毎月、読んで良かった本をピックアップして紹介していくこの企画。
今回は2020年11月に読んだ本の中から、特に良かった3冊をご紹介します。
本はいつもKindleで購入していますが、今回紹介する3冊のうち2冊は本屋をぶらぶらしていて偶然見つけたもの。
やっぱり、本屋巡りっていいものですねぇ。
美しいインドア・グリーン
写真も文章も構成も美しくて、めちゃくちゃ感動した本。
写真が美しい本は結構ありますが、文章や構成も美しい本はなかなか出会えるものではありません。
本書はタイトルの通り、室内で育てられる植物に特化した解説本です(こういうの、ありそうでなかなかない?)。
ただ単にお洒落に紹介されているだけではなく中身も充実していて、非常に実用性があります。
詳しい育て方や増やし方といった基本的なことはもちろん、鉢を手作りする方法や肥料を手作りする方法といったマニアックな情報まで網羅されていて驚きました。
情報量は多いですが、美しい写真を織り交ぜながら平易な言葉で語っているのでサラッと読めてしまう。これは何気にすごいことだと思います。
本書の2人の著者は元々デザイナーということで、そのデザインセンスが写真・文章・構成全てに反映されているのだろうなぁと思いました。
ブロガーならではの発想だけど、こういう優れたデザインは、ブログ作りにも活かせないかなぁなんて思ったり。
もし観葉植物関係のおすすめ本を1冊だけ選ぶとしたら、間違いなく本書を推します。
室内で植物を育てたい方には特におすすめしたい1冊。
見たことない サボテン・多肉植物
美術館のようなサボテン屋「叢(くさむら)」店主、小田康平さんによるサボテン・多肉植物の本。
写真集のような感じで、78の個性的なサボテン・多肉植物が紹介されています。
この本の素晴らしいところが、巻末に全ての個体について解説が載っている点。
写真で紹介されている個体のどんなところが魅力的なのか、小田さんならではの観点と語り口で紹介されています。
僕は小田さんの美しい紹介文がとても好きで、思わず時間を忘れて読みふけってしまいます。
叢さんのインスタグラムでも、その素敵な紹介文を垣間見ることができますので、ご興味ある方はぜひ覗いてみてください。
途中でいくつかコラムも挟まれており、巻末の解説と合わせて読み物としてもなかなか読み応えがありました。
サボテンについての知識も学べて、トータルでとても楽しめた1冊。
集中力はいらない
森博嗣さんのエッセイ。
「集中力は大事だ」と当たり前ように言われますが、それって本当なのかと考え直す本です。
「集中」による弊害と「集中しないこと」による効用について、森博嗣さんらしい切り口で語られています。
本書の主張は常識とは逆を行く天邪鬼的な考え方かもしれませんが、自分が今まで考えもしなかった観点だったので、多くの新鮮な気づきが得られました。
僕が日頃感じていたことに近いことも書いてあって、個人的には共感できたところも多々あり。
この本を読みながら、まさに集中せずに(笑)色々と思考を巡らせていたところ、新たにやってみたいことを思い付いたり、働き方や時間の使い方に関するアイデアが浮かんだりしました。
これをきっかけにまた新しいことを始めるかもしれませんねー。
そういう意味では、僕の実生活にわりとインパクトをもたらしてくれた本とも言えるかもしれません。
森博嗣さんの本は色々と読んでいますが、脳に全く新しい刺激が与えられる感じがして面白いです。知識の吸収ではなく、新たな思考のタネが植え付けられるようなイメージ。
それをきっかけにいろんなアイデアを思いついたりするんですよ。
本書の中でも「自分でちゃんと考えようね〜」という話は何度か出てきますが、本書自体が「自分で考える力」を養うのにもとても良いんじゃないかなと思いました。
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