ペンケースにこだわるなんて、何年振りでしょうか。
思い返せば筆箱を初めて手にしたのは小学生の頃で、当時は変形する多機能筆箱にハマっており、お小遣いを貯めて色々な筆箱を買って楽しんでいたものです。
それがいつしか、筆記具がデジタルツールに置き換わり、ペンケースを持ち運ぶことすらしなくなって早十数年。
アラフォーになって再びペンを手に取るようになった今、大人のこだわりレザーペンケースを購入しました。
意外に難しいペンケース探し

世の中には無数のペンケースがありますが、希望条件に合うペンケースを探すのは意外と難しかったです。
僕がペンケースに求めた条件は以下の通り。
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| 素材 | コードバン |
| 色 | ブラック |
| デザイン | 金属パーツ無し・目立つブランドロゴ無し |
| 容量 | ペンを3〜4本収納できる |
| 用途 | 万年筆用、仕切りあり |

素材をコードバンにしたかった理由は、愛用している手帳カバーがコードバンだからです。
手帳と同じくペンケースもコードバンで合わせて、統一感を持たせたいと考えました。
しかしコードバンのペンケースは意外と少なく、この条件1つだけで選択肢はかなり絞られます。

色やデザインに関しても同様で、ブルックリンミュージアムの手帳カバーにできるだけ仕様を合わせたいと考えていたので、黒・金属パーツ無し・表に目立つブランドロゴ無しが良かったんですよね。
金属パーツ無しとなると、必然的にホックで留めるタイプやジッパーで開閉するタイプのペンケースは対象から外れることになります。

また、表に記載の通り、今回探し求めていたのは万年筆用のペンケースです。
持ち運ぶ際に傷がつかないようにしたいので、複数本のペンをガサっとまとめて入れるようなペンケースではダメ。ペン同士が擦れて傷がつかないように1本1本を個別に保護してくれるような構造が必要でした。
これらの条件を全て満たすペンケースって、意外となかなか無いんですよね。
odoruの「LOAPAD コードバン ペンシース KAKUSHI」

色々探した結果、辿りついたのがodoru(オドル)のコードバンペンシースです。
odoruは革製品に特化した、日本発・新進気鋭のレザーブランド。
このペンケースの素材には、レーデルオガワのLOAPADコードバンが使われています。
LOAPADってのは「Leder Ogawa Anilin Pure Aqueous Dye(レーデルオガワ アニリン 純粋水性染料仕上げ)」の頭文字で、表面に瑞々しい光沢があるのが特徴です。

このペンケースは、財布や手帳にも見える面白い形状をしていて、フラップを差し込んで閉じる仕様になっています。

こういうフラップ式って開け閉めがしづらくないか気がかりでしたが、実際に使ってみるとこれがめちゃくちゃ使いやすくて気に入りました。

内側の素材はイタリアンレザーのマルゴー。最大4本のペンが収納できるポケットがついており、内部には取り外し可能な仕切りがついています。

フラップもついているので、大切な万年筆を360°全方位から保護できるのが良いですね。

ペンの収納スペースは約1.5cmほどの高さがあり、太軸の万年筆でも難なく入れられる仕様。万年筆の出し入れもスムーズで、使い勝手は良好です。

レザーだから多少の柔軟性もあり、1.6cmくらいの太さの万年筆でも全然入りそうな感じであります。

なお、背面にはジョッターメモ機能とサイドポケットが備わっています。

背面のこの部分にカードをセットすることで、ジョッターメモとして使えるようになっているんですな。

個人的にはこの機能は要らないので、背面も綺麗な1枚革仕様にして欲しかったですね。でもまぁ、背面で目立たないところなので許容できるかなと。
統一感と経年”進化”

実は先に紹介したブルックリンミュージアムの手帳カバーにも、レーデルオガワで染色されたコードバンが使われています。
ペンケースがLOAPADコードバンであるのに対して、手帳カバーの方はグロスコードバンというまた違った仕上げのものになりますが、いずれもレーデルオガワの染色技術によって仕上げたれたもの。
こういう見えない部分の統一感にもこだわって選んだのが、このペンケースなのです。

ペンケースは黒に見えますが、カラー名としてはチャコールグレーです。ちょっとワイン色が混ざったような赤みを感じる色合いですね。
↓チャコールグレー
↓ブラック
ブラックとチャコールグレーで迷ったのですが、表面のステッチが白色の方が手帳と統一感が出るかなと思って、チャコールグレーをチョイスしました。

手帳と合わせると、ギラリと光るコードバンの迫力があってカッコいい。

また、このペンケースに期待しているのは経年変化です。
手帳カバーの方はあんまり傷がつかないように気をつけて扱っていますが、ペンケースの方はそこまで気を使わずにラフに扱ってみようかと。

ペンケースということで毎日高頻度で使うと思うし、それによってLOAPADコードバン特有の綺麗なエイジングが現れると思うんですよ。
傷が劣化に見えず、むしろ進化だと思えるような美しい経年変化を期待しています。
思考を持ち歩く道具箱

今の僕にとって、ペンケースは思考を持ち歩く道具箱です。
ペンを思考する道具として上手く使いこなせるようになった結果、ペンケースは僕の中で「ただの文具入れ」から「思考を持ち歩くための道具箱」みたいな存在に進化しました。

最近試しているのが、用途によってペンを使い分けるというスタイルです。
万年筆は、インクが乾燥したり詰まったりしないように「毎日使うのがよい」とされているのですが、この性質を利用して思考を促す習慣を作ってみたんですよね。
僕は創造・発想を生み出すときはこのペン、精密さ・論理性を組み立ていくときはこのペン、といったように、万年筆に役割を与えて使い分けています。

すると、「今日はこのペンを使っていないから、創造性を発揮する時間が無かったな」などと気づくことができ、自分に対して思考を促すことができるんですよね。
万年筆は放置すると書けなくなるっていうリスクがあるから、他の種類のペンとは違って「やらなきゃ」という適度なプレッシャーを感じられるのがいいところであります。

3〜4本用のペンが収納できるペンケースが欲しくなったのは、こういった背景があったが故。
単なる持ち運びのためのケースではなく、自らに思考を促すためのツールとして、エイジングを楽しみながら愛用していきたいと思います。
























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