してくれない思っとけ!手に入るのは解決ではなく集中だ!」ってことでしょうか(あえて極端に解釈)。

ここで言う「問題」とは、「ものが多すぎて嫌」とか「お金を節約して貯めたい」とかそういう浅い話ではありません。

「なぜ多いと嫌なのか?」とか「なぜ貯めたいのか?」みたいにWhyを何度も何度も自分に問いかけてようやく最後に絞り出てくるような、本質的な問題のことを指しています。

What(何を無くすか)よりも、こういうWhy(なぜ、何のために無くすか)を繰り返し問うことの方が重要なんでしょうなぁ。

海外のミニマリストのブログなんかを読んでいると、WhatなんかよりもWhyをとことん深掘りしている人が多いんで参考になります。

もし可能なら英語でググってみると参考になる例が出てきやすいかもしれません。

MINIMALOGの失敗

ミニマログのクローゼット

僕の失敗は2つ。「」と「パソコン」についてです。

まず服についてですが、クローゼット内を一気にリセットしすぎて、着るものが無くなったというエピソードがあります(笑)

これは確か5年ほど前だったでしょうか。

まだミニマリズムという言葉を知らなかったときだったと思うんですが、「厳選した良い服だけ揃えよう」と思って、そのとき持っていたほとんどの服を処分してしまったことがありました。

上のクローゼットの写真はガチでして、めちゃめちゃ極端に減らしたんですよ。

そして良い服だけを買おうと思っていたわけですが、そのとき僕が欲しいと思っていた服は高価なものばかりでしたので、すぐには買えませんでした。

ゆっくり時間をかけて色々買っていきましたが、最初の頃は毎日同じ服を着るしかなく、心理的にキツいものがありましたね。

結果的には厳選したファッションアイテムを揃えることができたんで満足してるんですが、初期にかかるストレスがなかなかハードです。

ここまで極端なショック療法的なやり方は精神衛生上良くなさそう(笑)

生活を一気に変えられるって利点はありますが、全くオススメできないやり方であります。

ミニマログのデスク

次にパソコンの失敗ですが、僕もJoshuaさんと同じくパソコン無し生活にチャレンジしたことがありました。

これは4年くらい前だったかなぁ。

ふと「スマホだけあれば良いんじゃね?」と思い立ちまして、パソコンを処分してしまったことがあったんですよ。

まぁ確かにスマホがあれば大体のことができてしまいましたが、1年くらい続けた結果「やっぱりパソコンの方が効率が良い」という結論に至りました(笑)

盲点だったのは画面の大きさでして、例えばブランジングも読書も、パソコンの方が1画面に表示される情報量が多いから圧倒的に速かったんですよ(あくまで僕の場合ですけど)。

スマホではフリック入力や音声入力を駆使してたんで文字入力はそこそこ速かったですが、僕は物理キーボードがあればそれ以上のスピードでタイピングできるんで、結局全てにおいてパソコンの方が速かったんですよね。

そして最悪なのは、「やっぱりパソコンの方が効率が良い」と気づいてもすぐにパソコンを買えなかったことです。

いいパソコンはそこそこ値段が高いですから、気軽に買い直せるものじゃありませんでした。

高いものを処分するときは、より慎重に判断した方がいいんだな〜と学んだ記憶があります。

失敗からの学び

ミニマログの部屋

さて、これらの失敗談から得られた学びを、今一度まとめるとこんな感じになりますでしょうか。

失敗談からの学び
  1. ものを処分するときは「これは価値を生み出しているか?」を基準に考える
  2. What(何を無くすか)ではなくWhy(なぜ、何のために無くすか)を考える
  3. 極端に減らしまくるなど、ストイックになりすぎない
  4. 高いものを処分するときはよく考える

この辺を意識しておけば、余計な失敗はかなり減らせるんじゃないかと思いました。

4については人によって基準が異なると思いますが、これについてはJoshuaさんが「20/20理論」なるものを提案しておられました。

20/20理論とは、「20ドル(2千円)で20分以内に買いに行けるものは、迷ったら手放しちゃってOKにする」というもの。

要は、すぐに買い直せるもの・やり直しが効くものは捨てちゃうことにしようということです。

数字の部分は自分なりに変更してOKだと思いますが、こうして自分の中で一定の基準を設けておけば、判断が楽な上に大きな失敗もしなくて済みそうっすね。

実際、Joshuaさんはこれで後悔したことはほとんど無いんだとか。

こういう細かいTipsは上で紹介している著書で紹介されているんで、ご興味ある方は読んでみてください。

また、今回は取り上げませんでしたが、著名なミニマリストのJoshua Beckerさん(※上で紹介しているJoshuaさんとは別人)のブログ「10 Things NOT to Declutter First(最初に片付けてはいけない10のもの)」も参考になりそうなのでリンク貼っておきます。

↓YouTubeにもアップされてます。

改めて思いましたが、やっぱり海外のブログは色々勉強になる記事が多いですね〜。

今回色々ググってたら、読んだことないミニマリストブログを複数発見したんで、引き続きちょこちょこ読んでいきたいと思います。

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