毎月、読んで良かった本をピックアップして紹介していくこの企画。
今回は2022年2月に読んだ本の中から、特に良かった5冊をご紹介します。
2月は少し忙しくなったのと、映画や海外ドラマなんかもガンガン観てたってこともあって、そんなにたくさん読めませんでした。
「おいしさ」の錯覚 最新科学でわかった、美味の真実
ガストロフィジクスの観点から、「おいしさ」に影響する要素を解説した本。
日々の食事体験に活かせるんじゃないかと思い、読んでみました。
ガストロフィジクスっていうのは、「飲食物のおいしさが、人間の五感や環境に影響されることを解明しようとする学問」のことです。
例えば本書では、
- 音の影響(コーヒーの抽出音によってコーヒーに対する印象が変わるなど)
- 見た目の影響(チョコレートは形が四角いか丸いかで甘さが変わるなど)
- 手触り口当たりの影響(重いスプーンで食べた方が、軽いスプーンで食べたときより味を高く評価しがちなど)
などなど、五感や環境によって味の感じ方が変わる例が山ほど紹介されていまして、読んでいてめちゃくちゃ面白かったです。
最近僕はコーヒーを飲むときにあえてちょっと重いマグカップを使っていますが、上の重いスプーンの話から考えると、この選択は正解だったのかもしれないですね。
中にはエビデンスが弱そうな話も散見されたんで、あまり信じない方が良いと思うところもありましたが、食に興味がある人なら間違いなく楽しめる本じゃないでしょうか。
後半に行くと「食の未来」や「ガストロフィジクスを利用して健康的な食生活を送るヒント」なんかも述べられていて、なかなか骨太な本ではないかと。
おいしさを損なわずに塩分減らす方法とか、飲み物飲むときはストロー使わない方がいいとか、レストランを選ぶときは料理だけじゃなく体験にも着目してみようとか、日々の食生活に活かせるアイデアが多数得られたんで、満足度の高い1冊でした。
飲まない生き方 ソバーキュリアス
「ソバーキュリアス」ってのは、元々お酒を飲める人が自分の意思で飲まないことを選択するというライフスタイルのことです。
書店で偶然見かけて手に取ったのですが、本が出ているからにはちょっとブームになってきているのかなと思い、読んでみました。
中身はジャーナリストである著者(英国生まれの女性)が書いたまとまりのないエッセイみたいな感じでして、全体の9割くらいは退屈な内容でした…(笑) 期待と違ったなぁ。
ではなぜ読んで良かった本に挙げたのかというと、本書に出会ったことで飲酒について再考する機会になったからです。
読んだからには実践してみようと思い、ここ1ヶ月ほどお酒を飲まずに過ごしてみましたが、特に苦労することもなくすんなり断酒できてしまいました。
僕の場合、酒を飲むことよりも夢中になれること(本を読んだり、運動をしたり、ブログを書いたりなど)が沢山あるんで、飲まなくても全く問題なかった感じ。
まぁ、少し忙しくなって、そもそも飲む時間が無かったって背景もあるんだけど。
考えてみれば、酒は当たり前のように我々の生活の中に入り込んできていますが、なんか飲まないライフスタイルの方が合理的なように思えてきましたね。
アルコールに頼らずとも、心を酔わせる体験はできるし、むしろそういうスキルを持っている人の方が、これからの時代はクールなのかもしれませんねぇ。
実際、飲まないことによる健康メリットも色々あるし。
「外に飲みに行く」という行為自体が好きな人は、BAR MEIJIUみたいにハイレベルなノンアルコールカクテルが楽しめるBARに通えばいいんじゃないでしょうか。
今後こういうライフスタイルがより広まっていきそうだな〜と感じました。
チ。―地球の運動について―
地動説をテーマにした漫画。
というと、なんかつまんなそうな印象を持たれるかと思いますが(笑)、読んでみたらめちゃくちゃアツくてハマってしまいました。
天動説が信じられていた15世紀のヨーロッパを舞台にしているんですが、1巻目からぐいぐいストーリーに引き込まれる。
「地動説を研究していることがバレたら死刑」みたいな世界観なんで、ハラハラする展開が続きつつ、ところどころで心にグッとくる名言が出てくるところが素敵です。
ちょうどポイントバックのセールやってたんで、Kindleで全巻まとめ買いしました。
恥(シェイム)…生きづらさの根っこにあるもの
「恥の感情」について、その本質や対処法をわかりやすく解説した本。
スティグマ(マイナスの価値観の決めつけ)やコアシェイム(存在そのものに関わる恥の感情)を持っていると、めちゃくちゃ生きづらくなるだろうなぁ…と勉強になりましたね。
怒りや攻撃、回避などの行動の裏にも恥の感情が隠れていそうなことがわかって、はっとしました。
まず気づく・認めるってことが大事そうだったんで、僕も何かしら感情が乱された際は「そこに恥の感情が隠れてないか?」と自問してみようと思いましたね。
自分自身のメンタルケアに役立つ本かな〜と思いつつ読み始めましたが、案外対人関係にも活かせそうな内容でした。
シェイミング(バカにするなど)は相手に与えるダメージデカいんで、人に対してやっちゃいかんなぁ、など。
今の会社では結構色んな人とのコミュニケーションが多いんで、その分コミュニケーションに起因するトラブルも発生しがちです。
そういうときは、自分に対しても他人に対しても、恥の感情が悪さしてないか注意を払いたいなぁと思いました。
あなたの知識を驚くべき結果に変える 超戦略ノート術
読書や仕事をしているときに、ふと「紙のノートあった方が捗るかもなぁ」と思った瞬間があったんで、久々にノート術系の本を読んでみました。
iPadにもノートアプリがありますが、紙で常に目の前に置いておきたいってシーンが多々あったので、ちょっと紙に回帰してみようかと。
この本はパレオさんが構成を担当しているということで、信頼できそうなので手に取りました。
内容はまさに期待通り。
読書や仕事に活用できるテクニックを学べたので、さっそく実践しまくっております。
最近はもはや、ノート無しでは読書や仕事ができなくなってきましたね(笑)
今何かしら勉強をしている人や、思考の整理をしたい人などに役立つ本かと思います。
おまけ:ブレイキング・バッド
本じゃないんですけど久々に海外ドラマを観始めまして、今さらながらブレイキング・バッドにハマりました。
映画や海外ドラマは観始めると結構時間を取られちゃうんであまり観ないようにしていたんですが、「この日のこの時間に観るぞ!」と予め予定を組んでおくことで、時間を捻出できるようになりましたね。
内容に関係ない余談になっちゃうんですけど、ある日軽く頭痛を感じた際、安静にしとこうと思ってこのブレイキング・バッド観てたんですよ。
そうしたら、ドラマに夢中になりすぎて頭痛のことをすっかり忘れていまい、観終わったらなぜか頭痛も無くなっていました(笑)
集中しまくってフロー状態になった結果、頭痛も吹き飛んでしまったのでしょうか(笑)
今まで映画やドラマは時間を取られるからあまり観ないようにしていたんですが、脳の休憩・リフレッシュとして使うのもアリな気がしてきましたね。
読書や執筆に疲れたときは、ドラマで休憩するっていうルーティーンを試してみようかなぁ。
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