New「2本目の高級カミソリ」を公開

スラントアジャスタブルの衝撃|Rex Supply Co.のKonsulとDeco Brush

Rex Supply Co.のKonsul クラシックシェービング

Rex Supply Co.のスラントアジャスタブルカミソリとシェービングブラシを購入しました。

あまりのクオリティの高さに、ちょっと感動しています。

これはもはやクラシックシェービングのゲームチェンジャーと言っても過言ではありません。

シェービングがまるで別次元の体験になりました。

「スラント」と「アジャスタブル」について

Rex Supply Konsulを手に持つ

はじめに、両刃カミソリの「スラント」と「アジャスタブル」について簡単に説明しておきましょう。

スラントカミソリは、刃が斜めに配置されているデザインのカミソリです。

↓こういうやつ。

刃が斜めに配置されることにより、刃が髭を切る際の角度が変わり、切れ味が鋭くなります。

スラントカミソリの利点は、少ない力で滑らかに髭を剃ることができる点です。特に頑固な髭や敏感な肌に対して有効と言われています。

アジャスタブルカミソリは、刃の露出度を調整できる機能を持つカミソリです。

↓こういうやつ。

この機能により、自分の髭の濃さや肌の状態に合わせて刃の角度や深さを調整することができます。

アジャスタブルカミソリの利点は、初心者から熟練者まで、自分の好みや肌質に合った露出度を見つけられるところです。

muhle rocca

僕はミューレのROCCAというモデルのカミソリを使っているんですが、次に買うとしたらスラントカミソリかアジャスタブルカミソリかなぁと考えていました。

ROCCAがベーシックな両刃カミソリホルダーなんで、次の1本はちょっと変わり種にしたいなと思っていたんですよ。

そんなとき、たまたまスラントとアジャスタブル両方の機能を併せ持つ「スラントアジャスタブル」のカミソリを見つけました。

アメリカのRex Supply Co.から出ている、Konsulというモデルのカミソリです。

スラントとアジャスタブル両方の機能を持つカミソリは珍しいんで、興味をそそられました。

Rex Supply Co.のスラントアジャスタブル

Konsul Slant Adjustable Stainless Steel DE Razor

というわけで、購入してみました。

買ったのはRex Supply Co.の「Konsul Slant Adjustable Stainless Steel DE Razor」です。

日本のAmazonでも買えますが、見てみたらめっちゃ高いですな(笑)

僕は海外のサイトで、割引セールで安くなったタイミングで購入しました。

素材の仕様がいくつか選べるんですが、僕はスタンダードなステンレス製をチョイスしております(愛用しているミューレROCCAがステンレス製なので、この際だからシェービング道具は全てステンレス製で統一することにした)。

Konsul Slant Adjustable Stainless Steel DE Razorの特徴

実際にKonsulを手に取ったとき、その質感と重量感に驚かされました。

柄は短めなんですが、約105gというずっしりとした重さがあります。

ROCCAとKonsul

優れた耐食性と耐久性を持つマリングレードのステンレススチール製で、持っただけで品質の良さがわかるレベル。

誇張なしで、一生使えそうな頑強さを感じます。

グリップ部分に施されたカッティングも良く出来ていて、指にしっかりと引っかかる感じ。かなり持ちやすいですね〜。

Konsulのダイヤル

Konsulの一番の特徴は、なんと言ってもスラントとアジャスタブルの両方の機能を備えていることです。

ダイヤルを回すことによって、刃の下に位置するパーツを無段階で上下させることができ、これにより刃の当たり具合を調整することができるようになっています。

ダイヤル1とダイヤル6の露出度比較
ダイヤルは1~6まであり、無段階で調整可能。最もマイルドなダイヤル1と、最もアグレッシブなダイヤル6を比較するとこんな感じ。台座部分が動いて、刃の露出がこれだけ変わります。

ダイヤルを0.5動かすだけで、剃り心地はだいぶ変わる印象です。ほんの少し露出度が変わるだけで、全然違うんですなぁ。

「露出度を調整するときに、刃の挟み込みが緩くなったりしないのかなぁ?」とか気になっていたんですが、そこはうまく作られていて、刃をしっかりと固定しながらも露出度だけを調整できるようになっています。

Konsulの使い心地

立ておきしたKonsul

Konsulを使ってみた感想ですが、これはもう素晴らしいの一言。

スラント構造のおかげなのか、髭を剃るのに必要な力が少なくて済み、肌に対する刺激も少ないと感じました。

Barrister and Mannの濃厚なシェービングクリームと合わせると、もはや髭を剃っているというより、髭が溶けていくような感覚です。これがスラントの力なのか…。

Konsulの上部を外す

さらに、アジャスタブル機能を使うことで、その日の髭の状態や自分の好みに合わせて調整できるのも想像以上に素晴らしかったです。

肌が敏感だから今日は露出度を抑えておこう」とか「この替刃はマイルドだから少し露出度を高めてみるか」とか、肌の調子や替刃に応じて剃り味を変えられるのが便利すぎ。

個人的にお気に入りの設定はダイヤル2~2.5あたりです。これはかなりマイルドなセッティングなんですが、肌に全くダメージを感じることなく、ツルッツルにシェービングできてビビりました。

なるほど、これは海外で評判が良いわけだ。

Konsulのパーツ

欠点を挙げるとすれば、刃のセッティングに少しコツが要ることくらいでしょうか。

上の動画で解説されている通り、刃を本体側に乗っけて上から押さえつけるようにホールドすると上手くいきます。

Konsulの替刃のセッティング方法
刃をセットするときは、こんなふうに上から押さえつけつつ、柄の先端のネジを回していく。

刃をセットするときに上から押さえつけないと、刃がズレやすく、快適なシェービング体験が得られなくなるので注意です(経験済み 笑)。

Konsulがクラシックシェービングのゲームチェンジャーである理由

Konsulを持つ

Konsulを使ってみて、これまでのシェービング体験が一変しました。

スラントとアジャスタブルの両方の機能を持つことで、これまでのカミソリでは得られなかった柔軟性とパフォーマンスを実感しています。

スラントだけ、もしくはアジャスタブルだけでは、ここまでの快適性は得られなかったんじゃないかと思います。

順剃りのときは露出度高めのダイヤル4、逆剃りのときは露出度低めのダイヤル2に設定するなど、パスに応じて刃のあたり具合を変えることも可能なんで、自分好みの剃り方を探求していくのもめちゃくちゃ楽しい

ROCCAとKonsulを重ねる

ミューレのROCCAも素晴らしいカミソリですが、Konsulはシェービングを別次元の体験にしてくれた感じですね。

肌の調子も良いし、このカミソリのおかげで毎日のシェービングがより一層楽しくなっております。

Rex Supply Co.のシェービングブラシ

Deco Stainless Shaving Brush

実はカミソリと一緒に、Rex Supply Co.のシェービングブラシも一緒に購入しました。

せっかくなので同じブランドで揃えた方が、道具の統一感があって美しいだろうと思ったからです。

ブラシの性能にはさほど期待していなかったのですが、使ってみるとその使い心地の良さにまたもや驚かされました。

Deco Stainless Shaving Brushの特徴

ROCCAのブラシとRex Supplyのブラシ

最初に目を引くのは、やはりこのブラシのデザインです。

シンプルでありながらエレガントなステンレススチール製のハンドルは、洗練された美術品であるかのよう。

ブラシ底面のロゴ

愛用しているシェービングスカットルのブラシ置きにもぴったりフィットします。

シェービングスカットルとブラシ

重さは驚異の約250gで、「そんなに重くする必要ある?」ってくらい重いです(笑) しかしこの重さが、高級感あってまた良い。

アナグマ毛と人工毛のヘッド

ブラシ部分は交換可能で、高品質の人工毛とアナグマ毛の2種類が用意されています。

僕は両方使ってみたかったんで、人工毛とアナグマ毛の2種類を買いました。

ブラシヘッドとハンドル

ブラシ部分はミューレのROCCAと同じく、ねじ込み式で簡単に交換できる仕様です。

Deco Brushの使い心地

一言でいうと、このブラシはミューレROCCAのブラシの完全上位互換でした。

ブラシの使い心地は大して変わらないだろうと思っていたんで、こんなに使いやすいとは完全に想定外です。

シェービングボウルとRex Supplyの道具
ByronShavingCompanyのステンレスラザリングボウルともベストマッチ。ステンレスで統一されてカッコいい。

まず、人工毛ブラシは非常に柔らかく、めちゃくちゃ肌に優しい感触でした。

毛はスカスカしておらず、みっちりと密集している感じ。

ROCCAの人工毛ブラシとRex Supplyの人工毛ブラシの比較
左はミューレROCCAの人工毛ブラシ、右がレックスの人工毛ブラシ。

ミューレの人工毛ブラシは多少チクチクする感じがありましたが、Rex Supplyのブラシはそういう感覚が一切ありません。

泡立ちも良好。濃厚な泡を作ることができ、初日から快適に使用できました。

シェービングスカットルとRex Supplyのシェービング道具

一方、アナグマ毛ブラシは1本1本の毛がしっかりしており、肌をマッサージするような心地よい刺激を感じることができます。

アナグマ毛は、新品状態だとほのかな獣臭を感じました

別に嫌な匂いではありませんが、ミューレのアナグマ毛ブラシよりも香りが強めに残っている感じ。

カミソリとブラシとシェービングソープ

ブレークイン(ブラシの匂い取り)は、3回ほどシェービングソープを泡立て、3回目の泡立て後にそのまま数時間つけおきしました。

現状、アナグマ毛はまだ、人工毛よりも泡立ちが悪い気がします(と言っても普通に使えるレベルではありますが)。

多分アナグマ毛は人工毛と違って、何度も使ってエイジングを楽しみつつゆっくり育てていく必要があるんでしょうな。

人工毛とアナグマ毛の比較

泡立てたシェービングソープ

人工毛は水切れが良く、乾きやすいのが特徴です。

また、動物由来ではないため、アレルギーを持っている人や動物愛護の観点からも選びやすいです。

一方、アナグマ毛ブラシは、しっかりとした感触があり、髭にクリームをしっかりと塗布できるのが魅力です。

使用感としては、人工毛は柔らかくて軽い使い心地、アナグマ毛は適度なコシがあり、しっかりとした使い心地です。

どちらも素晴らしいですが、僕は連日ブラシを使用する場合や吸水不要で手短に剃りたいときは人工毛ブラシ少し時間を掛けて贅沢な時間を味わいたいときはアナグマ毛ブラシ、というように使い分けています。

持っているブラシ全種
ミューレとレックスのブラシ。毛の質感やボリュームに違いがあり、それぞれ使用感が異なります。

どちらにもそれぞれ魅力があって、それぞれ別のシェービング体験ができて面白いんですよね。

やはりブラシは、「アナグマ毛と人工毛の両方を使い分ける」というやり方が個人的にはおすすめです。

古き良き道具と現代技術の融合

ブラシとカミソリホルダー

Rex Supply Co.の製品を使ってみて感じたのは「古き良き道具の美しさと現代技術の利便性の見事な融合」です。

Konsulはクラシックな両刃カミソリの魅力を持ちながらも、現代の技術によって鋭い切れ味を持ちつつ細かな調整が可能になっており、誰でも自分に合ったシェービングができるようになっています。

Deco Brushは芸術品のような佇まいでありながら、ブラシ部分の品質も極めて高く、使い勝手が良い。

シェービングソープとRex Supplyの道具

なんて素晴らしい製品なんでしょう。

実物を見たことがなかったので、海外から個人輸入するのはちょっと冒険でしたが、本当に買って良かったなと思いました。

棚に置いたシェービング道具

これからしばらくは、ミューレとレックスの2本使いで、シェービングライフを満喫していきたいと思います。

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