毎月、読んで良かった本をピックアップして紹介していくこの企画。
今回は2023年1月に読んだ本の中から、読んで良かった3冊をご紹介します。
ブログや仕事に役立つ、記憶に残る良書に出会えました。
読者に憐れみを ヴォネガットが教える「書くことについて」
小説を書くために、死や破壊や苦悩を経験する必要はない。ただ、何かに関心を持つ必要があるだけだ。
引用元:読者に憐れみを ヴォネガットが教える「書くことについて」
アメリカを代表する作家、カート・ヴォネガットの「書くことについて」の助言・名言を集めたような本。
ヴォネガットの誕生日が11月11日だと知って、勝手にシンパシーを感じたので読んでみました(このブログの誕生日も11月11日なので)。
軽い気持ちで読み始めたんですが、心のメモ帳に刻んでおきたくなるような名言が沢山出てきて、気づいたらガッツリ引き込まれていました。
タイトルの「読者に憐れみを」っていうのも名言の一つで、一見どこかネガティブな印象を感じますが、本書を読み進めていくと実は優しさに溢れた言葉だったことがわかります(ネタバレになるんで詳細は触れませんがー)。
僕もものを書いている身として、これは意識し続けたいなと思いました。
小説家だけでなく、ブロガーなど何かしら執筆活動を行なっている人にとっては、得られるものが多い本なんじゃないでしょうか。
すこやかな服
服飾の学校に通っているとどうしても「ファッションは高尚なもの」「ファッションはアート」という考えになってしまいます。アカデミックな教育を受けるばかりに、服の楽しみ方の一つでもある「おしゃれをする」というある種、大衆的な楽しみ方を忘れていました。
引用元:すこやかな服
「foufou(フーフー)」という洋服ブランドのデザイナーが書いた本。このブランド、めちゃくちゃ面白い。
本書にはブランドの思想にあたる部分がメインで書かれているんですが、業界の常識とは逆を行くような作り方・売り方をしていて、こんな面白いブランドがあるんだな〜と興味をそそられました。
実は本書を読むまでfoufouというブランドは知らなかったんですが、オンラインサイトを覗いてみたら、独自の世界観があって好きな雰囲気でした。どことなくクラシカルな雰囲気を感じます。
トレンチコートとかカッコいい。
黒のドレスを作り続けている「THE DRESS」ってシリーズも面白い。このシリーズに関しては書籍の中でも触れられていましたね。
メンズ物もちょこっとあるようなんで、今後こういうゆるいセットアップなんかが発売されたら、ちょっと購入検討してみようかと。
ロジカル・プレゼンテーション ― 自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」
適切に物事を考えること、それを適切に相手に伝えることの両方がそろったとき、初めて提案は受け入れられる。どちらが欠けても提案は通らないのだ。
引用元:ロジカル・プレゼンテーション ― 自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」
2022年の読んで良かった本に「問題解決」という本を挙げましたが、本書はそれと同じ著者の本です。
期待通り本書もまた名著でして、読みながら「すげぇ…」と何度も呟いてしまいました。
「論理的思考とはどういうものか」「仮説検証とはどういうものか」みたいな抽象的になりがちな話も、ストーリー&図解&事例でこれでもかというほど分かりやすく解説されています。
仕事に活かせるナレッジ満載で、こんな神本を生み出してくれた著者には感謝しかないっすね。
個人的に、「既製のフレームワークだけに依存せず、むしろ自ら新しいフレームワークを創造せよ。六次元で発想せよ」っていう主張には痺れました。
僕も20代の頃は色々と思考のフレームワークなんかを勉強したりしてましたが、こういうふうに教えてくれる人は周りに誰も居なかったなぁ…。
本業にガッツリ活かせる内容だったんで、さっそく仕事で実践しまくっていきたいと思います。
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