毎月、読んで良かった本をピックアップして紹介していくこの企画。
今回は2021年1月に読んだ本の中から、特に良かった3冊をご紹介します。
1月はキッチン周りのアップデートに使えそうな本や、パレオさんのおすすめ本などを読んでいました。
人生が変わる料理道具
老舗料理道具店『飯田屋』さん監修の、「人生が変わる料理道具」をまとめた本。
1つの道具に対して1〜2ページ割いて解説されているんですが、軽妙な語り口が面白くて読んでいて飽きません。
まるで道具屋の店員さんの話を直接聞いているかのような感じで、1つ1つの解説が実に詳しい。
名品として有名なものから、知る人ぞ知るマニアックなアイテムまで網羅されていて、非常に面白かったです。
今年はキッチン周りをアップデートしていきたいと思っていたので、実際にこの本で紹介されているアイテムをいくつか購入しました。
最近だと極薄フライ返しがお気に入り。
本書は内容以外の部分、例えば手で持っている写真を掲載して大きさがわかりやすいように配慮してされていたり、ポップの画像でポイントがわかりやすかったりなど、コンテンツの作り方・見せ方も上手いな〜と感じました。
つまりブロガー観点でも得られるものがありましたので、その辺の工夫に着目して読んでみるのもまた面白いと思います。
行動を変えるデザイン
僕の好きなパレオさんが「2020年下半期に読んで良かった8冊の本」で紹介していた本。
Webサービスに特化した本ということで、あわよくば仕事に活かせたらいいなぁと思って読んでみました。
実際読んでみると、仕事やブログにも活かせるナレッジが満載で、僕にとってめちゃくちゃ有益な本でした。
さっそく仕事で実践してみたり、ブログのデザインアップデートに応用したりしております。
行動経済学・心理学の知見をプロダクトに落としこむ方法がまとめられているんですが、 「心理学の知見をどうプロダクトに落とし込むのか」というのは今まで学んだことがなかったので、終始興味深く読み進められました。
またデザイン以前に、「習慣はどう作られるのか」「心はどうやって次の行動を決めているか」といった前提部分から解説されているので、デザインの話に留まらず自分の生活改善にも使えそうだなと。
Webサービスに関わっている人や心理学に興味がある人にとっては、満足度の高い1冊になると思います。
読書の価値
作家・森博嗣さんが「読書」をテーマに綴ったエッセイ。
この本はちょっと癖が強すぎるんで万人には全くおすすめできないものの、僕はこの本から読書をより有用な体験とするためのヒントが得ました。
巷でよく言われているような一般論ではなく、全く別観点で読書から得られる効用が語られており、この辺は森博嗣さんらしい感じがします。
この森博嗣さんっぽさが個人的には好きです。
僕がこの本を読んで得た最も重要な考え方は「連想・発想の刺激としての読書」。
これを知ってからというもの、読書するときは脳内で今まで以上にリアルに映像化しながら読むようになりまして、そこから情報が次々と発散していくのを楽しむようになりました。
以前から本を読んでいるときに他のことを思い付いたり直接関係ないことに考えを巡らせることはあったんですが、あまり良いことだと思っていなかったんですよ(集中していないとも言えますからね)。
しかし、むしろその状態を楽しむという意識を持てたことで、僕の読書体験はさらに良い方向にアップデートされました。
本書には読書体験を見直すヒントが散りばめられていますので、読書が好きな人にとっては面白い発見があるのではないかなと思います。
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