クラシックシェービングで使うシェービングソープをブランド別に比較します。
僕がこれまで実際に購入して使用してきたシェービングソープについて、使用感やおすすめ度をまとめました(随時更新予定)。
なおシェービングソープ購入するにあたって、僕は以下の選定基準を満たすものを選ぶようにしております。
あくまで個人の感想ベースの比較になりますが、海外ブランドのシェービングソープを購入する際の参考になれば幸いです。
ブランド別シェービングソープ評価一覧
ブランド別にシェービングソープのおすすめ度や特徴をまとめました。
いずれもByronShavingCompanyのLather Masterというラザリング専用ボウルを使って、泡立ちやすさ等の評価を行っています。
ブランド名 | おすすめ度 | 価格 | 内容量 | ベース | 香りの強さ | 泡立ちやすさ | 保湿効果 | 刃の滑りやすさ | パッケージデザイン | 原産国 | ビーガン対応 | 購入リンク |
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Barrister and Mann | $24.99~ | 約115g | 獣脂ベース | 少し強め | 高い | 高い | 非常に良い | 高級感あり | アメリカ | なし | 商品一覧 | |
House of Mammoth | $28.00 | 約115g | 獣脂ベース | 非常に強い | 高い | 高い | 良い | 高級感あり | アメリカ | なし | 商品一覧 | |
Soap Commander | $17.50 | 約170g | 植物油ベース | 普通 | 非常に高い | 高い | 良い | 少し安っぽい | アメリカ | あり | 商品一覧 | |
Zingari Man | $22.95~ | 約140g | 獣脂ベース | 非常に強い | 高い | 普通 | 良い | 普通 | アメリカ | 一部あり | 商品一覧 | |
Phoenix and Beau | $24.00~ | 約115g | 獣脂ベース | 少し強め | 高い | 高い | 良い | 少し安っぽい | イギリス | 一部あり | – |
上の表内のブランド名をクリックすると、各ブランドの公式サイトへ遷移します。購入リンクをクリックすると、Maggard Razors(アメリカのシェービング用品専門店)の商品一覧ページへ遷移します。
現状、僕がよく使うスタメンブランドは「Barrister and Mann」「House of Mammoth」「Soap Commander」の3つで、これらを気に入ってローテーションしています。
おすすめ度の理由や具体的な使用感などについては、次に続く各ブランド別のレビューをご参照ください。
Barrister and Mann レビュー
おすすめ度
おすすめ度の理由
Barrister and Mann(バリスターアンドマン)のシェービングソープは、使用感や香りなど全てにおいて高品質でバランスが良く、最高評価の星5としました。
現状、個人的に最もおすすめと言えるブランドです。
泡の濃密度はもはや別格。ねっとりした濃厚な泡がお好きな方はハマるんじゃないかと思います。
使用感
ごく少量の水分量でラザリングすると、ものすごく濃密な泡が作れます。もはや泡というより、ヨーグルトみたいな感じ。
この濃密泡を使ってシェービングすると、カミソリが力を入れずとも顔に吸い付くような感覚があって剃りやすいです。
保護力も高いのか、ひりつきなどを感じることなく綺麗に髭を剃ることができます。
香りの特徴
香りの選択肢が比較的多く、いずれも個性的な香りが揃っています。
一部重めな香りもありますが、全体的には清潔感のあるクリーンな香りが多い印象。
香りは人それぞれ好みがあるので合わない人もいるでしょうが、僕はどれもいい香りだな〜と感じます。
定期的に期間限定の香りもリリースされており、限定品を試してみるのもめちゃくちゃ楽しい。
アフターシェーブ
アフターシェーブには、アフターシェーブスプラッシュとアフターシェーブバームが用意されています。
日本へ個人輸入できるのは、ノンアルコールベースのアフターシェーブバームのみ。
バームの容器もおしゃれなガラス瓶で、ポンプ式で使いやすいです。
シェービング後にバームを付けると、僅かにピリッとしたホットなひりつきを感じますが、不快なほどではありません。
香りは付けた後1~2時間くらいはほのかに香る程度に残るんじゃないでしょうか。ソープと同じ香りで揃えて使うのがおすすめです。
その他補足事項
残念ながら、公式サイトは日本への国際発送に対応していません。
が、多くのシェービング用品専門店で取り扱いがあるので、入手は難しくないでしょう。
僕はいつもMaggard Razorsから購入しています。
House of Mammoth レビュー
おすすめ度
おすすめ度の理由
Barrister and Mannと同じくらい個人的に気に入っているのが、House of Mammoth(ハウスオブマンモス)のシェービングソープ。
おすすめ度を4.5としたのは、香りがかなり強めなので好き嫌いが分かれるだろうと思ったのと、製品にちょっとしたバラツキがある為です。
石鹸作りでは、特定の条件で「ソーダ灰」と呼ばれる白い斑点が発生することがあるんですが、僕が買った3つのうち1つにソーダ灰が発生していました(ショップに問い合わせたら、「たまにそういうことあるんだよね〜。でも使用には問題ないから」とのこと)。
ソーダ灰が発生していてもそのまま普通に使えるんですが、カビが生えているみたいで見た目が良くないんで、僕は表面だけ削り取りました。
プロフェッショナルならもう少し品質にこだわってソーダ灰とか発生させないように作って欲しいところなんで、星4.5ということで。
使用感
Barrister and Mannほどではありませんが、濃密でしっかりした泡が作れます。
アヒル脂と牛脂が用いられているんですが、その配合が良いのでしょうか?僕の場合は肌への刺激も特に感じず、使用後に乾燥しすぎることもなく、快適に使えます。
ソープ自体がちょうど良い硬さで、ヘラですくい取りやすいのも個人的に気に入っています。
香りの特徴
かなり強め。僕は好きなんですが、強い香りが苦手な人は注意。
個性的で複雑な香りが多いんで、香りを嗅いでいて楽しい気分になります。
写真の真ん中のALIVEという香りが一番人気っぽいですが、グリーンアップルの香りをベースとしつつ、その中になんとも言えない埃っぽさのようなニュアンスが混じっており、複雑で大人っぽいしっとりさがあってハマりました。
アフターシェーブ
スプラッシュとバームがありますが、僕はノンアルコールのバームの方を使っています。
バームの使い心地自体はマイルドで、刺激もなくしっとり保湿してくれる感じ。
軽くコロンを付けたくらいの香りが残るんで、強い香りが苦手な人や香りを控えた方が良い場所に行くときなんかは注意が必要です。
逆に夜寝る前などに使うと、良い匂いに包まれて眠ることができるんで、僕は結構気に入っています。
その他補足事項
ソープもバームもパッケージのデザインがイケていて、僕が持っているものの中では一番化粧品っぽい綺麗な見た目です。
高級感のあるパッケージだと使う度に良い気分になるんで、どのソープを使おうか迷ったときはこれを手に取りがちであります。
Soap Commander レビュー
おすすめ度
おすすめ度の理由
Soap Commander(ソープコマンダー)は濃密なんだけどサラッとした泡立ちで、上の2ブランドとはまた異なる使用感です。
剃った後はさっぱりと清々しい気分になるような清涼感があり、特に暑い日なんかはこのシェービングソープで剃りたくなります。
水分量の調整に少しコツがいるのと、パッケージがちょっと安っぽいということで、おすすめ度は4.5としました。
使用感
非常にさっぱりとした使用感です。
顔にへばりつくような濃厚さというより、若干さらさらとしたニュアンスの泡が作れます。
水分量はお好みですが、個人的にはごく少量がおすすめ。水っぽくなりやすいので、ブラシはわりとしっかり絞ってからラザリングすると良いです。
香りの特徴
香りはあっさり目で、後残りしない程度の強さです。
強い香りが苦手な人でも、これは問題なく使えるんじゃないでしょうか。
香りの選択肢は結構ありますが、どれも爽やかな香りが多い印象なんで、わりと万人受けしやすいラインナップかと。
アフターシェーブ
スプラッシュとバームがありますが、僕はバームを使っています。
Soap Commanderのバームはメントールが入っており、ガツンとスースーする使用感です。
初めて使ったときは清涼感が強すぎてビビりましたが、不思議とその感覚がクセになるんですよね。
この強烈なスッキリ感はSoap Commanderのアフターシェーブバームでしか体験できないんで、定期的に使いたくなります。
髭を剃らない日は、ここのバームを洗顔後の保湿剤としてよく使っています。
その他補足事項
少し残念なのは、パッケージが少しチープであることです。
まぁ中身の質は良いので問題はないのですが、もう少し高級感があれば完璧だったのになぁと思ってしまいますね。
ただその分、この記事で紹介しているものの中では容量が多くて価格が安いので、遠慮なくたっぷり使えるのは魅力的。
Soap Commanderは公式サイトが国際発送に対応しているんで、公式サイトから直接買うことも可能です。
Zingari Man レビュー
おすすめ度
おすすめ度の理由
Zingari Man(ジンガリマン)はThe Watchmanの香りを持っているんですが、使用後にわずかに肌がつっぱる感じがあります。
また、アフターシェーブバームの使い心地がちょっとヒリヒリする感じがあって、あまり快適ではありませんでした。
以上の理由からおすすめ度は3.5としていますが、ここのブランドは珍しくアフターシェーブスプラッシュもアルコールフリーで作られています。
ソープ・スプラッシュ・バームを全てセットで揃えたいという場合は、Zingari Manが良い選択肢になり得るでしょう。
使用感
上述しましたが、使用後にわずかに肌がつっぱる感じがあります。
良くも悪くも、脂を落とす洗浄力が結構強いのかもですな。
僕は普通肌ですが、もしかしたら脂性肌の人には快適な使用感に感じられるかもしれません。
香りの特徴
1種類しか持っていないんでなんとも言えないですが、ザ・アメリカって感じの香りです。
人によっては甘ったるさやくどさを感じるかも。
香りの持続性は比較的高めだと思います。
アフターシェーブ
スプラッシュもバームもアルコールフリーで作られているんで、どちらも日本へ個人輸入可能です。
両方使ってみましたが、スプラッシュの使用感がなかなか良いですね。特に沁みたりすることなく、保湿力も高いと感じました。
一方バームは、なぜかヒリヒリする使用感で、あまり心地良くはありませんでした。
その他補足事項
ソープは香りによって微妙に値段が違っているんで注意。
スプラッシュとバームをセットで買える数少ないブランドなんで、肌に合いさえすれば良い選択肢になるでしょう。
Phoenix and Beau レビュー
おすすめ度
おすすめ度の理由
Phoenix and Beau(フェニックスアンドボウ)のソープは香りも泡立ちも良く、シェービングするのに何も問題はありませんが、先に挙げているスタメン3ブランドと比較するとちょっと見劣りする感じ。
Maggard Razorsで取り扱いが無いんで公式サイトから直接買ったのですが、よく品切れしていて微妙に手に入れづらいです。
確か購入後の荷物トラッキングもできなくて、その辺の不便さも考慮しておすすめ度3としました。
使用感
泡立ちは良いですが、個人的にはもう少し泡に濃厚さが欲しいと感じました(これは完全に好みの問題)。
ソープ自体はほんの少し粉っぽさを感じるような質感でちょっと独特です。
香りの特徴
ありきたりではない、少し凝った香りで個人的には好きです。
ほのかな香りを感じながらシェービングでき、後残りする感じはそんなにありません。
アフターシェーブ
Phoenix and Beauにもノンアルコールのバームがあるんですが、買っておらず試していません。
ソープを使ってみて良かったらバームも買おうかと思っていたんですが、そこまで気に入らなかったので購入には至りませんでした。
その他補足事項
パッケージが残念なほど安っぽいです(笑)
ケースが100円ショップで売ってそうな質感。商品画像を見る限り、アフターシェーブも同様にチープな容器に入ってそうですな。
もう少し高級感があれば、もっと使いたい気持ちになるのですが…。
コメント
レビューありがとうございます、知らないブランドもあったので参考になりました。
ソープはなかなか減らないので大量買いできないのが辛いです
>うにぞうさん
コメントありがとうございます!!
ソープは全然減らないですよね!
僕は使い切る前に新しいものを買っちゃっていますが、そうするとローテーションが増えて余計減らないです(笑)
うにぞうさんのサイトも参考にさせてもらっていますー!!