ずっと気になっていたDIPTYQUE(ディプティック)の「レザー&ウッド ケアローション」を買ってみました。
植物油、グリセリン、ミツロウなどで構成されたビーワックス入りローションで、その名の通り木工製品や皮革製品のケアに使用するものです。
お洒落なパッケージでなかなか良さげに見えますが、実際に使用するとどうなるのか・使用感はどんな感じなのかなどレビューをしている人が誰も居らず、結構謎に包まれた商品でもあります。
そこで、僕が実際に買って色々試してみました。実際に革ジャンや木工製品に使ってみた結果をレポートします。
DIPTYQUE(ディプティック)レザー&ウッド ケアローション

こちらがディプティックのレザー&ウッド ケアローションです。
ディプティックと言えば香水やキャンドルが有名ですが、ラ・ドログリーという日常ケア用品を扱うホームケアラインがあって、このケアローションもラ・ドログリーの商品の1つ。

コンセプトとして「これまで見落とされてきたような場所にも美しさを。 香りで満たして日々の暮らしを上質なものに。」と掲げられており、道具にもこだわりたい僕にとしては非常に気になる存在であります。

成分は「植物油、グリセリン、ミツロウ、香料、㏗調整剤(クエン酸)、防腐剤(ソルビン酸カリウム)」で、よく革や木のケアに使われるもので構成されたベーシックなケア剤。
中身の質感は、僅かにとろみがありつつもサラッとした液体になっています。化粧品の乳液に近い感じですね。

類似のケア用品と異なるのは、パッケージや香りにもこだわっているという点でしょうか。
香りはシダーとパチュリの香りに引き立てられたミツロウのノートで、レザーにもウッドにも似合う感じのいい香りです。
香料はケアという観点では関係ない成分ではあるものの、作業が楽しいひとときに変わるので、個人的には重視したい要素の1つです。
実際に使ってみる

では早速使ってみましょう。
まずは、お気に入りの服の1つであるジェームスグロースの革ジャンに使用してみました。
使用アイテムは以下の通り。

ディプティックのケアローションは汚れ落としではないので、いきなり塗るのではなく、まずクリーナーで軽く革の汚れを落としていきます。
最初に軽くブラッシングし、埃を落とす。

次にクリーナーで表面の汚れを落としていく。使用したクリーナーは、Brift Hの「THE CLEANER (SOFT)」です。



そうしたら、いよいよディプティックのレザー&ウッド ケアローションを塗っていきます。
乾いた布に少量取り、塗り広げていく。

伸びがいいので、少量で広い面に塗り広げられるのがいいですね。

ベタつくかと思いきや、乳液のようにスーっと伸び、塗り終わった後は変なベタつきもありません。
香りは瓶から直接嗅いだ印象よりも柔らかな印象。いい香りに包まれて心地よく作業できました。

伸びがいいのであっという間に塗布完了。こんな感じになりました。

ヌメっとした艶と迫力。カッコいい。
元々がちゃんとクリームでケアしていた革ジャンなので、見た目はそこまで変化していないものの、触ってみるとしっとり保湿された感があります。

塗り終わった直後は、ケアローションの香りが結構香る感じなのですが、1日経つと香りはほとんど飛んでいました。
変に強い香りが残り続けないのは好印象です。残り香を気にせずガンガン使えそう。
革ジャン以外のものにも試してみた

革ジャンのケアだけで終わらせようと思っていたのですが、なんだか楽しくなっちゃって、革ジャン以外のアイテムにも使ってみました。
せっかくなので、革だけじゃなく木のメンテにも使ってみましょう。

こちらは3年ほど前にANTRYさんで買った「Rustic Wood ワイドボウル」。普段はバナナ、ナッツ、デーツ、チョコなど、ちょっとした食べ物の置き場として使っています。

革ジャンと同様に、ケアローションを塗り広げていきます。

ちょうど半分だけ塗ってみるとこんな感じ(以下写真は、右側のみ塗布した状態)。

ローションを塗布した右側は、色が濃くなって艶やかな表情に変化。革ジャンよりもわかりやすく変わりましたね。

全体に塗り終わると、めちゃくちゃ美しい風合いになりました。カサカサの表面が見事に蘇った感じ。これは良いですねぇ。
他にも、デンツの手袋やレザーエプロンなど、しばらくケアをしていなかった革製品を一気にケアしました。

こちらは6年くらい使っているデンツの革手袋「ELTON(エルトン)」。
手袋も革ジャンと同じ要領で、汚れ落とし→ケアローション塗布の順でやっていきます。

手袋の場合はとても簡単で、ケアローションを塗る際は手袋をはめてハンドクリームを伸ばすように塗り広げればOKです。



この手袋は特に指先あたりに乾燥がみられていたのですが、むちっとした潤いを取り戻しました。

こちらはKruk Garageのレザーエプロン。
従来はBrift Hの靴クリームでケアしていたのですが、このエプロンはレザーの面積が広いので結構大変でした。
しかしディプティックのケアローションだとめちゃくちゃ伸びがいいので、これまた簡単に塗布完了。

結構乾燥していたのか、塗布したら少し柔らかくなった感じがします。
クリームではなくローションであることの利点

革や木のメンテナンスアイテムには色々なタイプがありますが、ディプティックのローションタイプはなかなか使いやすかったです。
普通のクリームよりもさらに伸びがよくて、少量で広範囲に塗り広げられるんですよね。
靴や財布など小物系のアイテムであればクリームでも良いのですが、革ジャンやレザーエプロンなど大きなアイテムになってくると全体にクリームを塗り込むのは結構大変です。

その点、ローションタイプは滑りも馴染みも良くて、あっという間に塗り込むことができました。
クリームの場合は作業に取り掛かるのに気合いが必要でしたが、ローションならより気軽にメンテに取り組めそうだなと思いました。
ディプティックのケアローションは容量250mlですが、一度に使うのが少量で済む為、かなり長持ちすると思います。今回は割とたっぷり使ったつもりですが、全然減っていません。
深める愛着

潤いと香りを纏うレザー&ウッドケアローション、気に入りました。
今回いくつかのアイテムをケアしましたが、作業をし終わるとどのアイテムもしっとりと潤いのある表情になり、モノとしての魅力・価値が増した感じがします。
特にRustic Wood ボウルは、劇的な変化を見せましたね。

経年変化・エイジングって色々あると思うのですが、僕は「綺麗なエイジング」が好きです。
なんのケアもせず、乱暴に扱ってボロボロになったものもエイジングといえると思いますが、そういうワイルドな経年変化はあまり好きじゃないんですよね。
僕が好きなのは、丁寧にケアされ、大切に使われてきたものだけが見せる、美しく上品な経年変化です。
そういうアイテムには、新品にも、適当に扱われた中古品にもない、独特の深みのある味が宿っている感じがするんですよ。

雑に使うでもなく、ほったらかしにするでもなく、丁寧にケアをしながら大切に使い続ける。
そうやって時間をかけて愛着を深めたアイテムだけが、奥行きのあるカッコいい風合いを見せるんじゃないでしょうか。
レザー&ウッドケアローションで日頃のケアを楽しみながら、そういう魅力あるモノを育てていきたいなと思います。



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