毎月、読んで良かった本をピックアップして紹介していくこの企画。
今回は2021年11月に読んだ本の中から、特に良かった3冊をご紹介します。
11月は珍しく雑誌がランクインしたり、めちゃくちゃ面白いジャンルの小説を発見できたりと、充実した読書ライフを過ごしておりました。
BRUTUS(ブルータス) 2021年 11月15日号 No.950 [酒と飲み方。]
BRUTUSはいつもパラパラと流し見している雑誌なのですが、11月号の「酒と飲み方。」はじっくりと見入ってしまう内容でした。
タイトルの通りお酒の特集号なのですが、主にウイスキーやジンなどハードリカー(蒸留酒)を中心に紹介されています。
ボトルの紹介はもちろん、飲み方の提案、食べ物との組み合わせ、Barや酒屋の紹介など興味深い情報盛りだくさんでしたねー。
ハードリカーが好きな人にはめちゃくちゃ刺さる内容なのではないでしょうか。
お酒が健康に良いのか悪いのかは諸説ありますが、僕は「ワインや蒸留酒などならちょっと飲んでもOK」というマイルールにしております(笑)
本書でいくつか行ってみたいBarや酒屋を見つけたんで、今度ハードリカー巡りをしてみようかなぁ。
食事のせいで、死なないために[食材別編]
サブタイトルは「スーパーフードと最新科学であなたを守る、最強の栄養学」でして、健康に良い食材を紹介している本です。
食材別という切り口で解説されているんで、スーパーで食材を買うときの指針になって良い感じでした。
僕は本書を読んで、紫キャベツやブロッコリースプラウトなど、今まで買ったことが無かった食材もよく買うようになりましたねー。
食材だけでなく調理方法も少し紹介されているんですが、個人的にはフムス作りに挑戦してみたいと思っております。
著者のマイケル・グレガーさんは基本的に植物ベースの食事療法の支持者でして、動物由来の食品反対派なんで、本書はその思想が強く反映された内容となっているように思います。
健康系の話題は頻繁にアップデートされていく上に根拠となるエビデンスも玉石混交なので、何か1つの主張を信じすぎるのは良くないと個人的には思っていますが、本書は他の情報ソースと見比べてもそんなにおかしなことは言ってなさそうだなーという印象でした。
僕は日々食材を買うときに、本書をレファレンスとして使っていきたいなぁと思っております。
たゆたえども沈まず
かの有名な画家・ゴッホを題材にしたアートフィクション小説。
以前から読みたいと思っていたんですが、ようやく読むことができました。
いやー、これを読む前と読んだ後では、ゴッホの作品を見る目が全く変わりますね。
事実とフィクションが絶妙に織り交ぜられているんですが、陰鬱な世界観の中にも友情や家族愛などが描かれていて、今まさにゴッホが生きた時代をこの目で見てきたかのような読後感です。
色んな美術作品の名前が出てくるんで、それをググりながら読むのも面白かったですし、読み終わった後に本書の登場人物をWikipediaで調べて深掘りしてみるのもまた楽しかったです。
本書では日本の浮世絵がゴッホに影響を与えた重要アイテムとして登場するんですが、こういった話を読んでいると、改めて日本の文化を誇らしく思えてきますね。
ゴッホ展だけでなく、日本の浮世絵展なんかも行ってみたいなぁ。
「美術を題材にした小説(あるいは映画)に触れると、美術館巡りがより一層面白くなりそう」ということに気付いたんで、このジャンルの作品はこれからガンガン読みまくっていきたいと思います。
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