New「2本目の高級カミソリ」を公開

【異次元】機能系シェービングボウル「シェービングスカットル」を試す

クラシックシェービング

シェービングスカットルという変わったアイテムを買いました。

ソープのラザリング(泡立て)に使うシェービングボウルなのですが、本体が二重構造になっており、内部にお湯を貯めておくことで温かい泡を作ることができるアイテムです。

これ、使ってみたら、予想外の使用感でビックリしました。

保温機能を持つシェービングスカットル

シェービングスカットルはラザリングボウル(泡立て用ボウル)の1種で、二重構造により保温機能があるのが特徴です。

デザインには色んなバリエーションがありますが、上の動画で紹介されているもののようにカップに注ぎ口が付いたような見た目のものが多いです。

この注ぎ口からお湯を入れると、お湯が内部で保持され、ボウル全体を温かく保つ仕組み。

だいたいセラミック製のものが多い印象ですが、中にはステンレス製の製品も売られています。

イギリスのSteve Woodhead Pottery

シェービングスカットル

僕が購入したのは、イギリスのSteve Woodhead Potteryさんのシェービングスカットル。

ここのメーカーはシェービングボウルやシェービングスカットルを手作りで作っていて、結構色んなバリエーションのボウルがラインナップされています。

その中で今回僕が選んだのは「Large #2 Shaving Scuttle Bowl Black」。

ちょうどByronShavingCompanyのLather Masterと同じくらいのサイズ感で、移動式シェービング棚に置ける大きさなのもちょうど良いと思って購入してみました。

シェービングスカットルとシェービングボウル
ボウル部分の大きさはByronShavingCompanyのLather Masterと大体同じ。どんなブラシでも問題なくラザリングできる大きさ。
棚に乗せたシェービングスカットル
移動式シェービング棚にぴったり収まるサイズ感。

本体の重さは約600g。セラミック製でずっしりとしています。内部には約390mlくらいのお湯が入ります。

シェービングスカットル拡大

泡立てしやすいように、ボウルの底面には螺旋状の溝が設けられています。

内側がすり鉢状になっているデザインもあったのですが、溝が細かすぎると溶け残ったソープを洗い流すのが面倒くさいかなと思って螺旋型を選びました。

商品が届いてから気づいたんですが、よく見たら取っ手の部分にブラシを乗っけておけるデザインになっていました。

シェービングスカットルのハンドル
指でホールドしやすいデザインだなと思ってたら…
シェービングスカットルとブラシ
こんな風にブラシを乗っけておくこともできる。

これはよく考えられていますなぁ。

世界中のクラシックシェーバーからフィードバックを得てデザインされているみたいなんで、使い勝手は期待できます。

さて、シェービングスカットルの実力はどんなもんでしょうか。

異次元の体験…シェービングスカットルの実力

シェービングスカットル俯瞰

さっそく使ってみたところ、ちょっと想像を超える使用感でビビりました。

泡が温かいと、シェービング体験がもはや別物になりますね。

単に心地よい温度になるだけかと思いきや、剃り心地や剃った後の爽快感がまるで違うんですよ。

シェービングスカットルにお湯を注ぐ

僕が買ったシェービングスカットルは、沸騰したお湯を入れれば15~20分くらいは熱々の状態をキープします。

シャワーを浴びている間も冷めることがないので、僕はお湯を入れた状態で浴室に持ち込んで、シャワーを浴びている間そのまましばらく放置しております。

というか、沸騰したお湯を入れると逆に熱すぎるくらいなんで、熱々にしたい場合でも70℃〜80℃くらいのお湯で十分かもしれません。

ちなみに40℃くらいのお湯でも、すぐにラザリングするなら十分に温かい泡を作ることができた。わざわざお湯を沸かさなくてもいけます。

ボウルを温めることによる効用なのでしょうか?ラザリングを開始すると、一瞬でモコモコの泡が作れました。

シェービングスカットルとソープ
アーモンド粒大くらいのシェービングソープを取る。
ソープをつけたシェービングスカットル
シェービングスカットルの底にソープを付ける。渦巻き状の突起があってちょうど付けやすい。
シェービングスカットルでラザリング
ブラシでかき混ぜると、一瞬で泡ができる。

ラザリングに関しては「さすがにLather Masterには及ばないだろう」と考えていたんですが、全然そんなことはなく、Lather Masterに匹敵するレベルの泡立ちの速さで驚きましたね。

シェービングスカットルの取っ手
取っ手の大きさも秀逸で、ラザリング中にホールドしやすい。熱湯を入れても全く熱さを感じない。

温めたシェービングスカットルにソープを乗せると、熱でソープがジワッと溶けているように見えます

もしかしたらこれによってソープが水に溶けやすくなり、泡立ちが良くなっているのかもしれません。温めることでこんな効果もあるとは、予想していなかったなぁ。

温かい泡を顔に乗せてみると、思わず「おぉ!」と声が漏れるほどの気持ちよさでした(笑)

そしてこれまた驚きですが、ブラシの感触がめちゃくちゃマイルドに感じます。

ミューレのシェービングブラシ

いつもならわずかにブラシの毛がチクチクする感覚があるのですが、それが感じられません。温度が違うだけで感触まで変わるとは。

そして肝心のシェービングもめっちゃ上手くいきます。泡の質が良くなるからでしょうか?なぜかいつも以上に綺麗に剃れるんですよ。

マジか…。ひょっとすると、これが本当のクラシックシェービングというものだったのかもしれない。今までソープの性能を100%引き出せていなかったんじゃないかと思わせられました。

ホットシェービング|温かい泡という体験

シェービングスカットルとシェービング道具

元々、シェービングスカットルはたまに使うサブ機として買ったつもりなんですが、完全にメインで使いたいレベルで気に入ってしまいました。

これは予想外すぎた。いい買い物をしたなぁ。

夏よりも冬に活躍するものかと思ったんですが、実は暑い日に使ってもめちゃくちゃ気持ちいいということがわかりました。

個人的には、夏はシェービングスカットルにSoap Commanderのシェービングソープを合わせて使うのがおすすめ。

シェービング中はまったり温かく、シェービング後はスーッとした清涼感に包まれ、えげつない快感が得られます。

アフターシェーブバームで肌を整えれば、まるで高級理髪店でシェービングしてもらったかのような贅沢な余韻に浸れる。

温かい泡でシェービングするというのは、缶タイプのシェービングフォームでは体験できません。

これはまさにクラシックシェービングならではの楽しみ方と言えましょう。

温かい泡で、クラシックシェービングの世界がさらに広がりました。

コメント

  1. うにぞう より:

    なるほどと思いました
    確かに理髪店の泡は温かくて気持ちよさがありました
    非常に参考になりました

    • MINIMALOG(ミニマログ) MINIMALOG(ミニマログ) より:

      >うにぞうさん
      コメントありがとうございます!!
      シェービングスカットル、予想外に良かったです!
      クラシックシェービングがさらに楽しくなりました!!