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偏愛アイテムを語るvol.17「Kruk Garageのレザーエプロン」

KrukGarageのレザーエプロン

お気に入りの偏愛アイテムを語るこのシリーズ。

第17回目は「Kruk Garageのレザーエプロン」について。

すでに「今年買ってよかったものNo.1になるだろう」と確信しているくらい、とてつもなく感動したアイテムです。

Kruk Garageのレザーエプロン

KrukGarageのレザーエプロン 正面から

こちらがKruk Garageさんのレザーエプロン。

Etsyというマーケットプレイスを通じて、ウクライナから個人輸入しました。

※Etsy(エッツィー)は、ハンドメイドやビンテージもの等を幅広く扱う米国の電子商取引サイト。よくminne(ミンネ)の海外版とか言われてます。

カラーバリエーションは、ブラック・ブラウン・コニャックブラウンの3色で、僕はブラックをチョイスしました。

ちなみに女性が着てもめちゃくちゃカッコいいです。

KrukGarageのレザーエプロン 着用イメージ
引用元:https://www.etsy.com/jp/listing/516998888/bartender-apron-by-kruk-garage-work

僕は料理をするときに毎日着用していますが、料理以外のワークエプロンなんかとしても使えそうです。

プリズンブルースのデニムエプロン
これまで使用していたデニムエプロン。

エプロンはこれまで、 ちゃん貴さんが前に紹介していたプリズンブルースというブランドのデニムエプロンを愛用していました。

このデニムエプロンもカッコ良くてお気に入りなのですが、少々難点もあって、

  • ちょっと着る手間が掛かる
  • ポケットが大きすぎる

という問題があったんですね。

いずれもそこまで大きな問題ではないのですが、毎日着ているものなので、より完璧なエプロンを追い求めて損はないだろうと思い立ちました。

僕がエプロンに求める条件として考えたのは次の通りです。

エプロンに求める条件
  • レザー素材
  • 着脱がラク
  • 首掛け型ではなくたすき掛け型
  • 胸元にスプーンを刺せる
  • タオルを引っ掛けられる

それぞれの理由は後述するとして、上記条件を全て満たすものを探したのですが、意外にもなかなか見つからない

レザー素材というだけで圧倒的に数が少ないのですが、レザー素材を抜きにしても、その他条件を全て満たすようなエプロンが全然見つかりません。

というか、エプロン業界自体があまり盛り上がっていないのか(笑)、趣向を凝らしたエプロンが市場に全然出回っていないように見受けられました。

KrukGarageのレザーエプロン 横から

「僕が求めるものは市場に無いのか…」と半ば諦めかけていたとき、ついに見つけたのがこのKruk Garageのレザーエプロンだったのです。

完璧なディテール

KrukGarageのレザーエプロン 上部斜め

このエプロンを見つけたときは正直感動しました。

僕が求める条件を全て満たし、それでいてブランドを主張するような派手なロゴなども無いシンプルな仕様。

細部にまで趣向を凝らした作りになっていて、これほどまでに僕の希望を100%叶えるエプロンがあったとは驚きです。

もう市場には無いと思っていたから、世界には僕と同じ考えを持つメーカーさんがいるのだなぁと、本当に嬉しい気持ちになりました。

経年変化するサドルレザー

KrukGarageのレザーエプロン 上部

エプロンの素材は、表面にワックス塗布されたサドルレザーです。

僕はジェイエムウエストンの革靴を愛用しているのですが、革靴みたいに長く愛用できるエプロンがいいなぁと思って、レザー素材をチョイスしました。

しっとりとした触り心地で、レザーであることを忘れるくらい柔らかな革質

レザーなので耐久性はバッチリだし、何より経年変化も楽しめるところが普通のエプロンには無い魅力かと思います。

容易に調整・着脱できるストラップ

KrukGarageのレザーエプロン 肩のストラップ

ストラップ部分はかなり柔軟に長さを調整できるようになっていて、簡単に好みの長さに調節できます。

KrukGarageのレザーエプロン ストラップの調節部分
複数箇所で調節でき、かつ調整幅も広いので、ほとんどの人にフィットしそう。
KrukGarageのレザーエプロン ストラップの調節部分2
調整して余ったベルトを通しておくループも付いています。細部まで非常によく考えられている作り。

これまで使っていたプリズンブルースのデニムエプロンは首周りのストラップが長めだったので、着用時に毎回結んで調整しなければなりませんでした。

プリズンブルースのデニムエプロン 首周りの調節
デニムエプロンは首の紐が長くて、毎回このように結んで調整する手間があった。

しかしこのレザーエプロンは、そういった毎回の調整が一切不要

着用するときはスポッと被って、後ろでカチャッとフックを留めるだけです。

KrukGarageのレザーエプロン 後ろのフック
レザーエプロンは毎回首元を調整する必要がないし、背面もフックで留める仕様。
KrukGarageのレザーエプロン 着方
結ぶ手間がなく、スポッと被ってカチャッとはめるだけ。

紐を結ぶ手間が一切無いから、着脱がものすごくラクなんですよね。

小さなことだけど、毎日使うものはこういった使いやすさが後々じわりと効いてきます

疲れないたすき掛け型

KrukGarageのレザーエプロン クロス部分

首掛け型ではなくたすき掛け型を条件にしたのは、その方が疲れないだろうと考えたからです。

KrukGarageのレザーエプロン 背面から
後ろ姿はこんな感じ。僕は若干ゆるめに調整して着用しています。

レザーは布よりも重量があることが予想されましたので、首掛け型だと首が疲れてしまうことを懸念したんですね。

この判断も大正解だったなぁと思っていて、着用時に重さはほとんど感じません(まぁ、このレザーエプロン自体そんなに重くはなかったんだけど)。

調理中写真1

首掛け型よりも身体にピッタリと吸いつく感じで固定されるから、動きやすさもあります。

KrukGarageのレザーエプロン ハンガーに掛けて
キッチンの壁に掛けておくと便利。

ちなみに、使い終わったらこんなふうにハンガーを通して掛けております。

こうすれば変な型崩れなんかも防げるかと。

使用しているのは、無印良品の壁に付けられるフックドイツのMAWAハンガーです。

道具を挿しておけるポケット

調理中写真2

機能性を求めすぎるとポケットが沢山ついたごちゃごちゃしたデザインになりがちかと思いますが、このレザーエプロンは大きく分けて2箇所にポケットが付いているというシンプルな仕様

2箇所のポケットにはそれぞれ仕切りが設けられていて、合計5つのポケットがある感じです。

これが多すぎず少なすぎず、機能性も考慮されていて、まさにちょうど良い塩梅なんです。

KrukGarageのレザーエプロン 上部ポケット
エプロン上部に付いているポケット。3つに仕切られている。
KrukGarageのレザーエプロン 下部ポケット
エプロン下部についている大きなポケット。ここは2つに仕切られている。

僕が最も気に入っているのは胸元のスプーンポケットでして、僕はここに竹俣勇壱さんのスプーンを挿して使っております。

KrukGarageのレザーエプロン スプーンポケット
細いスプーンがすっぽりと入り、取り出しやすい。
竹俣勇壱氏のスプーン
入れているのは竹俣勇壱氏のスプーン。

このスプーンは料理の味見をしたり、ホールトマトを崩すときに使ったりなど、意外と使用頻度が高いアイテムなので、胸元に常に挿しておけると非常に便利なんですよ。

胸元にこういう細めのポケットついているエプロンって、実はなかなか無いんですよねぇ。

タオルを引っ掛けられる機能

KrukGarageのレザーエプロン タオル引っ掛け

右手側にはレザーパーツがバンド状に付いていまして、タオルを引っ掛けておけるようになっています。

これまで使っていたプリズンブルースのデニムエプロンもタオルを引っ掛けられて便利だなぁと感じていたので、タオル引っ掛け機能は絶対欲しいと思っていたんですよね。

プリズンブルースのエプロンとタオル
デニムエプロンにもこのようにタオルを引っ掛けて使用していた。

デニムエプロンは小さな輪っかに無理やりタオルを通していたから小さめのタオルしか付けられなかったんですが、このレザーエプロンは大きめのタオルもしっかりとホールドできる仕様になっています。

KrukGarageのレザーエプロン タオル使用のイメージ
タオルが付いていると、調理中なにかと便利です。

ちなみに引っ掛けているのはバーディサプライのキッチンタオルM

ビビるほど吸水力のあるタオルで、手や食器の水気を一瞬で拭き取ることができるので重宝しています。

とっておきの遊び心

そしてこのレザーエプロンにはとっておきの遊び心が隠されております。

それがこちら!

KrukGarageのレザーエプロンとMINIMALOGの刻印

タオルを引っ掛けるところに、「MINIMALOG」の刻印!!

そう、このレザーエプロンには名入れサービスもありまして、タオルを引っ掛けるバンド部分に好きな文字を刻印することができるのです!(しかも無料)

秀逸なのはこの「さり気なさ」です。

スタンプ形式での刻印だから変に悪目立ちすることなく、よく目を凝らしたらわかる程度の主張具合

KrukGarageのレザーエプロンとMINIMALOGの刻印2
引きで見るとこんな感じ。

というか、そもそもここにタオルを引っ掛けたら刻印自体が見えなくなります。

だがそれがいい!!

目立たないからこそ、思い切ったカスタムができるというものです。目立ちすぎると、逆に品がない感じになっちゃいますしね。

控え目なワンポイントになって、とても気に入っています。

包み込まれるような着心地

調理中写真3

「レザーって着心地はどうなんだろう?」と思われるかもしれませんが、ものすごく良いです。

革がとても柔らかくて、かつ自分の体型に合わせて自由度高く調節できるから、他のどんな服よりも優れているんじゃないかと思えるほどの着心地の良さ。

たすき掛け型なのも良かったのか、まるで後ろから優しく抱きしめられているような感覚があります(笑)

エプロンなのに、家に居るときはずっと着ていたいとすら思ってしまいました(大袈裟ではなく)。

調理中写真4

革のライダースジャケットにハマる人の気持ちが少しわかった気がします。

この感動は布製品じゃ体験できないだろうなぁ。

ケア・メンテナンス方法

汚れたときは、固く絞った布などでサッと拭き取れば大抵は取れるんで、基本的なケアはそれだけです。

むしろ汚れすら味になりそうだから、拭き取る必要すら無いのかもしれませんが。

特別なケアは不要に思いますが、僕は元々革靴のケアアイテムを持っておりますので、せっかくなのでクリーナーとクリームを使ってみました。

ジェイエムウエストン180とシューケアアイテム
革靴のメンテナンス用に持っている道具を、レザーエプロンにも使ってみます。

使用したのは、Brift H(ブリフトアッシュ)さんシュークリーナーとシュークリーム(無色)です。

ブリフトアッシュさんのクリームはサラッとしていて伸びが良く、ベタベタしないのでとてもお気に入り。

ケアアイテム一覧
靴磨きのほか、BKFチェアのケアなど、他の革製品のメンテナンスにも愛用しております。

やり方は、クリーナーを少量染み込ませた布で軽く表面を拭き取った後、クリームを手に取って薄く塗り広げるだけであります。

手に取ったクリーム
ハンドクリームと同じで塗りすぎるとベタベタするだけだから、ごく少量を塗り広げていくイメージ。

靴磨きと同様、サッとブラッシングして仕上げました。

KrukGarageのレザーエプロン ケア前
Before:調理時の油跳ねなどで、多少汚れがついておりました。
KrukGarageのレザーエプロン ケア後
After:汚れは簡単に取れてツヤツヤに。しっとり感が増して、触り心地もいい感じになりました。

こんなことやらなくても良さそうな気がしますが、手にかけた分だけ愛着も増すというもの。

このレザーエプロンはこの先ずっと着ていこうと思っていますから、じっくりとエイジングを見守っていきたいと思います。

「上がり」の効用

MINIMALOGの刻印

よく腕時計の世界などでは「上がりの時計」といった表現が使われることがあります。

ここでいう「上がり」とは「人生の最後に買うモノ・一生買い換える予定のないモノ」みたいな意味で、自分にとって極地とも言える至高のアイテムであることを指します。

調理中写真5

これに倣って表現するならば、Kruk Garageのレザーエプロンは僕にとってまさに「上がりのエプロン」。

これを超えるエプロンが存在するとは思えないし、他にいくらカッコいいエプロンが出てきても買い換えないと思うんですね。それほどまでにこのアイテムは完璧なのであります。

制作者には、心から敬意を表したい。

「もうこれ以外考えられない!」みたいな上がりモノってそう簡単に出会えるもんではなくて、僕の所有物の中ではこれまで「ジェイエムウエストンの靴」と「アンティークシューホーン」の2つが該当していました(当ブログのロゴにもこの2アイテムが隠されています)。

今回、そこへ新たにエプロンを加えることができてとても嬉しい気持ちです。

KrukGarageのレザーエプロン

こういうときいつも思い出すのは、フランスの随筆家 ドミニック・ローホーさんの言葉。

大好きなものだけをとっておくとこころに決めましょう。
あなたの世界をつまらないものや過去のものに占領されないように。

少しだけ、でも飛びっきりよいものを選びましょう。
肘掛け椅子ひとつとっても、単に良質の椅子ではなくいちばんきれいで、いちばん軽く、からだにぴったり合い、いちばん座り心地のよいものにするのです。

ほどほどによいものを処分し、完璧なものと取り替えること、たとえそれが多くの人の目には浪費と映っても躊躇しないことです。

ミニマリズム (必要最小限主義 )は高くつきます。しかしこの代償を払ってこそ 、あなたは最小限のもので満足できるようになるのです。

引用元:ドミニック・ローホー「シンプルに生きる」

「上がり」を手にすると、この言葉はまさにその通りだなぁと実感します。

このまとめの章を書くにあたって、改めて「上がりの効用」を考えてみたのだけれど、考えれば考えるほど、必然的にミニマリズムに通じる話だなと思い至りました(この話は深掘ると長いのでまた別の機会に)。

そんな新たな発見があったという意味でも、このエプロンを手に入れることができたのは僕にとって大変意義深いことであったなと思っています。


(参考)
僕はEtsyで購入しましたが、Kruk Garageの公式ページからも購入できます。一応、両方のリンクを載せておきます。

エプロン以外の「上がり」についての記事はこちら。

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