毎月、読んで良かった本をピックアップして紹介していくこの企画。
今回は2020年3月に読んだ25冊の中から、特に面白かったものを3冊ご紹介します。
「解決は1行。」(細田高広)
・例えば仕事で、複雑なビジネスモデルをたったひと言で説明しちゃう人。
・例えばTwitterで、たったひと言のつぶやきで相手をハッとさせられる人。
僕はそんな人達にとても憧れますが、この本はまさにひと言で色んな課題を解決しちゃう人の思考法を知れる本です。
タイトルの通り、本質を突く1行を生み出す25の技法が事例と共に紹介されています。
僕みたいに言葉をいじくり回すのが好きでたまらない人には、めちゃくちゃ刺さる内容だと思います。
「解決は1行。」
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このタイトルを本につけるのって、勇気いりますよね〜。だって、1行と銘打っているのに中身が冗長だったら、全く説得力が無いから(笑)
でもご安心を。
この本はタイトルに違わず、読み進める度に学びのある名言のオンパレードでして、読み飛ばしたいと思える箇所は1行もありませんでした。
言葉を使うあらゆる人におすすめですが、コピーライティングなんかに興味がある人には特におすすめの1冊です。
偉大な人ほど、少ない言葉で多くを伝える。
ラ・ロシェフコー
小者ほど、多くの言葉を使う割に何も伝えない。
「絵を見る技術 名画の構造を読み解く」(秋田麻早子)
「絵にはそんな見方があったのか!」と度肝を抜かれた1冊。
ビジュアル・リテラシー、いわゆる絵を観察する力を学べる良書です。
美術館などに行くと、たまに1つの絵をずっと眺めている人がいますが、どんな観点で見ているのかいつも疑問だったんですよ。
せいぜい「筆使いや色使いなんかを見てるのかなー」くらいにしか思ってなかったんですが、この本を読んでビビりました。
絵には「主役」「経路」「色の意味」「構造」など読み解くべきポイントが沢山あって、思ってたのと次元が違いました。
絵って感覚で語られがちだと思いますけど、この本では名画の名画たる所以が非常にロジカルに語られていてすごく納得感がある。
この本で見方を学ぶだけで、今まで気づかなかったことにどんどん気づけるようになるんで、本当に世界が広がった感があります。
「絵を見る技術」って、知ってても知らなくても生きていける類のリテラシーでしょう。
でも、人生をより豊かにしてくれるのは、こういったリテラシーなのかもしれないと思いました。残りの人生が楽しくなるなぁこれは。
「Casa BRUTUS特別編集 美しい暮らしをつくる本。」(マガジンハウスムック)
Casa BRUTUSの特別編集号。「美しい暮らしをつくる本」というテーマで、暮らしの羅針盤となるような本を300冊紹介しているものです。
「本を紹介する本」でありますが、紹介の切り口が多様で面白いです。
意識高めのものから、ゆるっとしたエッセイ的なものまで、本当に多種多様な本が紹介されています。
また、所々で抜粋されている本文や紹介文が美しいのも魅力です。読みたい本が増えました。
個人的には、クローゼット周りで読みたい本として紹介されていた「FASHION TRIBES」「レキシントンの幽霊」なんかは近々読んでみたいなと。
3月振り返り:ブクログを使い始めてみるなど
いやー、3月も読書が面白かったです(特に良かったのはやはり、解決は1行、絵を見る技術)。
読んで良かった本などを振り返れるようにしときたいなぁと常々思っていたんですが、3月から本の管理にブクログを使い始めました。
ブクログはWeb上で仮想本棚を作れるサービスですが、僕の使い方としては読んだ本を「レビュー+ひと言感想」と共に登録していってる感じ。
レーティングとメモが保存できて便利なんですよね。めちゃくちゃ良かった本には星5をつけるようにしてます。
検索機能が充実してるんで、星5つけた本で絞れば、後で振り返れるんで便利です。
年間の読書量が結構な数になるんで、年末恒例の「今年読んで良かった本ベスト」みたいな振り返りにはいつも難儀するんですが(笑)、ブクログで整理しとけば楽になりそうです。
ブクログをご覧頂ければ分かるとおり、3月はちょっと軽めの本ばかり読んでいました。
4月はいくつか骨太な本も読んでいきたいなと思います。
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