春が近づいてまいりましたね。
この時期になると道端で新社会人の方を見かけることがあり、「自分もあんな時期あったなぁ…」なんて昔の記憶を思い出したりします。
今回はタイトルの通り、僕の就職と転職の思い出話を書いてみようかと思います。
一応、自己紹介ページに僕の経歴はサラッと書いているのですが、ここでは僕の就職活動と転職活動についてもう少し詳し目に振り返ってみたいと思います。
ざっくり経歴
僕は普通の会社員ですが、これまで2回転職をしていますので、合計3社で勤めた経験があります。
1社目はアパレル企業、2,3社目はIT企業です。
一応、大企業とベンチャー企業両方で働いた経験がありまして、未経験からWebマーケティングという未経験転職も経験しております。
ではさっそく、就活と転職の体験談を振り返っていきましょう〜。
1社目
1社目はアパレル企業に就職しました。当時、大卒で22歳です。
この会社を選んだ理由は、単純に会社説明会を聞いて「なんか良さそうだな」と思ったからです。
浅い理由ですねぇ〜(笑)
一応、自分なりに企業選びの軸などは定めていましたが、今思い返せばだいぶ思考が浅かったと思います。
本格的に就活を始めたのは大学3年生の1月頃でした(当時はこれが一般的なスケジュールだった)。
僕は当時地方在住だったのですが、就活のためにマンスリーマンションを借りて、東京に住みながら就活をしていました。
地元に就職する気はさらさら無かったのと、選考の度に地方から東京に通うのも面倒だったんで、一時的に東京に住んじゃうことにしたんですよね。
費用は全て奨学金から捻出しました。
就活の進め方に関しては特に変わったことはしておらず、他のみんなと同じように就活サイトに登録して、みんなと同じような企業に応募していた感じです。
何か工夫していたことといえば、自己PRくらいでしょうか。
「きっとみんなサークル活動やバイトの話をするだろうから、面接官もそういう話は聞き飽きているだろう」と考えて、サークルとバイトの話だけはしないようにしていました。
とは言え特に華々しい経験があるわけでもなかったんですが、無理くり捻り出したエピソードとして、
- TOEIC400→800点台まで上げました
- 地元のフリーペーパー制作を頑張りました
ってのを苦労話を交えて語っていましたね。
数字で実績がわかりやすいエピソードと、人と被らない面白エピソードの二刀流で勝負しにいった感じ。
どちらも内容そのものより、どうやって壁を乗り越えたかみたいな話にフォーカスして話してたんで、今思えばそれが功を奏したのかもしれません。
就活って精神的なプレッシャーが大きいんで、メンタルを病まないように気をつけていました。
僕の場合は、好きな読書をすることで気を紛らわせていましたね。
色々読んでましたが、D・カーネギーの「人を動かす」と「道は開ける」なんかはよく読んでいたのを覚えています。
就活もある意味、人を動かして道を開いていく作業なんじゃないかと思いまして、こういった古典を参考にしていたんですよねー。
本で学んだことを、選考のグループディスカッションで試してみたりしていましたよ。
そうやって就活を進めていたんですが、実は内定が出る前に東京に住み続けるための資金が尽きてしまいまして、地元に帰らざるを得なくなりました。
この時ばかりはさすがに「地元に就職するしかないか…」と諦めかけていましたね。
絶望しつつ地元に帰ったのですが、帰ったちょうどその日に、企業から内定を告げる電話を貰いました。
なんともドラマチックな展開です。まさに道が開けた瞬間でした。
2社目
そうして入社した会社に2年半ちょい勤めた頃、初めて転職をする決断をしました。当時24歳です。
転職理由は、1社目の会社でWeb事業部に行けなかったからです。
元々僕は大学でITビジネスを専攻していまして、1社目でもWeb事業部を希望していました。
就活時にもWeb事業部の責任者と会話していまして「ぜひWeb事業部においで〜」みたいな感じだったんで、てっきりWeb領域へ行けるもんだと思っていたんですよ。
ところが、入社後に「実はWebの部署にはWeb経験者しか行けない」みたいなことを知らされました(笑)
配属されたのは別の部署で、そこでしばらくは異動のチャンスを狙っていたのですが、結局異動も叶いませんでしたね。
最終的に人事から「Web事業部に行かせてあげても良いけど、未経験者は雑用しか任せてもらえないよ」と言われたんで、転職することにしました。
転職するかどうかは結構悩みましたが、当時読んだ「手紙屋」という小説に影響されて、転職しようと決心したのを覚えています。
これは就活をテーマにした小説なんですが、働くことの意味を見つめ直すような内容になっているんで、仕事に悩んでいる人なんかも手に取ってみると良いと思います。
初めての転職活動は、転職エージェントを利用しました。
このときは「未経験でもWeb担当にチャレンジできる会社」という条件で求人を探してもらいまして、IT系の企業を4社ほど受けています。
転職活動をすること自体初めてだったので、進め方も何もわかっておらず、転職エージェントさんには「転職は3日で決めたいです」などと、とんでもない無茶振りをしておりました(笑)
3日間で4社受けて、最終選考までいったのは2社。
最終的に、3日目の最終面接でその場で内定が出たITのベンチャー企業に転職することを決めました。
本当に3日で決まってしまい、担当の転職エージェントさんも驚いていましたね(笑) まぁこれは運の要素がデカかったでしょう。
今思えば、企業側もよくこんなめちゃくちゃタイトなスケジュールに合わせてくれましたね…。
職種は希望通りWebマーケティングでした。
未経験でしたが、面接で自分なりに考えたビジネスアイデアを積極的に提案したりしていたんで、そういったやる気を買ってもらえたのかもしれません。
とはいえ、未経験なんで最初のうちは苦労しましたね。
そもそも入社前の課題が「何かサイトを立ち上げて、アフィリエイトリンクも導入しといて」というものでビビりました。
サイトなんて立ち上げたことが無いし、アフィリエイトの意味もよくわからなかったんで、対処するのに苦労しましたねぇ。
入社後も分からないことだらけでしたが、元々自分がやりたかったことだったんで、毎日夢中になって勉強しました。
この会社には3年ほど勤めましたが、リスティング・アフィリエイト・SEO・サイト改善などWebマーケティング周りを一通りこなしつつ、同時に営業や事業企画やマネジメントなんかもやって、いつの間にか何でもできるオールラウンダー選手みたいになっていきました。
3社目
2度目の転職は27歳のときです。
転職しようと思った理由はいくつかあるのですが、「取り扱っている商材に疑問を持った」ってのが一番大きな理由ですかね。
自分が扱っているサービスは、世に広めてもあまり社会のためになってなさそうだということに気づいてしまいまして(笑)
その頃はもうWebマーケティングの知識やスキルがある程度身についていたんで、どうせなら自分が本当におすすめ出来るものを広める為にこの能力を使いたいと思いました。
2度目の転職も、迷わず転職エージェントを利用しています。
平日は深夜0時過ぎまで仕事をしてそこから飲みに行き、休日はカフェにPCを持って行って仕事するみたいな生活だったんで、求人探しやスケジュール調整は転職エージェントにサポートしてもらいたかったんですよね。
実際、色々ときめ細やかにサポートしてもらえて非常に助かりました。
最も大変だったのは、会社にバレないように採用面接を受けに行かなければならなかったことです。
転職活動がバレようもんなら、裏切り者の烙印を押されて酷い目に遭わされるような会社だったんで(笑)、絶対にバレないように動く必要がありました。
採用面接は基本的に平日に組まれることがほとんどだったので、架空のアポをスケジュールに登録して会社を抜け出したりしていましたね。
当時はオンライン面接なんて無かったですしねぇ…。
このときは、転職活動を始めて1ヶ月ほどで内定が決まりました。
実は面接を受けたのは1社のみだったんですけど、Webテスト→一次面接→最終面接、とスルスル進んでそのまま内定に至った感じです。
内定が出たときは、「たった1ヶ月で人生変わっちゃうもんなんだなぁ」と不思議な気持ちになったのを覚えていますね。
当然ながら退職交渉はめちゃくちゃ揉めまして(笑)、ラスト2ヶ月は膨大な量の仕事をこなさねばなりませんでしたが、なんとか無事に退職して今の会社に入社しました。
今の会社でもやっていることは変わらずWebマーケティングです。
24歳からWebマーケティングに携わっているんで、現在Webマーケター歴10年になりました。早いもんですなぁ。
エピローグ
以上が僕の就活・転職体験談です。
ここまで何の参考にもならないような話を書き綴ってきましたが(というかわざと参考にならないような内容を書いたんだけど)、最後にエピローグとして、多少参考になりそうなことも書いておきたいと思います(笑)
僕は運よく内定を獲得できたものの、今振り返ってみると思考や行動がだいぶ荒削りだったなぁと反省するところがあります。
過去の選択に後悔はしていないんですが、もっとちゃんと事前準備をしておけば、また違った結果になっただろうなぁとは思いますね。
これから就活や転職活動をするって方には、以下あたりの本をおすすめしたいです。
- 働くみんなの必修講義 転職学 人生が豊かになる科学的なキャリア行動とは
- 40歳からの「転職格差」 まだ間に合う人、もう手遅れな人
- 科学的な適職
- このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
これらは、僕が過去の自分に送りつけてやりたい本です(笑)
自分の人生を左右しかねない問題なのに、なぜこういう本を読んでちゃんとリサーチしなかったのか…。運任せにもほどがあります。
こういうのを知っていたら、もっと上手く動けただろうなぁと思いますね。
周囲の人たちにアドバイスを求めるのも良いですが、就活や転職に関しては誰もが自分の体験をベースにアドバイスしがちってことは認識しておいた方が良いと思います。
個人の体験ではなく客観的なアドバイスを求めるなら、しっかりしたエビデンスを元に書かれた書籍を読む方が良いんじゃないでしょうか。
まぁ仕事探しに関しては知ってるか知らないかだけで大きな差がついてしまうことも多いんで、人と書籍両方から情報収集するってことは意識しておくのが良いかもしれません。
僕もまたいつか次の転職活動をすることがあったら、なんとなく動き始めるのではなく、まずは上記本を読み返して戦略を立てるところから始めると思います。
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