毎月、読んで良かった本をピックアップして紹介していくこの企画。
今回は2022年9月に読んだ本の中から、読んで良かった3冊をご紹介します。
面白かった本を挙げたら、全部森博嗣作品になってしまいました(笑)
アンチ整理術
結局のところ、整理・整頓とは、元気を出すため、やる気になるためにするものである。それなのに、仕事ができるようになる、発想が生まれる、効率を高める、などと余計な効果を期待するから、勘違いが生まれる。
引用元:アンチ整理術
整理術が流行っている昨今、あえてこんなタイトルの本を読んでみました(笑)
上の引用文の通り、「整理整頓なんか精神的な効果しかないのだ」と一刀両断されているところが面白いです。
確かに、ちょっと分かりますなぁ(笑)
なんとなく良い気分になる為に、部屋の片付けをしているところありますよね。
まぁ僕は整理された環境の方が心地よいのでそうしているんですが、以下の点は常に心に留めておきたいと思いました。
環境を整えたあとに何をするかが、人生ではないだろうか。
引用元:アンチ整理術
これはミニマリストの心にもぶっ刺さる金言なんじゃないでしょうか。
当たり前なんだけど、見過ごされがちな観点といいますか。
ここの思考がすっぽりと抜け落ちてしまった例が、時折見かける「整理することだけが目的の整理術」や「ものを捨てることだけが目的のミニマリズム」なんでしょうね。
そういう薄っぺらい思想に陥らないように、気をつけたいものです。
Vシリーズ全10冊合本版
「そうね」紅子は頷いた。「そうやって、自分の意見に対する反論を持っていることが、強力な意見の条件だと思う」
引用元:朽ちる散る落ちる
去年買った森博嗣さんのミステリー小説「Vシリーズ」の10冊セット。
この本に関しては「今月読んだ」ではなく「今月読み終わった」が正しいですね(笑)
夜寝る前や電車での移動時にちょこちょこと読み進めておりました。
前に読んだ森博嗣さんのS&Mシリーズが面白かったんで、次にこのVシリーズを読み始めたんですよ。
ほんのりS&Mシリーズと繋がりもあって、めちゃくちゃ楽しめました。
Vシリーズはちょっとアクション要素も散りばめられていて、読んでいて緊張で心拍数が上がりましたね〜。
1巻目から「やられた〜」と思わされてしまいまして、どれも想像もできない結末でした。
ラスト10冊目には自作に繋がる伏線が仕掛けられていて、もうすでに次の「四季シリーズ」が気になって仕方がありません(買いました 笑)。
セットではなくバラ売りの1巻目はこちら。
夢の叶え方を知っていますか?
ここまで述べてきたように、自分の夢が、実際には自分一人だけでは実現しないジレンマを多くの人が抱えている。その例は二種類あって、他者の評価を期待している場合と、他者の関与を期待している場合である。自分が「見たい夢」ではなく、誰かに、あるいは周囲に、「見せたい夢」になっている。
引用元:夢の叶え方を知っていますか?
「アンチ整理術」「Vシリーズ」に続き、まさかの森博嗣作品3つ目。
前にKindleセールになってたときにまとめ買いをしてまして、積読状態だったのを一気に読んでいったんですよねー。
この本のタイトル、森博嗣さんにしては大人しめというか、よくある自己啓発本みたいな感じで逆に驚きました(笑)
とは言っても、そこはやはり森博嗣先生。中身はいつもの通り森博嗣節が炸裂しております。
痛烈な指摘のオンパレードで、自己啓発本によくあるような耳触りの良い言葉は無く、むしろ耳が痛くなるような本質を突く内容。
好き嫌いは分かれそうですが、個人的には耳触りの良い言葉が並んでいるだけの本よりも、こういった本の方が学びが多いので好きですね。
自分だけの夢を試行錯誤しながら叶えていくという、そのプロセス自体の楽しさ・面白さの存在を再認識させられる本でした。
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