クラシックシェービングの楽しみの一つにアフターシェーブ選びがあります。
アフターシェーブは髭剃り後に肌をケアするために塗るもので、保湿力・香り・使用感など実に多様です。
今回は、僕が実際に買って試した「海外アフターシェーブ製品」を6種比較し、個人的No.1アフターシェーブを選出してみました。
今回比較した6種のアフターシェーブ
比較した6種アフターシェーブの概要を表でまとめました。
アイテム | 特徴 | 価格 | 内容量 | 生産国 | パッケージデザイン | 香りの強さ | メントール |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Barrister and Mann | 複雑で奥行きのある香り、使いやすいポンプ式 | $21.99 | 110ml | アメリカ | クラシカルでスタイリッシュ | 強い | なし |
House of Mammoth | 低刺激、持続する香り | $25 | 118ml | アメリカ | 個性的でアート風 | 強い | なし |
Soap Commander | 高品質の手作り、しっとり保湿 | $13.50 | 118ml | アメリカ | ミニマルなデザイン | 普通 | あり |
Zingari Man | バームもスプラッシュもノンアルコール | $15.95~ | 118ml | アメリカ | マットな質感の瓶 | 強い | なし |
Cella Milano | 伝統的なイタリア製、肌に優しい感触 | $14.50 | 100ml | イタリア | レトロなデザインのチューブ | 弱い | なし |
Rex Supply Co. | ユニークな香りとデザイン | $20 | 118ml | アメリカ | モダンで洗練されたデザイン | 強い | あり |
いずれも海外から個人輸入可能な製品です。
購入先としておすすめなのはMaggard Razors。
Maggard Razorsはアメリカのシェービング用品専門店で、今回紹介しているアイテムは全てここから購入可能です。
Barrister and Mann
Barrister and Mannは、アメリカ発のクラフトシェービングブランドで、独自の香りのブレンドと高品質な成分にこだわることで知られています。
アフターシェーブバームは、しっかりとした保湿力を持ち、肌に潤いを与えてくれますが、オイリーすぎず、軽い仕上がりが特徴。
つけた直後に僅かにピリッとした刺激を感じることがありますが、不快なほどではなく、すぐに落ち着きます。
スパイシーやウッディ、フローラルなど、多様な香りが展開されており、香りの強さは強め。
軽いコロンレベルでつけた後も長時間香りが続くため、香りを楽しみたい方にはハマるかと。どれも香りの完成度が高く、ユニークで複雑さを持っています。
成分は以下の通り。
水、カプリン酸/カプリル酸トリグリセリド、スクワラン(オリーブ)、ポリアクリルアミドメチロールプロパンスルホン酸、Aveena sativa(オート麦)カーネルプロテイン、Simmondsia Chinensis(ホホバ)オイル、香料、アロエベラ葉エキス(および)マルトデキストリン、ポリソルベート80、サッカライドイソメレート、Raphanus Sativus(大根)種子エキス、Garcinia indica(Kokum)バター、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、Theobroma grandiflorum(Cupuacu)バター、アラントイン、フェノキシエタノール(および)カプリリルグリコール(および)ソルビン酸、プロパンジオール、Enteromorpha Compressaエキス、Silybum Marianum果実エキス、Ocinum Sanctum葉エキス
パッケージデザインはクラシカルでスタイリッシュな印象。
半透明の茶ビンにポンプが付いた形式で、適量を取りやすく、使い勝手が良いです。見た目も美しく、洗面台に置いておくだけで絵になるカッコ良さですね。
価格はやや高めですが、その品質とデザインを考えると納得できる一品かと。特に、個性的で複雑な香りを楽しみたい方には強くおすすめできる製品です。
House of Mammoth
House of Mammothは、アメリカ発の新興ブランドで、独特な成分配合とクリエイティブな香りが特徴。
アフターシェーブバームは、非常に軽いテクスチャーで肌に素早く馴染み、保湿力も高いと感じます。
刺激がなくマイルドな使い心地のため、アルコールやメントールの刺激が苦手な人にも向いているかもしれません。
香りは強め。つけた後も香りが長時間持続し、香りの豊かさを楽しむことができます。
成分は以下の通りです。
水、Hamamelis Virginiana(ウィッチヘーゼル)&水&安息香酸、Behentrimonium Methosulfate(および)セテアリルアルコール、Simmondsia Chinensis(ホホバ)種子油、パンテノール、パルファン、シルクアミノ酸、Salix Alba(ホワイトウィロー)樹皮エキス、Aloe Barbadensis葉ジュース(および)マルトデキストリン、アラントイン、セチルアルコール、linum usitatissimum(アマニ)種子油、アルガニアスピノサ(アルガン)核油、トコフェロール、プロピレングリコール(および)ジアゾリジニル尿素(および)ブチルカルバミン酸ヨードプロピニル、スクワラン(オリーブ)、Rosa Mosqueta(ローズ)ヒップ種子油、Butyrospermum Parkii(シア)種子油、マンゴー種子バター、Pongamia Glabra(Karanja)種子油、Juniperus Oxycedrus木油(精製)
パッケージデザインは個性的でアート風。ガラスの瓶には高級感があり、ノズルの形状がなぜか2種類存在します。
特にツイストするタイプ(写真左)の方は使い勝手が良く、普通のポンプ形式以上に使いやすくて好きです。
個性的なデザインと香りが好きな方にはおすすめですが、香りの強さがやや強いため、好みが分かれる可能性あり。
Soap Commander
Soap Commanderは、アメリカの家族経営ブランドで、高品質な手作り石鹸やスキンケア製品で知られています。
アフターシェーブバームは、やや硬めのテクスチャーで、伸びが良いのが特徴。
しっとりとした保湿感が長時間続き、メントールのクールダウン効果もあって、さっぱりとした使用感が得られます。この爽快感は使うほどクセになります。
香りは弱すぎず強すぎずちょうど良い感じで、ナチュラルで優しい香りが中心。香りの持続時間は短めなので、強い香りが苦手な方でも使用できるでしょう。
成分は以下の通り。
アロエベラ、蒸留水、アボカドオイル、ヒマワリオイル、乳化ワックス、セチルアルコール、乳酸ナトリウム、香料、シアバター、メントール、プロピレングリコール、ジアゾリジニル尿素、ブチルカルバミン酸ヨードプロピニル
今回紹介しているアフターシェーブの中では、最もシンプルな成分構成ですね。
パッケージデザインはややチープな印象を受けます。100均に売っているプラスチック容器のような感じで、個人的にはもう少し高級感が欲しいところ。
適量を取りやすいのは良い点ですが、不透明のため残量が分かりづらいのが難点です。
パッケージの安っぽさは少し残念ですが、中身はだいぶ気に入っており、シェービングしない日にも保湿剤として使っています。特に夏場や暖かい時期には重宝する一品。
Zingari Man
Zingari Manは、アメリカ発のスキンケアブランドで、珍しくバームだけでなくスプラッシュもノンアルコールで作られています。
アフターシェーブバームは、使用すると肌に刺激を感じ、ヒリヒリして心地よくないのが難点。一方、スプラッシュタイプは保湿力があり、まずまずの使用感でした(ローションというより乳液に近い感じ)。
香りは強めで、アメリカ的な重厚でコッテリした香りが特徴です。
香りが長時間持続し、好き嫌いが分かれるかもしれませんが、香りを重視する方には魅力的な選択肢になるかと。
成分は以下の通り。
水、マンサクエキス、メドウフォーム油、ステアリン酸グリセリル(およびステアリン酸PEG 100)、ホホバ油、オート麦種子油、グリセリン、アランチオン、セテアリルアルコール、セチルアルコール、d-パンテノール、香料、プロピレングリコール(および)ジアゾリジニル尿素(および)ブチルカルバミン酸ヨードプロピニル、セイヨウシロヤナギエキス、エデト酸四ナトリウム
パッケージにはマットな質感の瓶が採用されています。容器の瓶がサラサラしていて触り心地がよく、このデザインは好きですね。
アフターシェーブバームは肌に刺激が感じられる為、敏感肌の方には不向きかな。スプラッシュはノンアルコールで保湿力があり、使用感は悪くありません。
個人的には、ここのアフターシェーブを買うならスプラッシュの方がおすすめです。
Cella Milano
Cella Milanoは、長年にわたり品質と伝統を重んじた製品作りを続けている、イタリアの老舗シェービングブランドです。
ちなみにCellaは「セラ」ではなく「チェッラ」と読みます。
アフターシェーブバームは、保湿力がありながらもサラッとした使用感が特徴で、肌にスッと吸収されていくような不思議な感覚が楽しめます。
つけた後はしっとりとした感触が残るものの、ベタつくことはありません。
香りは、ほのかにハーブや薬草を感じさせる香りで、強すぎず穏やかな印象で癒されます。個人的にはかなりリラックスできる香り。
成分は以下。
アクア、オリボイルグルタミン酸ナトリウム、セテアリルアルコール、Butyrospermum Parkii(シア)バター、シクロペンタシロキサン、ビサボロール、グリセリン、パルファン、ステアリン酸グリセリル、アラントイン、フェノキシエタノール、デヒドロ酢酸ナトリウム、EDTA二ナトリウム、クエン酸、オイゲノール、ブチルフペニルメチルプロピオナール、リモネン、リナロール
パッケージデザインはレトロな雰囲気を感じさせ、イタリアらしい赤色が印象的です。
シンプルなチューブ容器で、使い勝手は悪くありません。穴が小さめに作られているので、間違えてドバッと出しすぎちゃうことも無し。
海外のインフルエンサーが使っているのを見かけて試しに買ってみたんですが、これが大当たり。使用感が良くてかなり気に入りました。
Rex Supply Co.
Rex Supply Co.は、アメリカの高品質なシェービング用品を展開するブランドで、その精密さとデザイン性の高さで評価を得ています。
アフターシェーブバームは、ローションに近いトロッとした質感が特徴で、肌にスムーズに伸びますが、つけすぎると白残りします。
メントールが配合されているんでスーッとした清涼感が得られますが、香りと相まってややどぎつい印象。
香りは爽やかではあるものの、工業製品のようなアルコール臭が感じられるんで、好みは分かれそうです。
成分は以下。
水、アロエベラ葉汁、クエン酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ペルセア、ペルセアグラティッシマオイル、オリザサティバブランオイル、ベヘントリモニウムメトサルフェート、セチルアルコール、ブチレングリコール、グリセリン、ステアリルアルコール、オウゴンエキス、パンテノール、フェノキシエタノール、カプリリルグリコール、カプリン酸トリグリセリド、ヒポファエラムノイデス果実エキス、ミックストコフェロール、アロエ、ヒアルロン酸、ローズエキス、メントール
パッケージデザインは非常にカッコよくモダンで洗練された印象ですが、使い勝手には難あり。
瓶の口が大きいため、少し傾けただけで大量に出てしまうことがあり、適量を手に取るのがむずい。使い勝手度外視で、見た目重視のデザインと言えるでしょう。
Rex Supply Co.のスラントを愛用しているんで、アフターシェーブバームにも期待していたんですが、これはちょっと期待外れでした。
個人的No.1は…
さて、それでは最後に個人的No.1アフターシェーブを選出しましょう。
使用感・香り・使い勝手、総合的に考えるとNo.1のアフターシェーブは…
Cella Milano!
肌への刺激がほとんどなく、毎日でも使いたくなるような心地よさにハマりました。
メントールが入っているわけではないんですが、ベタつかない使用感とハーブっぽい香りが相まって、使用後は穏やかで心地よい爽快感があります。
ちなみにCella Milanoは、アフターシェーブだけでなく、シェービングソープも非常に完成度が高いです。最近ではこのブランドの製品を最も好んで使っていますね〜。
ソープもアフターシェーブもCella Milanoをメインで使いつつ、日によって気分転換にBarrister and MannやSoap Commanderを使う、というのが僕の最近のシェービングスタイルになってきています。
Cellaは個人輸入するとなると取り扱い店が少ないのが難点なんですが、幸い前述のMaggard Razorsで入手可能。
僕は赤のパッケージしか使ったことがないのですが、別バージョンで青のパッケージのものもあるので、青もいずれ使ってみようと思っています。
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