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2023年7月読んでよかった本【創るセンス、6つの帽子思考法など】

2023年7月読んでよかった本【創るセンス、6つの帽子思考法など】 読書シリーズ

毎月、読んで良かった本をピックアップして紹介していくシリーズ。

今回は2023年7月に読んだ本の中から、読んで良かった3冊をご紹介します。

今月は生き方や思考法に関する本を色々と読んでおりました〜。

創るセンス 工作の思考

創るセンス 工作の思考

「なにもかもがつまらない」といった問題は、人によっては些細なことであり、また人生の大問題かもしれない。検索しても、相談をしても、正解は見つからないだろう。人から教えてもらえるものではないからだ。

引用元:創るセンス 工作の思考

2010年に発売された、森博嗣さんのエッセイ。

いつも森さんの本は、文体から冷静さやクールさを感じるんですが、本書からはめちゃめちゃ熱い情熱を感じました。

工作に対する情熱が溢れ出ていて、本当に作るのが大好きなんだなぁという感じ。

工作の話から派生して、生き方や教育などの話にも言及されているんですが、個人的には色々と共感すること満載でした。

僕ももの作りが好きな方で、子供の頃は色々作っていたんですよね。

小学生の頃、工作に必要なパーツを集める為に家の家具を勝手に分解しまくって、親に怒られたことを思い出しました(笑)

しかし「作る」と「組む」の違いについての解説は、「お前がやっているのは工作ではない!」と頭をぶん殴られた気分でした(笑)

今もたまにDIYとかやってますが、これはまだまだ工作とは言えないなぁ…。

本当の意味での「作る」という体験を、僕もやっていこうと思いました。夏休みも近いし、これからちょっとガチめの工作をやってみようか…。

6つの帽子思考法 ――視点を変えると会議も変わる

6つの帽子思考法

本書で語ろうとしていることは、実に簡単な概念だ。つまり、ものを考える時には、一度に一つの事を考えるようにすることである。そうすれば、「論理」と「感情」を分けて考えることもできるし、さまざまな「情報」と「創造性」とを区別して考えることもできる。このような概念こそが「六つの帽子」の考え方なのである。

引用元:6つの帽子思考法 ――視点を変えると会議も変わる

「6つの帽子思考法」というのは、6つの視点を意図的に切り替えてアイデアや主張を出していくという思考方法です。

色のイメージ役割
中立、客観的事実と数値(データ)への視点
怒り、情熱、感情思ったままの感情的な視点
生真面目、思慮深い警戒と注意を促す、弱点への視点
明るい、積極的肯定的な側面への視点
草木、植物などの成長創造性と新しい考え方への視点
空、冷静、超越プロセス全体を構成する視点

上記6色の帽子をイメージして、帽子を被っている間はその帽子に割り当てられた役割で物事を考えていく感じ。

一度に多くの観点から考えようとすると頭が混乱しがちですが、色で役割を分けて観点を固定してあげることで、混乱を回避できるわけですね。

実際にやってみるとわかるんですが、役割を意識的に切り替えていくと、物事が考えやすくなって良いですねぇ。

自分の中に6つの人格を持つような感覚でなかなか面白い。

主に複数人で行う会議で役立つテクニックとして紹介されているんですが、僕はもっぱら1人で考え事をする際に活用しています。

個人的には「今何の帽子で考えているのか」が視覚的にわかるようなアイテムがあると更にやりやすくなるな〜と思いました。脳内だけで帽子を切り替えるより、視覚的に今何色で考えているのかがわかるようにしたいなと。

本物の帽子を用意するわけにもいかないんで、サイコロなんかで代用できないもんかなぁと思いました。

探してみたんですが、こういうアイテムって売ってそうで意外と売ってないもんですね。素材を調達して自作してみようかと思っております。

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

DIE WITH ZERO

こんなふうに、昔の感覚を引きずり、今の自分の体力をうまく把握できていない人は多い。その感覚のズレが、老後もいくつになっても若い頃と同じようなことができるという思い込みにつながっている。

引用元:DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

「お金ゼロで死ぬことを目指す」という思考法を紹介している本。

お金の貯め方ではなく、お金の使い方&お金の使いどきに焦点を当てています。

結構極端な主張が書かれているのかな〜と思いきや、内容は至極真っ当。

根底にある考え方は「何も考えずに貯蓄したり、何も考えずに浪費したりすんな」ということであり、「今しかできない価値ある経験への支出と、将来のための貯蓄の適切なバランスを取れ」というのが本書の要点であります。

現実的に「ゼロで死ぬ」というのはほぼ不可能で、そこは著者も認めているところです。

大事なのは「ゼロで死ぬ=お金をMAX有効活用するシナリオを考えて金を使え」ということ。

ひたすら老後に備えた貯蓄を推奨しているような本とは全く違った観点で、読んでいて面白かったです。漠然とした不安や心配だけでお金を貯めている人には結構オススメ。

経験をいつまでも先延ばしにできると思うな」という主張は本書の中で何度も何度も出てきていて、改めて今自分はベストなお金の使い方ができているのだろうかと自問させられましたね。

後悔しないお金の使い方を考えるツールとして、本書では「タイムバケット」という手法が紹介されていたんで、僕もちょっとタイムバケット化したライフプランを作ってみようかと思っております。

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