僕がブログやTwitterなどによくあげている、俯瞰撮影写真の撮り方についてまとめてみました。
実は最近、撮影周りの環境・機材をアップデートしまして、より簡単に・よりいい感じの俯瞰撮影ができるようになりました。
以前「iMac VESAマウントとバーカウンターで理想のデスクを作る」の記事の最後で、まだ紹介していない仕掛けがあるってことを匂わせておりましたが、今回紹介するのがその仕掛けにあたるものです。
以前までの撮り方
少し前までは、タカラ塗装さんのフォトデザインボードを床に置いて、 Manfrottoのbefree GT XPROという三脚で俯瞰撮影をしておりました。
撮影自体は問題なくできるんですが、このやり方には以下の問題がありました。
準備には、ボードを置いて、照明を設置して、三脚を組み立て…といったように準備が必要で、ちょっと思い付いた時に気軽に撮ることができなかったんですよね。
簡単な準備だけど、地味に面倒です…。
さらに僕が使っているカメラ(α6400)だと、画面を確認しながら撮ることも難しく、何枚も時間をかけて撮影しておりました。
これをどうにか解決できないもんかなぁと色々考えまして、撮影環境&方法のアップデートを行いました。
アップデートした俯瞰撮影方法
こちらが新たな俯瞰撮影のセッティングです。
撮影場所をデスク上に変更し、カメラをセットするアームを頭上に常時取り付けておくことで、三脚をセットする手間を無くしました。
これは無印良品の壁に付けられる棚に、Manfrottoのバリアブルフリクションアームを取り付けることで実現させています。
頭上に取り付けたのは、たまに投影するプロジェクターに干渉しないようにする為です。
デスクワークの際など視界に入ることがないから、全く邪魔に感じません。頭上に設置したのは大正解でした。
また、USBケーブルでPCと接続し、PCでリモート撮影を行うことで、画面を確認しながら撮影できるようにしました。
PCをグリっと横にずらして撮影スペースを確保しつつケーブルを繋げているわけですが、これはVESAマウントだからこそできることです。
PCではソニーの「Imaging Edge Desktop」というアプリを使ってカメラを操作します。
大画面で確認しながら撮れるのはめちゃくちゃ便利。
ちなみにImaging Edge Desktopアプリを使うと、写真をカメラのSDカードじゃなくPCに直接保存もできるんで、SDカードからPCへ写真を取り込む作業自体も不要になりました。
照明もいちいち片付ける必要がないように、角の空きスペースに常設しておくようにしております。
これで準備に手間をかけることなく、かつ画面を見ながら撮影できるからサクッと一発で写真をキメることができるようになりました。
体感で言うと、今までと比べて3分の1くらいの労力で撮影することができるようになった感じ。
我ながら良い環境が構築できたなと思います。
使用アイテム
使用アイテムをざっとまとめると以下の通りです。
無印良品 壁に付けられる家具棚 ライトグレー44cm
壁が白なんで、上手く馴染むようにライトグレーの色味をチョイスしました。
この棚に、Manfrottoのバリアブルフリクションアーム(後述)を挟み込んでいます。
ちなみに無印良品の壁に付けられるシリーズは、最近壁に刺すピンの仕様変更があったようですが、僕が使っているのは旧仕様のもの。
新仕様だとガッツリ壁に刺して棚にカチッとはめるんで簡単に取り外しできないようになったっぽいですが、僕はむしろ簡単に取り外せる方が都合いいので、わざわざ旧仕様を選んで購入しました。
横幅が44cmのものを選んだのは、カメラのボジションを左右に動かせるよう、ある程度柔軟性を持たせたかったからです。
棚の耐荷重は3kgですが、アームとカメラを取り付けても3kg以下なので問題ありません。
万が一カメラが落下したら悲惨なことになるんで、そこはしっかり確認した上で買いました。
Manfrotto 244RC バリアブルフリクションアーム(クイックリリースプレート付き)
カメラを取り付けるアームです。
購入にあたってはこちらの動画を参考にさせて頂きました。
このアームの特徴は、関節の部分がボール状になっていて、角度を自在にぐにゃぐにゃと変えられるところです。
これにより僕がやりたかった「邪魔にならない俯瞰撮影セッティング」が実現しました。
また、クイックリリースプレートを取り付けているんで、カチッとはめるだけで一瞬でカメラを装着することが可能。
カメラを付けっぱなしにしていても良いですが、俯瞰撮影だけをやっているわけではないので、撮影の都度取り付けるようにしています。
それでも三脚などを準備する手間と比べたら圧倒的にラクです。
「経年によって関節のボール部分が緩んでこないか」って点が唯一ちょっと心配ですが、ちょっとした負荷ではびくともしないくらいガチガチに硬く作られてるんで、滅多に緩んだりはしなさそう。
なお棚に挟み込む為のクランプは別売りでして、こちらを使用しています。
Amazonベーシック USBケーブル 1.8m (タイプC マイクロ2.0タイプB) ブラック
PCと接続する為のケーブルです。
ケーブルなんていくらでもあるだろうなと思っていたんですが、「ある程度長さがあって、かつタイプC to マイクロB 2.0のもの」って全然無くてビビりました。
需要無いんでしょうか?(笑)
さらに、形状は同じでも「充電はできるがPCリモート撮影は不可」みたいなパターンがあって、むちゃくちゃややこしい。
危うく非対応のものを買いそうになりました。
僕はソニーα6400とiMac24インチモデルを繋げ、Imaging Edge Desktopアプリでリモート撮影しています。
このUSBケーブルで問題なく動作することは実証済みですから、もし同じように「タイプC to マイクロB 2.0」のものでPCリモート撮影したいって方はこれを選ぶと良いと思います。
Godox ML60
GodoxのLEDライトです。小型なのに超強力な光を放つことができるんで気に入りました。
いくつかセットの種類があるんですが、僕はこちらのセット(ソフトボックスを取り付ける為のアダプターがセットになってる)をチョイスしました。
これに後述のランタンソフトボックスを装着して使用しています。
ちなみにリモコンがありまして、こいつでON・OFFや光の強弱を遠隔操作できます。
※僕が購入したセットにはリモコンが付いてなかったから別途購入しました。
遠隔操作できるのは地味にラクです。
ただしこれにはちょっと罠があって、電源OFFにして長時間経過すると本体の主電源が落ちてリモコンとの接続が切れてしまうようで、本体側からじゃないと電源ONできなくなります。
なんとも微妙な仕様ではありますが、一応電源OFFや光量調整はラクになったので、まぁ良かったかなと思っています。
LAOFAS ランタン ソフトボックス
ライトの光を柔らかく均一にする為に取り付けているソフトボックス。
ソフトボックスも選択肢が色々ありますが、組み立て簡単なランタン型にしました。
ラインナップの中で一番小さい65cmのサイズを購入しましたが、これでもなかなかのデカさであります。
これが良い感じに機能してくれまして、全体が綺麗に明るくなり、綺麗な写真が撮れるようになりました。
運用方法ですが、毎回片付けるのは面倒なので組み立てたまま置きっぱなしにしております。
部屋の隅だから邪魔な感じはしないし、スイッチオンしたらすぐに撮影開始できるんで、非常にスムーズに撮影することができるようになりました。
Neewer 三脚190cm
ライトを取り付けているのはこちら。
2本セットなんで、現状だと1つはGodox ML60を取り付けて、もう1つはGodox S30を取り付けております。
撮れるようになった写真(作例)
この環境を構築したことで、今まで撮れなかったような写真が撮れるようになりました。
PCの大画面で確認しつつ、タイマーや連続撮影機能を使って撮影しております。
最近はもっぱらマニュアルモードで撮ってるんですが、新しい表現にチャレンジするのがめちゃくちゃ楽しいです。
試行錯誤で得られたもの
「部屋がそんなに広くないから、機材を常設しておくことはできないな〜」と思ってたんですが、工夫したら良い感じに出来てしまいました。
いやー、考えてみるもんですね。
工夫せずに諦めていたら、俯瞰撮影にずっと手間をかけ続けることになっていたでしょうから、アップデート出来て本当に良かったです。
なんだか改めて、「◯◯だから出来ない」みたいな固定観念を取っ払って試行錯誤することの大切さを学んだ気がしました(笑)
今回紹介したのは「壁にピンが刺せる」とか「スタンディングデスクでiMacのVESAマウント使ってる」といった僕ならではの環境に合わせたセッティングではありますが、俯瞰撮影のアイテムや方法って地味に選択肢少ない気がするんで、少しでも参考になる部分があれば幸いです。
写真の表現の幅が広がったんで、引き続き色々と試行錯誤しつつ、俯瞰撮影を楽しんでいきたいと思います。
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