コーヒー豆の保存に、メイソンジャーを使い始めました。
メイソンジャーはアメリカ生まれの保存容器で、少し前に「ジャーサラダ」が流行ったりしましたね。
実はこのメイソンジャー、他のコーヒーキャニスターには無い利点があって、コーヒー豆の保存にピッタリだと気づきました。
Ball社のヴィンテージジャー
僕が使っているメイソンジャーは、現行品ではなくヴィンテージもののジャーです。
メーカーはBall社で、ボトルの形状とロゴデザインから製造は1947~1956年と推測されます。
基本的な構造は現行品と同じですが、細部のデザインが現行品とは異なります。
↓ちなみに現行品はこれ。
ヴィンテージ品を選んだ理由は、単純に雰囲気が良いなと思ったのと、ヴィンテージの方が統一感が出ると思ったからです。
僕はCHEMEXのコーヒーメーカーやFire Kingのマグカップもヴィンテージものを使っているんで、どうせならコーヒーキャニスターもヴィンテージもので揃えちゃおうかと思いまして。
メイソンジャーを使う利点としては、次の3点が挙げられます。
それぞれ簡単に見ていきましょう。
1点目はガラス製であるが故の利点です。
ステンレスやら銅やら陶器やら、色んな材質のコーヒーキャニスターがありますが、ガラスの良いところは無臭であること。
コーヒーにとって香りはめちゃくちゃ重要な要素ですから、保存している間も香りに一切影響を与えない容器が望ましいと思います。
例えば、金属系だとどうしても金属臭のようなものが感じられてしまうことが多く、コーヒー豆に変な匂いが付いてしまうのではないかという懸念が拭えません。
せっかくこだわりの良い豆を買ったとしても、容器のせいで余計な香りが付いてしまうのはもったいないです。
その点、ガラスは無臭で匂いの影響を与えないので、コーヒー豆の保存には好都合なんですよね。
2点目は洗いやすさの観点です。
僕が持っているのはワイドマウスのメイソンジャーですが、これくらい広口だと中まで手を突っ込んでゴシゴシ洗うことができます。
常に清潔に保てるってことで、これもメイソンジャーの良いところかなと思います。
他のコーヒーキャニスターだと、洗いづらい(もしくは洗えない)ものも意外と多いんですよねぇ。
3点目の「長期保存の為の特殊なギミックが無い」ってのはちょっと謎に思われたかもしれませんが、これに関しては少し説明が必要なので、後半の「コーヒー豆のエイジングを楽しむ」の章で詳しく触れたいと思います。
Prestoのガラス蓋
メイソンジャーといえば蓋が金属製のものがほとんどですが、僕はかつて存在したガラス製の蓋を使用しています。
使っているのはPrestoのガラス蓋で、錆に強いアルミリングが採用されたモデル。
ちなみにこのガラス蓋はメイソンジャーとは別売りのオプション品として購入しました。
ガラス蓋は錆びることがない為、衛生的に使用できるというメリットがあります。
まぁ中身が蓋の部分に触れないようにすればガラス製でも金属製でも衛生面は変わんないんですが(笑)、個人的には見た目がカッコいいのと、保存上のメリット(後述)があるのでガラス蓋を使っている感じ。
全面をガラスで包み込むタイプの保存容器ってのもなかなか珍しい気がしますしね。
僕はドリッパーもカップもガラス製のものを使っているんで、ガラスで統一感が出ていい感じです。
コーヒー豆のエイジングを楽しむ
コーヒー豆の保存に関してですが、最近は「新鮮な状態をできるだけ維持する」といったことには興味が無くなってきております。
どういうことかというと、「焙煎したての状態を維持する」ということではなく、「日数と共に風味の変化(エイジング)を楽しむ」という方向に志向がシフトしているんですよね。
※ここで言うエンジングとは、コーヒー豆焙煎後の日数経過に伴う変化のことを指しています。
僕の場合、焙煎したてのコーヒー豆を200g購入して10日ほどで飲み切っているのですが、1日目と10日目では結構味わいが変わっています。
直感的に考えると10日目の方が味が落ちていそうなもんですが、実はそんなこともありません。
1日目には1日目の、10日目には10日目の美味しさがあって、イメージとしては美味しさの質が変化していく感じ。
ワインとか熟成肉とか、寝かせることで美味しさの質が変化していく食品って沢山ありますよね。
コーヒーもそれらと同じようなもんだと思ってもらえればOKかと(ちょっと雑な例えですが)。
詳細を述べるとめちゃくちゃ長くなっちゃうので、ここでは参考記事を貼っておくに留めます。
このことから考えると、よく言われる
- 真空キャニスターを使う
- 冷凍庫に入れる
- 購入時の袋のまま保存する
といった、「新鮮な状態をできるだけ維持する」志向の保存方法だと、せっかくの変化を短期間ではあまり楽しめないことになってしまいます。
長期保存するのであれば上記のようなやり方も良いと思いますが、僕のように購入した豆を10日ほどで使い切ってしまうような場合は、そこまで鮮度維持にこだわる必要はないでしょう。
むしろ10日ほどの短期間で変化を楽しみたいなら、適当に置いておくくらいがちょうど良いと気づきました(笑)
これが前述した3つ目の観点、「長期保存の為の特殊なギミックが無い」という容器を選んだ理由です。
ガラス蓋のメイソンジャーは、もしかしたら金属蓋のメイソンジャーやその他容器と比べて密閉性の観点で劣るかもしれません。
しかし、実はわざとそういうものを選んでいます。
10日間でできるだけエイジングによる変化を感じられるように、僕は完璧に密閉できる容器ではなく、ほど良い密閉性の容器を求めていたんですよね。
それが、メイソンジャー+ガラス蓋の組み合わせだったというわけです。
購入場所と偏愛コーヒー豆
というわけで、今回はヴィンテージメイソンジャーのご紹介でした。
最後にこのメイソンジャーの購入場所と、おまけとして僕がよく買っている偏愛コーヒー豆を紹介して締めくくることにしましょう。
まずヴィンテージメイソンジャーですが、こちらはTowiさんで購入しました。
色んなバリエーションのメイソンジャーがあって、サイトを覗いてみるだけでも結構楽しいと思います。
口の広さは通常タイプとワイドタイプの2種類あるんですが、個人的には洗いやすさの観点からワイドタイプのものがおすすめです。
続いて偏愛コーヒー豆ですが、最近おすすめなのはカフェテナンゴさんです。
僕はここ1年くらい、ずっとこのカフェテナンゴさんの豆を買い続けている感じ。
中米産のスペシャルティコーヒーに特化したコーヒー屋さんでして、他では買えないような希少な豆の取り扱いもあります。
通販で焙煎したての豆を送ってくれますし、店主のコーヒーに対するガチっぷりが凄いんで、個人的にはわりと信頼しておりますねー。
スペシャルティコーヒーは普通のコーヒーとは全く別物の味わいなんで、体験したことがない方は一口飲んだ瞬間衝撃を受けるんじゃないでしょうか。
どれを買ってもめちゃくちゃ美味しいですが、エル・インヘルト農園のものなんかはどれもレベルが高くてハズさないと思います。
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