毎月、読んで良かった本をピックアップして紹介していくこの企画。
今回は2023年3月に読んだ本の中から、読んで良かった3冊をご紹介します。
今月は中目黒の古本屋さんで、面白い本に出会いました。
ティファニーのテーブルマナー
これで作法の心得がわかりましたから、作法を破ることができます。しかし、作法を破るには、十分社交知識の心得がいることを忘れないでください。
引用元:ティファニーのテーブルマナー
古書店・COW BOOKS 中目黒さんに立ち寄ったときに偶然見つけた本。
あの有名なジュエリーブランドが、テーブルマナーの本を出していたとは知りませんでした。
1969年に発売された古い本みたいなんですが、今でも出版され続けていて、普通に新品でも買えます。
ティーンエイジャー向けに書かれた本みたいなんですが、大人が読んでも勉強になる内容でした。お恥ずかしながら、魚用ナイフと肉用ナイフの持ち方の違いなどは知らなかった…。
100ページにも満たないボリュームなんで、サッと読めちゃうところもいいですね。
ちなみにこの本、挿絵がすごく良いんですよ。
ささっと書いたようなタッチの絵なんですが、妙に味があると言いますか、どこか惹かれる魅力があります。
中にはこんなシュールなシーンの絵もあって、ちょっと笑いました。
マナー本と言うとちょっと堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、この本はまるで漫画のように肩肘張らずに読めます。
ちょっといいレストランに行く前なんかに、また読み返したいですね。
普段あんまり読まないジャンルの本でしたが、この本はどこかアート本みたいな雰囲気もあり、個人的にかな〜り気に入っちゃいました。
運動脳
しかし結論からいえば、効果はあまり期待できない。脳の機能を高めるには戦略的に運動するほうが、パズルや脳トレよりはるかに効果があることを、研究成果がはっきりと証明している。驚いたことに、脳は頭を働かせようとするより、身体を動かすことでこそ威力を発揮する器官らしいのだ。
引用元:運動脳
運動が脳にもたらす効果について解説した本。
ストレスや不安を抑える・集中力や創造力を高める・学力を伸ばす等々、定期的にジムで運動している身としてはめちゃくちゃ嬉しくなる話題のオンパレードで、運動へのモチベーションが高まりまくりました。
似たようなテーマの本は何冊か読んだことがありますが、この本が一番わかりやすくて面白かったです。
神経科学が立証している事実をベースに、どういうメカニズムでどういう変化が起こるのか分かりやすく解説されているんで、ちゃんと納得感がありました。
また、ちょいちょいトリビア的な話が挟み込まれていて、最後まで一気読みしたくなるような構成も素晴らしかった。
個人的には「研究者が核実験を利用して脳の謎を解いた」って話や、「村上春樹の執筆方法」の話なんかはとても興味深かったです。
村上春樹、イメージと違ってめちゃくちゃ運動していてスゲーと思いました(笑)
「運動のメリットを得るには、どんな運動をどれくらいやれば良いのか」という目安も書かれているので、これから運動に取り組みたいって人にもおすすめしたい良書です。
森博嗣 Gシリーズ
「思考というのは、既に知っていることによって限定され、不自由になる」犀川が煙草を消しながら言った。「まっさらで素直に考えることは、けっこう難しい。重要なことは、立ち入らないことだ。海月君が真理を見抜いたのも、その視点によるところが大きい」
引用元:τになるまで待って
森博嗣のミステリー小説、Gシリーズです。
9冊セットのものを買って、今月読み終わりました。
森博嗣の小説は、S&MシリーズにハマったのをきっかけにS&M→V→四季→Gシリーズと読み進めてきているんですが、全部話が繋がっていて、どんどん森ワールドの深みへと足を踏み入れている気がしています(笑)
もはやここまで来たら、この沼から抜け出せません…(笑)
S&MやVシリーズとは違って、Gシリーズは前編に渡ってちょっとした謎を残した状態で終わる形式になっていて、これまで読んできたものとはまた一味違う読み心地でした。
次はXシリーズを読んでいこうかと思います。
XシリーズはS&M・V・四季シリーズの番外編みたいなので、また馴染みのキャラが出てくることになるんですかね。
次はどんな展開が待ち受けているのか。楽しみ楽しみ。
コメント
おお!このティファニー本良きですね!
珈琲きっかけにマスターや常連さんとの話の中で
自然と教えていただくおすすめの
咖喱、BAR、ワイン等色々行き視野が広がると
マナー的なところにも最近はたまに行くことが。
肩肘張らない絶妙さ&お洒落さで覚えられそうです。
…虚空男性の表情たまらんですね笑
>KOHさん
読みやすくて、役に立って、ちょっとクスッと笑える、とてもナイスな本でした!
場所によって必要とされるマナーってありますよね〜。
そういうときに、サラッと美しい所作ができる大人になりたい…(笑)