毎月、読んで良かった本をピックアップして紹介していくこの企画。
今回は2020年10月に読んだ本の中から、特に良かった3冊をご紹介します。
色々な本を読んでいると、たまに人生に大きな影響をもたらしてくれるような本に出会うことがありますが、10月はそんな本に出会った月でした。
科学的な適職 4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方
僕の好きなパレオさんこと鈴木祐さんの「適職」に関する本。
仕事選びや適職に関する本は何冊か読んでいますが、本書は「この1冊を読んでおけば間違いない」と思えるくらい、非常に説得力がある形で要点が網羅された内容でした。
特に気に入ったのが、適職とはどういったものかという話だけではなく、バイアスに惑わされずに意思決定するためのテクニックがいくつか紹介されている点。
これが仕事選びだけじゃなく、日常の意思決定全般に役立つ内容で素敵でした。
例えば、
- 買い物で複数候補があって悩むとき
- 引っ越し先の物件選びで迷うとき
- 旅行先で行きたいところが多すぎて選べないとき
- ビジネスでどの戦略を取るべきか悩むとき
など、複数の選択肢があって判断に迷いがちなシーン全般に使えるテクニックだと思います。
人生は意思決定の連続ですから、こういった手法を知れて本当に良かったなと。
読者特典で、意思決定の為のツールがPDF・Excel形式でダウンロードできるのも嬉しいところです。
今後重要な意思決定をするときは活用してみようと思います。
論理的美術鑑賞 人物×背景×時代でどんな絵画でも読み解ける
美術をより深く味わう為の手法を解説した本。本屋でたまたま見つけてパラパラと読んでみたところ、すぐに良書だとわかりました。
3月の読んで良かった本で紹介した「絵を見る技術 名画の構造を読み解く」が絵そのものを見る観点を解説した本だとしたら、こちらの本は絵の背後にあるバックグラウンドから美術作品を読み解く技術を解説した本です。
「美術鑑賞に論理なんて必要なのか」と思われるかもしれませんが、これを読むと、感性だけでは絶対に到達できない美術鑑賞体験があることに気付かされます。
絵の鑑賞には5段階のレベルがあって、「綺麗だな〜」とか「上手だな〜」といった感想を持つのはそのうちの1〜2段階目にあたるとのこと。そして8割以上の人がこの1〜2段階にとどまっているらしいんですね(僕もそうです)。
そこでこの本では、より高次元に絵を味わう為のフレームワークが紹介されていて、例えば
- 時代・人・場所から整理する3Pのフレームワーク
- 画家の人生全体から読み解くストーリー分析
- 美術を取り巻く環境を俯瞰する3Kのフレームワーク
などが解説されています。
さらにハイレベルになると、当時の政治・経済・技術・社会・美術様式を踏まえた上で絵を見ていくA-PEST分析みたいなものもあって、ここまで来ると全く別次元で絵を味わいにいく感じ。
こういったスキルを身につけていると、1つの作品を見たときにより深く感動することができるだろうなぁと思います。
作品を見たときに普通の人より深い視点で感動できるということは、人生における感動の総量を増やすことができるということなので、この本は僕の人生にとても良い影響をもたらしてくれた良書だと思っています。
繰り返し作りたくなる! スープレシピ
愛用中のストウブ鍋で、色々なスープを作ってみたくて購入した本。
- 材料がシンプル
- 調理が簡単
- 肉と野菜をバランスよく摂れる
という条件でレシピ本を探していたところ、この本がまさにぴったりでした。
すぐできるレシピからちょっとだけ凝ったレシピまで紹介されているんですが、どれも簡単な手順で作れて実用性が高いです。
また、レシピ本って、作りたいと思うレシピと作りたいと思わないレシピが混在していることが往々にしてあると思うんですが、この本は作りたいと思うレシピしか載っていなくて非常にテンション上がりました。
段々と寒くなってきて、温かいスープがより美味しい季節になってきたので、これで毎日スープを作っています。最近作った中では、ベーコンと焼きねぎのスープが感動的に美味しかった。
色々なレシピ本に手を出すのではなく、まずは自分が良いと思ったこの本のレシピをとことん作ってみようかと。最終的にこの本を元に、安くて美味しくて手軽にできる1週間献立ルーティーンを作れたらいいなと思っています。
野菜をたくさん摂りたい人や、スープがお好きな人にぜひともおすすめな1冊です。
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