New「ブログ5周年記念」を公開

住まいの再考

住まいの再考 再考シリーズ

久々の再考シリーズ、第7回目のテーマは「住まい(家)」について。

これまで同じ家に5年以上住み続けましたが、この度お引っ越しをする運びとなりました。

家選びは考えることが多くて大変でしたが、「自分にとって住みやすい家とは?」を考える良い機会になったんで、記録として残しておきたいと思います。

過去住みやすかった家の共通点

rethinking-house_003

移り住む家(賃貸)を考えるにあたって、まず最初の取っ掛かりとして考えてみたのが「過去住みやすかった家の共通点」です。

僕はこれまで7回引っ越しの経験があり、7ヶ所の賃貸物件に住んだことがあるんですね。

それらを振り返ってみて、自分が住みやすいと思った家の共通点は何だろうと考えてみたんですよ。

すると、意外な共通点が見つかりました。

rethinking-house_005

それは浴室乾燥機付きであるということです。

これは僕が浴室乾燥機を使いたいから、というわけではありません。

そうではなく、浴室乾燥機付きの物件だと浴室以外のその他の設備も色々と気が利いていることが多かったんですよね。

例えば、宅配ロッカー付きであるとか、床暖房が付いているとか、マンション自体が綺麗とか、Wi-Fiが付いているなどなど。

ここで1つの仮説を思いつきました。

それは「浴室乾燥機付きだと比較的新しめの物件であることが多く、設備的に色々と気が利いている(≒住みやすい)可能性が高いんじゃないか」という仮説です。

あくまで僕が過去に住んだことのある物件の感想に過ぎませんが、浴室乾燥機がついたお部屋はどこも良かったですね〜。

というわけで、僕は「浴室乾燥機付き」という条件を物件探しのマスト条件とすることにしました。

浴室乾燥機能そのものが欲しいというよりも、設備周りが充実した物件を探す為の目印として、浴室乾燥機付きという条件を活用したイメージですね。

不動産屋の選び方

rethinking-house_002

物件は不動産屋さんに探してもらおうと思っていたので、物件を探す前に、まず相談先となる不動産屋を探さねばなりませんでした

この辺は全く知識が無いので、どこの不動産屋さんが良いのか全然わからんのですよねぇ…。

どう選べば良いかわかりませんでしたが、とりあえず以下の手順で決めることにしました。

  1. 引っ越し先のエリアざっくり定める
  2. そのエリア内で評判良さげな不動産屋をピックアップする

まず引っ越し先のエリアが定まらないことには相談もしづらいので、どの辺のエリアが良いかを検討しました。

エリアは会社への通勤時間を軸に検討しております。

こんな感じで路線図に目的地までの時間を書き込んで、全体を見渡せるように整理するとわかりやすかったです。

rethinking-house_007
例えば新宿が目的地だとしたら、こんな感じで各駅から新宿までの時間をメモっていく。こうして可視化すると、検討できそうなエリアが見えてきます。
※なおこの図はブログに載せる為に作ったもので、僕が実際に使ったものじゃないのであしからず。

ちなみにいくつかの不動産ポータルサイトには通勤時間を軸に物件をフィルタリングできる機能がありましたが、なんだか正確性が怪しかったんですよね。

結局、路線図に自分で書き込んで検討するのが一番信頼できてわかりやすかったです。

コートと後ろ姿

そうしてざっくりとエリアに目星がついたら、次はそのエリア内で不動産屋さんを探しました。

これはシンプルに、Googleマップ等で不動産屋さんの口コミをチェックしていき、良さげな店舗を選定した感じ。

口コミもアテになるとは限りませんが、概ね高評価でかつ口コミに対して丁寧に返信している店舗ならそこそこ信頼できるかなと思い、そういった店舗を選びました。

マトリックス分析の応用

オールドケメックス CM-2

不動産屋が決まればいよいよ次は物件選びですが、正直物件選びは比較・検討すべき諸条件が多すぎます

なので、僕は最初から自分の頭の中だけで複数物件を比較・検討するのは不可能であると考えていました。

そこで活用したのがマトリックス分析です。

rethinking-house_008
※これはブログ掲載用に作ったものなので、各項目や点数は適当に入れています。

マトリックス分析ってのは、こんな感じで条件毎に重みづけを決めて、重み×重要度で最終重要度を算出し、それらの合計点数で比較するというやり方です。

感情に流されず客観的に複数候補からベストを絞り込むのに役立つ手法です。米軍の意思決定などにも使われているらしい。

これは「科学的な適職」という本の中で会社選びに使えるテクニックとして紹介されていたものなんですが、それを家選びに応用してみました。

このフォーマットを使うと、「自分は何を重視したいのか?」「それに照らし合わせるとどの物件がベストなのか?」というのが整理できて、大変有用でした。

不動産屋さんで希望条件を聞かれたときも、事前に作成していたこのマトリックス分析を見せるだけでイメージが伝わったのでとてもラクでしたね。

iPadでマトリックス分析を見せたら、担当者はめちゃくちゃ驚いておりましたが(笑)

参考までにフォーマットをダウンロードできるようにしておきましたので、ご興味ある方はご活用ください。

まぁ、家選びでこんなことやる人はそうそう居ないとは思いますが、大量の選択肢を前にして冷静に判断できないな〜と感じた時なんかにはおすすめですよ。

僕は条件に合った物件探しは基本的に不動産屋さんにお任せしましたが、一応自分でもアンテナを張っとく為にニフティ不動産だけはチェックしていました。

ニフティ不動産は、at home・SUUMO・HOME’Sなど、複数の不動産ポータルサイトを横断検索できるサイトです。

ここの検索条件なんかを参考に、マトリックス分析の項目と重みづけを考えていくといいかもしれません。

また、条件に合った物件が出たら通知が来るように設定しておくと、各サイトの最新情報がキャッチアップできて便利でしたね(結局応募はしませんでしたが)。

住まいへの適応

rethinking-house_006

家探しの細かい具体条件をブログで公開するわけにはいかないので、少々抽象的になってしまいましたが、今回の住まい選びはざっくりこんな感じでした。

最後に住まいに関する僕の持論を述べて締めくくりとしましょう。

心が満たされる暮らしをするためには、希望条件に合った物件を探すのも大事ですが、それと同じくらい「選んだ住まいに適応する努力をすること」も大事だろうなぁと思います。

どれだけ調べ、どれだけ考えても、無数に存在する市場の情報を完全に把握し、非の打ち所がない完璧な物件を探し当てるというのは難しいと思うんですね(こういうのを限界合理性とも言う)。

実際には全てが完璧とはいかず、何かを諦めたり何かを妥協するなどして、最終的にエイヤで決めることの方が多いのではないでしょうか。

そう考えると、住む前の比較検討をちゃんとやることはもちろん大事なんですが、それ以上に住んだ後その環境に自らを適応させていくという努力も大事だと思えます。

例えば、インテリアを工夫してみるとか、家での過ごし方を変えてみるとか、道具で不便をカバーするとか、新たなルーティーンを作ってみるとか。

とにかく新しい環境に合わせて身の回りや自分自身をアップデートしていくということですね。

そういう創意工夫や努力を重ねることで、住まいへの満足度もグッと上がっていくものなのではないでしょうか。

僕も日々暮らしのアップデートを試みておりますが、そういった試行錯誤の中で得られた気づきやTipsを、今後もブログで紹介していきたいところです。

最近はまだバタバタしているんですが、もう少し落ち着いたら、またお家に関する記事を書いていきたいと思います〜。

コメント