ナカタハンガーの最高級ライン、NH-2 ジャケットハンガーをレビューします。
このハンガーは、通常のハンガーとは違い、1枚の板から職人が削り出して作られたプレミアムハンガーです。
僕はこのNH-2を、お気に入りの革ジャン用の特別なハンガーとして使っています。
ナカタハンガー NH-2 メンズジャケットハンガー
ナカタハンガーは、日本唯一の木製ハンガー専門メーカー、中田工芸株式会社が展開するハンガーブランドです。
一般的な業務用木製ハンガーとは異なり、その特徴は生産工程と精密さにあります。
業務用ハンガーは海外の工場で大量生産されることが多く、規格(サイズ・形状・木目)に多少のばらつきが生じることがあります。
一方で、ナカタハンガーは細かな仕上げや徹底した検品を行い、高い品質と均一性を実現しています。
僕は以前からナカタハンガーを愛用してきました。
↓クローゼットでメインで使っているジャケットハンガーはこちら。
ジャケットハンガーだけでなく、シャツハンガーやパンツハンガーも、ナカタハンガーのものを使っています。
その見た目と品質には十分満足していますが、今回、さらに上位のプレミアムモデル「NH-2」を手に入れました。
NH-2は、厚みのある一枚板から職人がフリーハンドで削り出して作られたハンガーです。
普通の木製ハンガーは2つのパーツを繋ぎ合わせて作られているんですが、このハンガーには繋ぎ目がありません。
大量生産が難しく、在庫切れの際は1か月以上待つこともあるらしい。
色はスモークブラウンで、重厚感のある雰囲気。
また、襟周りには「トレンチ」と呼ばれる凹凸の特徴的なデザインが施されています。
このトレンチは襟元を安定させるという機能的な側面もありますが、立体感を生み出す為のデザインとしての側面が強いと思います。
通常ラインのジャケットハンガーとの比較
ナカタハンガーの通常ラインのジャケットハンガーと、NH-2を比較してみましょう。
服を掛けたときの見た目の違いはこんな感じ。
肩幅はどちらも430mmと同じですが、肩先の厚みに違いがあります。
通常ラインのジャケットハンガーは50mmなのに対し、NH-2は60mmとより厚みがある仕様。
服を掛けてしまうと見た目には大きな違いは分からないものの、触れてみると肩周りがふっくらと立体的に仕上がるのが分かります。
人の肩に近い形状のため、服の型崩れをよりしっかり防いでくれそうであります。
また、フックの金具部分にも違いがあります。
通常ラインはクローム(シルバー色)ですが、NH-2はホワイトブロンズ。このホワイトブロンズが、ただの金属部品とは思えない高級感を醸し出しています。
実際に手に取るまでは気づきませんでしたが、フック部分の質感が変わるだけで、ハンガー全体の印象はかなり変わります。
写真だと伝わりづらいと思いますが、実際に手に取ってみると、誰が見てもNH-2の方がより高価なハンガーだとわかる感じ。
通常ラインも十分なクオリティですが、NH-2は更にその上をいく質感と存在感があります。
ハンガーアクセサリーとしてドッグタグを作ってみた
NH-2に掛ける服は、愛用しているジェームスグロースの革ジャンです。
レザーは柔らかく変形しやすいので、細すぎるハンガーでは型崩れを起こしてしまうことがあります。
そこで、肩先に十分な厚みのあるナカタハンガーを革ジャン用ハンガーとして使うことにしました。
僕が着ているのはジェームスグロースの「ドーバー」というモデルですが、NH-2はドーバーと肩幅のサイズ感がぴったりで、形状維持に適していると思います。
さらに今回、この特別なハンガーに合わせるアクセサリーとして、ドッグタグを作りました。
ドッグタグ作りに利用したのは「刻印工房クレストイースト」さん。
ドッグタグには、革ジャンのブランド名やモデル名、生産国、購入日、そして所有者情報を刻印しています。
購入日を記載することで、タグを見るたびに「あぁ、この革ジャンと◯年一緒に過ごしてきたんだ」と思い返せるという、エモい仕様となっております。
ちなみに元ネタはこちらの動画。
以前、Lightningとナカタハンガーのコラボ商品で、真鍮ドックタグ付きの革ジャン専用ハンガーが販売されていました。
現在は販売終了となっていますが、ハンガーにドッグタグを付けるというアイデアはなかなか面白いと思ったので、この商品を再現してみることにしました。
Lightningコラボと同じ真鍮製も選べましたが、ゴールドは目立ちすぎかなと思ったのでステンレス製をチョイスしました。
ドッグタグには、英語や数字、記号を組み合わせて最大5行まで自由に刻印が可能です。
個人的には4行あれば良かったんですが、全行使わないとバランスが悪くなるかもなと思い、所有者情報も入れて5行全てを埋めるようにデザインしました。
ハンガーのトレンチ部分とドッグタグの相性が良く、なかなかカッコいい。より一層特別感が増しました。
タグのチェーンは100円ショップで調達したものに付け替えています。
最初はトレンチ部分に重なるように掛けていたんですが、ハンガーを動かす度にカランカランと音が鳴っちゃうので、今はトレンチ部分より少し下に垂れ下がるよう調整しています。
音がうるさいのはちょっと誤算でした。こちらのサイレンサー(ドッグタグカバー)付きを買えば良かったかもしれません。
サイレンサーだけ単品でも売っているようなので、そのうち買ってみるかも。
革ジャンの帰る場所
NH-2+ドッグタグで、とっておきの「革ジャンの帰る場所」が完成しました。特別な服には、やはり特別なハンガーが似合います。
「美しさを引き立てる」という意味で、ハンガーはアート作品を引き立てる額縁と似ていると感じました。
完全に自己満足の世界ですが、普段目に入るたびにちょっと良い気分になるのは、まさにアートと通ずるところがあります。
NH-2に掛けられたジェームスグロースの革ジャンは、まるでその存在感を誇るかのよう。
こんな立派なハンガーに掛けてもらえて、革ジャン自身もさぞ満足しているに違いありません(笑)
ハンガーは「ふくかけ」とも呼ばれ、洋服だけでなく幸福もかけるといわれているそうです。また、ハンガーの形状が八の字に似ていることから、「末広がり」の縁起の良さを象徴するとも。
このような意味合いを知ると、ハンガーって記念品やギフトとしても最適だなと思いました。
特に服好きな人には、とても喜ばれるプレゼントになるでしょう。いつか機会があれば、大切な人へのギフトとして贈ってみたいなと思います。
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