最近はバカラの「ハーモニー」というタンブラーを普段使いのグラスとして使っております。
直線的なシルエットのデザインで扱いやすく、手に馴染むちょうど良いサイズのロックグラス。
これが日常使いにピッタリなグラスでした。
1975年に発売された名作
「ハーモニー」は1975年に発売された、バカラのロングセラーアイテムです。
大きさは4サイズあって、僕が使っているのはMサイズ(高さ9.6cm、容量280mlのもの)。
バカラのグラスは他に「タリランド」というモデルのものも持っています(これもMサイズ)。
ハーモニーはタリランドよりも若干背が高く、容量的にもハーモニーの方が若干多く入れられます。
ロックグラスなので、ウイスキーをオン・ザ・ロックなんかで飲むのが似合うグラスではあるんですが、僕はこれを日常使いのグラスとして使っております。
デザインとサイズの妙
ハーモニーのデザインの特徴は、この底面から口元まで真っ直ぐに入った垂直ライン。
このデザインはキラキラと光を反射して綺麗ですが、1つ心配なことがありました。
口元までカットが入ったデザインなので、飲み心地に変に影響しないかが気になっていたんですよ。
しかし実際にこのグラスで飲んでみると、全然気になりませんでした。
むしろ口元に触れる感覚がちょっと面白く、他にない飲み口で僕は大変気に入りました。
タリランドの滑らかにカーブした飲み口も好きでしたが、ハーモニーの垂直ラインの飲み口もまた良いですね。
グラス毎に全く違う飲み心地を楽しめるというのも、バカラの魅力の1つだなぁと気づかされました。
また、ロックグラスならではのサイズ感も、扱いやすくて気に入っているところです。
Mサイズはちょうど手にすっぽりと収まる大きさなので、取り回しやすく、洗いやすいんですよ。
後述しますが「洗いやすい」というのは、普段使いする上で結構重要な要素だと思っています。
目に見えない魅力「音」と「重さ」
単に美しいだけでなく、聴覚や触覚など視覚以外の感覚も楽しませてくれるのがバカラグラスの素敵なところ。
タリランドの紹介記事でもチラッと書きましたが、バカラのガラスはクリスタルガラスと言われていて、一般的なグラスとはちょっと違います。
透明度が高く宝石みたいに煌めくのが特徴なんですが、氷を入れた時の「カラン」という音もまた、澄んだ音色で美しいんですよ。
普通のグラスとは明らかに違う音が鳴るんで、バカラのグラスを手に入れた際はぜひ”試聴”してみて頂きたいところ。
グラスの紹介記事で”試聴”というワードが出てくるの、ちょっと面白いなぁ(笑)
また、個人的にはロックグラスの重さも大好きなポイントです。
ハーモニーMサイズは、タリランドMサイズよりも重い約408g。
個人的な感覚ですが、この重厚感あるグラスで飲むと、なんでも高級で品のある味わいに感じられるんですよね(笑)
以前ガストロフィジクス(食べものや飲みものを味わうときに、五感に作用する要素を研究する学問)に関する本を読んだことがありましたが、その本の中で食器の重さが味覚に影響を及ぼすということが書かれていました。
重いロックグラスで味わいが変わるのは、あながち間違いでもないのかもしれません…。
綺麗な状態を保つ方法
せっかくの美しいグラスなんで、できればいつまでも美しい状態を保ちたいところです。
そこで僕は、バカラのグラスを洗ったら、必ずリーデルのグラスクロスで拭き上げるようにようにしております。
と言っても、そんな丁寧に時間をかけて磨いているわけではなく、10秒程度でサッと拭き上げるイメージです。
繊細なワイングラスなんかだとクロスで磨くときも注意して丁寧に扱う必要がありますが、ロックグラスは口が大きくて拭きやすい形状なんで、ガシガシ拭けばOK。
こうすると日常使いしていても水垢が付かず、ずっとキラキラな状態をキープできるんでおすすめ。
ロックグラスは手を底まで突っ込んで洗ったり拭いたりできるんで、綺麗な状態を保ちやすいです。
日用品に、良いものを
バカラのグラスを使っていると実感します。
日々使うものが良いものだと、やはり暮らしの満足度・QOLが上がるなぁと。
ハーモニーは透明で底面が分厚いから、どこか宝石みたいな雰囲気を感じさせます。これが何気なくテーブルに置いてあるだけで、絵になる存在感があるんですよね。
それを見るたびにに上質な暮らしをしているような気持ちになって、僕はいつも、ちょっと嬉しくなるのです。
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