毎月、読んで良かった本をピックアップして紹介していくこの企画。
今回は2022年1月に読んだ本の中から、特に良かった5冊をご紹介します。
ブログ開設初期から続けているこの読書シリーズですが、今年からプチリニューアルをしております。
これまで毎月3冊に限定して紹介していたんですが、今回から特に冊数を決めずに取り上げていくことにしました。
3冊に限定する必要もないなぁと、今さらながら気づきまして(笑)
また、記事のアップタイミングも月初ではなく月末に変更して、当月分をまとめていくスタイルでいくことにしました。
それではさっそくリニューアル一発目、2022年1月分をどうぞ。
The Art of Marketing マーケティングの技法
パーセプションフロー・モデルを用いたマーケティング手法を解説した本。
パーセプションフローとは「消費者の認識が変化していくフロー」のことでして、カスタマージャーニーマップの進化版みたいなイメージです。
マーケティングに携わる身としては、すぐにでも仕事に応用したいと思える内容でして、めちゃくちゃ有用でした。
企業でマーケティングの仕事をされている方にとっては、非常に学びの多い1冊なんじゃないでしょうか。
導入部分でアリエールのマーケティング事例が紹介されているんですが、これぞ真のマーケティングって感じのエピソードでグッときましたね。
いやーしかしこういう本を読むと、「自分はまだまだここまで深いマーケティング思考ができていないなぁ」と痛感させられますなぁ。
現代経済学の直観的方法
この本は、面白すぎてページをめくる手が止まらなくなりました。
現代経済をここまでわかりやすく・面白く解説した本には出会ったことがありませんでしたね。
一応、経済学は大学時代に勉強しましたが、大学4年間をかけて学んだことよりも遥かに多くのことを本書で学べた気がします(笑)
学生時代にこういう本に出会いたかった…。
「インフレとデフレのメカニズム」みたいな定番の話はもちろん、「仮想通貨とブロックチェーン」といった直近流行りのワードについてもガッツリ解説されております。
文章を読んでいて「なんかやたら難しい単語を使うなぁ」と感じたところも無いわけではないですが(笑)、解説の仕方が圧倒的に面白いんで、読み物として楽しい本でした。
残業学~明日からどう働くか、どう働いてもらうのか?
タイトルが妙に面白そうだったんで手に取ってみた本。
残業学って、初めて目にする字面ですね。
残業が発生するメカニズムと、それを改善する為の組織作りについて語られている本です。
「学」と謳っているだけあって、しっかりとデータに基づいた考察がなされているところが素敵でした。
個人的には「残業麻痺」って現象や、「残業は病気のように感染・集中・遺伝する」って話が興味深く、なるほどなぁと思いながら読みましたねー。
読み進めると組織論みたいな話になっていくんで、個人というよりどちらかというと経営者層やマネジメント層に役立ちそうな内容かと思います。
逆に言うと「こうして効率化して残業を減らそう!」みたいな、浅い小手先のテクニックは紹介されていないんで、そこはご注意ください。
第二言語習得論に基づく、もっとも効率的な英語学習法
第二言語習得論というのは、第二言語を学ぶプロセスやメカニズムを研究する学問なんですが、その学問の知見から英語の効果的な学習方法を解説した本です。
と言っても、この本は小難しい研究やエビデンスの話は一切出てこず、英語学習のコツ・要点をサラッと解説している感じ。
個人的にはもう少し論文寄りの深い解説を期待していたんですが、これはこれですぐに取り組める学習Tipsを学べたので良かったなと。
僕は英語の勉強も兼ねて毎日英文を読むようにはしているんですが、なかなか上達しない理由がわかりました(笑)
薄っすら気づいてはいたんですが、改めて英文法ちゃんとやらないとダメですな(笑)
学習すべき順序やおすすめの学習本なんかも色々紹介されているんで、英語を効率的に勉強したいと思ったらまず本書を手に取ってみるといんじゃないんでしょうか。
一度読んだら絶対に忘れない英文法の教科書
上で紹介した「第二言語習得論に基づく、もっとも効率的な英語学習法」を読んだ結果、「まずは文法を再学習せねばならん」ってことに気づいたんで、文法を学び直すために購入。
書店に行って英文法の本を色々と物色してみた結果、この本が一番面白そうだったんで買ってみました。
この本の変わっているところは、文法をただ公式的に説明するだけではなく、なぜそのような文法が生まれたのかという歴史・背景まで深掘って解説しているという点です。
学校では「そういうルールです」としか教わらないことを、歴史的な観点・言語学的な観点からどういう理由でそうなったのかをマニアックに解説しているんですよ。
例えば、
- be動詞ってなんでbe動詞と呼ばれるのか?
- なんで三単現だけ「s」がつくのか?
- ifの構文でなんで過去形を使うのか?
などなど、「そういうルールです」ではなく、なぜそうなったのか、背景が深掘り解説されております。
そんなのただのウンチクに過ぎないと言われればそれまでなんですが(笑)、僕は理由が分からないと公式を覚えられないんで、こういう解説をしてもらった方が楽しんで学べるし記憶にも残りやすいんですよね。
僕みたいに「単なる公式の暗記」が苦手な人には結構ハマる本なんじゃないかとー。
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